多部未華子、今月は『失恋天国』を読了!
失恋の痛みは人それぞれ。でも、人を成長させるもの
人生の中で一度や二度は遭遇する失恋。もちろん私も経験者です。今回は失った恋と向きあっていく、私たちモア世代の女性のお話をご紹介します。 28歳の雛子は結婚式の直前に、彼の信之から振られてしまいます。傷心の彼女が通い始めたのは全寮制の失恋学校。ここはさまざまな理由で失恋した女性たちが集い、1年間の授業で心の復活を図る場所でした……。 正直なところ、雛子には「こんな理不尽な振られ方なら、もっとどん底になるのでは?」という感想が。私の場合、失恋したら雛子みたいにガマンしません! 怒りや悲しみを友達に話さずにはいられないし、友達にも一緒に怒ってもらいたい! 過去は振り返らず、別れた相手の幸せも願わないかも(笑)。失恋という誰にも起こりうる状況でも、その痛みとは、人それぞれなのだと思いました。 私が共感したのは、雛子にアプローチをしてきた男性・田川さん。彼の「二度と恋で失敗したくない」気持ち……よくわかります。失恋は人を成長させますが、何度も経験したくはないですよね(苦笑)。失恋学校のメッセージにもあった、「敗れた恋を癒やすには新しい恋しかない」というのも同意見! 今の自分の恋愛観や失恋観を、見直すことのできた一冊でした。
『失恋天国』瀧羽麻子
--------------------- MORE2016年1月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/石井絵里 撮影/露木聡子 ヘア&メイク/赤松絵利(esper.) スタイリスト/轟木節子 ---------------------