気がつけば、映画のはなし。今月は『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
ブルックリンに暮らす画家のアレックス(モーガン・フリーマン)と元教師のルース(ダイアン・キートン)は結婚40年を迎える仲睦まじい夫婦。住み慣れた家にエレベーターがないことで引っ越しを考えるけど……。● 1/30〜シネスイッチ銀座ほか
人と人生をともにするって 幸せなんだろうな(杏)
ケンカのシーンまで いちいちキュンとした!(游)
杏)はぁ♡ すっごくいい映画だったなぁ。アレックスとルース、可愛かったよね。 游)ね、可愛かったね。 杏)誰かとともに人生を過ごすってとてもいいことなんだろうなって思わせてくれる映画に、久しぶりに出合った気がする。 游)お! あんまり結婚願望のない杏が!(笑)。でもわかる。私もふたりがケンカするシーンにいちいちキュンとしちゃった。 杏)アレックスが軽くイヤミを入れながら何かを言うと、ルースはそれがイヤミだってわかってて、でも〝また意地悪なこと言って〟って笑ってる。本当にお互いの性格を理解しあっているから、ケンカまで楽しめるんだろうね。 游)ほんと、そうなれたら理想だよね。家を売ることについても、ルースは行動的でアレックスは慎重で。いいバランスで補いあってる感じも素敵だった。 杏)ふたりは夫婦だけど、ときに親友みたい。間にはさみ込まれる若い頃の回想シーンもすごくよくて、本当に40年間という月日が見える気がしたよね。あ、この映画さ、彼とケンカしたあと一緒に観るといいかも! 素直になれそうじゃない? 游)たしかに! ふたりが最後の決断をするラストシーンでも、アレックスがルースにすぐ謝るのが印象的だった。それってすごく大事なことだけど、自分ではなかなかできないなぁって。 杏)そうだよね。ふたりとも不満とか怒りの〝受け止め方〟が上手で勉強になります(笑)。 游)あとさ、なかなかプロポーズしてくれない彼に見せるってどう? 夫婦っていいなって思える映画だから、〝私たちもこんなふたりを目指そうよ〟って。 杏)あ、いいかも! 私たちもいつか結婚して、こんな夫婦になれるのかな? 游)ねー、なりたい!(笑)。
--------------------- MORE2016年2月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/新谷里映 撮影/森脇裕介 イラスト/STOMACHACHE. ---------------------