お笑いコンビ たんぽぽ・川村エミコ初のエッセイ集にグッとくる。「わたしもかわいく生まれたかったな」【おすすめ本】
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介。
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『ガチガチの世界をゆるめる』澤田智洋
「ゆるめるとは、新しいルールをつくること」。世界ゆるスポーツ協会代表理事を務める著者は、老・若・男・女・健・障問わず参加できる“ゆるスポーツ”づくりを通してさまざまなものをゆるめてきた。一部の人にしか楽しめないものなんてない。みんな楽しめるように変えてしまえばいい。スポーツも社会も、心をゆるめて楽しむ方法を教えてくれる。(百万年書房 ¥1700)
『日本語の奥深さを日々痛感しています』朝日新聞校閲センター
「にくい・づらい」の正しい使い分けって? その「れる・られる」は誰の行為なの? 「普通においしい」ってどうおいしい? 「かわいいかよ」ってかわいくないの? かわいいの?……言葉はまさに生き物。変化もすれば新しく生まれるものもある。本書に校閲のプロたちがつづった言葉の奥深さを知れば、あなたが使う言葉にも深みが出てくるはず。(さくら舎 ¥1500)
『わたしもかわいく生まれたかったな』川村エミコ
卑屈にとらえがちなエピソードですらもほっこり読ませてくれるこのエッセイには、著者の強さがあふれている。自信を奪われることがあっても、まっすぐに受け止める。「彼の家でしか会えなかった」交際相手についても、「わたし楽しくなかったんだな」と自分の気持ちと向きあっていく。読み終える頃には、過去のつらい経験も愛せるようになるかも。(集英社 ¥1200)
原文/千吉良美樹 ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。