“ブサイクなヒロイン”たちに自己肯定感のヒントが! エッセイ『少女マンガのブサイク女子考』【おすすめ本】
最近発売された本の中から、おすすめを厳選して紹介!
最近発売された話題の本から、3冊のおすすめをご紹介します。
『肉体のジェンダーを笑うな』山崎ナオコーラ
授乳できるのは女性だけ、平均的に男性のほうが腕力は強い。ジェンダーについて考える時、どうしても肉体的な面で性別は超えられないと思う瞬間がある。本作は、そんな“性差”が減った未来を描いた、ジェンダー小説だ。もしも「父乳」が出たら? 妻が怪力になったら? 性別からの解放とそこで生まれる優しさに、希望をもらえるはず。(集英社 ¥1600)
『少女マンガのブサイク女子考』トミヤマユキコ
美人は得でブサイクは損。だからいつだってヒロインはかわいい女子ばかり……なんてことはなく、少女マンガには、これまで多様なヒロインが描かれてきた。ルッキズム、自己認識、自己肯定感……。「どうせ自分はかわいくない」と悲観的な気持ちになったことがある人こそ、著者が提示する“ブサイクなヒロイン”たちの言葉に耳を傾けてみてほしい。(左右社 ¥1700)
『完璧になれない。だからいい』ヘミン・スニム 〈訳〉おおせこのりこ
自分を好きになれなかったり、家族や恋人と喧嘩したり、挫折したり、どうしても何かを諦めなければならなくなったり……。無性に誰かに話を聞いてもらいたくなることはないだろうか?そんな時に、本書のページをめくると、そこにつづられた韓国人僧侶、ヘミン・スニムの言葉が疲れた心にスーッとしみてくる。心地よい説法に癒されて。(アノニマ・スタジオ ¥1700)
原文/千吉良美樹 ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。