最近発売された話題の本から、3冊のおすすめBOOKをご紹介します。

『発注いただきました!』朝井リョウ

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予想外の発注——自分なら楽しめるだろうか? 直木賞作家である著者が、“依頼されたテーマ”をもとに執筆した小説やエッセイを読むと、そんなことを考えさせられる。依頼主は森永製菓、アサヒビール、資生堂など多種多様。元のお題と感想も添えられており、アイデアが人の可能性を広げる、その舞台裏をのぞくような楽しみが詰め込まれている。(集英社 ¥1600)

『銀河の片隅で科学夜話』全 卓樹

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「異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得することである」(本書より)。これはまさに、読後の快感そのものを言い表している。流星群やブラックホールの神秘に触れたかと思えば、思い出せない夢を見る技術、多数決の力にも話は及ぶ。難しい科学の話と思いきや、美しい文章と装丁、挿絵によってスルスルと腑に落ちるはず。(朝日出版社 ¥1600)

『その話、諸説あります。』〈編〉ナショナル ジオグラフィック

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ときどき見かける「諸説あり」の断り。そのたびに「これって嘘かもしれないの?」と気になっていた人は、本書でその“探求心”がさらに養われること間違いなし! 「モナ・リザ」のモデルには何人も候補がいるし、つわりの原因もはっきりしない。でも、はっきりしないからこそ知りたい。そんな知識欲をかきたててくれる。(日経ナショナルジオグラフィック社 ¥1750)
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原文/千吉良美樹