映画なのに超リアル!? なラブストーリー『きみといた2日間』
恋愛映画には、こんな出会い素敵だなぁ、私も運命の相手に巡り逢いたい! と思うようなシンデレラ的な恋の始まりが数多く登場します。……が、現実はというと、友だちの紹介だったり、仕事の同僚だったり、婚活パーティがきっかけだったり、映画のようなドラマチックな出会いはそう滅多にやってこない。だからこそ人は映画にドラマを求めるわけですが、甘いものばかりを食べていると時々しょっぱいものが食べたくなるように、憧れのラブストーリーもいいけど、たまにはリアルなラブストーリーを観たくなることありませんか?
そんな女子におすすめなのが、“ネット恋活”から始まるラブストーリー『きみといた2日間』。主演は『セッション』で一躍有名になったマイルズ・テラーです。
ヒロインのメーガン(アナリー・ティプトン)は、結婚を約束していた相手にフラれ、医大卒なのにフリーターで、ルームメイトのファイザ(ジェシカ・ゾー)からは「家賃を払わないなら、恋人と暮らすから出ていってほしい」と告げられ、クリスマスなのに踏んだり蹴ったりのどん底。そして、ファイザに勧められてオンラインデーティングサイトに登録して、アレック(マイルズ・テラー)と会うことに。
どん底のメーガンですから、アレックに何かを期待していたわけでもなく、素敵な出会いを望んでいたわけでもなく、空っぽの心を少しでも紛らわす程度だったと思うんです。でも、彼と一夜を過ごして帰ろうとしたらニューヨークの街は記録的な大雪に見舞われ、家から出られなくなってしまうハプニング発生! 閉じ込められてしまったことでふたりのあいだに会話が生まれ、会話から恋が生まれ……!? という、リアリティ満載のラブコメディです。
(文/新谷里映)
●新宿武蔵野館ほかにて上映中
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