マンガをこよなく愛しマンガと共に生きてきた内田理央は、定期的な書店での話題作チェックも欠かさない! 今回は、生粋のマンガフリークである彼女もうなったふたつの話題作を紹介します。

【vol.06】やっぱり見逃せない話題のマンガ

内田理央が話題のマンガ『ミステリと言う勿の画像_1
「最近の話題作で面白かったのは、まず『ミステリと言う勿れ』。主人公がすごく魅力的なんです。頭がよくて変わり者だけど、情に厚く優しい。無機質なスーパーコンピュータっぽくない天才なんです。なかでも心に残っているのはバスジャックのエピソード。主人公が犯人との会話だけで事件を解決していくさまが圧巻! 飛行機に乗る時などに“もし今ハイジャックにあったら私はどう動こう?”と考えてしまうタイプなので、よけいに心動かされたのかもしれないけれど(笑)。『BEASTARS』の登場人物はみんな動物。種族ごとの差別や格差とか私たちの世界に通じる問題を描いていて、考えるきっかけになります。そしてこの作品も主人公・ハイイロオオカミのレゴシが魅力的。強くて心優しいからこそ動物の本能に逆らえずにもがく姿が愛おしいんです。反対に自分が弱者だと自覚してしたたかに生きるヒロイン・ウサギのハルちゃんもカッコいい! 少し長いので、時間がある時に読んでみてほしいな。話題作を読むと思うのは月並みですが“みんなが面白いと言うものは、やっぱり面白い!”ってこと(笑)。アニメ化や実写化で2度も3度もおいしく楽しめる可能性があるし、人気の作品は読んでおいて損はないと思います!」(内田理央)

(右)『ミステリと言う勿れ』(左)『BEASTARS』

内田理央が話題のマンガ『ミステリと言う勿の画像_2
(右)変わり者の大学生・久能が事件を次々に解決。鋭い視点で物ごとを見抜く久能が推理の中で語る言葉に感動する人多数。『ミステリと言う勿れ』田村由美(小学館 1巻¥429)

(左)肉食獣と草食獣が共存し、捕食がタブーの世界。主人公が通う学園で、アルパカの生徒が食い殺されて……? 『BEASTARS』板垣巴留(秋田書店 1巻¥454)
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撮影/横山創大(モデル) ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/内田理央(モア専属) スタイリスト/辻村真理 取材・原文/東 美希 構成・企画/河 昌奈(MORE)