【高橋一生×飯豊まりえインタビュー】『岸辺露伴は動かない』が映画化。「泉編集は露伴の通訳を全部してくれているので、ペラペラぶりはすごいですよ」
高橋一生×飯豊まりえ「好奇心と生きること」
人気ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』がいよいよスクリーンへ。映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)で最大の事件に立ち向かうふたりが考える、好奇心の赴くままに生きるということ。
祝、映画化。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のウラバナシ
ドラマに引き続き、特殊能力を持つ漫画家の岸辺露伴を高橋さん、その担当編集の泉京香をMOREでもおなじみのまりえが好演。映画化への想いや撮影裏話、長く愛されている作品ならではのエピソードに注目。
映画化が発表された時、周囲の反響の大きさには驚いた
高橋:ドラマ『岸辺露伴は動かない』の第1期の頃から、演出の渡辺一貴さんとは冗談半分で「映画化できたらいいですね」という話はしていたんです。なので、今回のお話を聞いた時には「いよいよ」という感じでした。
飯豊:私は映画化が決まって監督に「泉くんはフランス語を流暢にしゃべれる設定にするから、ペラペラじゃないとパリに連れていきません」って言われました(笑)。「えぇっ、厳しい!」と思ったんですけど、無事に連れていっていただけて、よかったです。
高橋:泉編集は露伴の通訳を全部してくれているので、ペラペラぶりはすごいですよ。そのフランス語は、ぜひ劇場で!
飯豊:観ていただけたらうれしいです(笑)。
高橋:映画化が発表されてからは、俳優さんや芸人さんなど会う方会う方に「ついにパリに行くんですね!」と声をかけていただいて、とてもありがたいなと思いました。
飯豊:私は車の運転免許を取りにいって、窓口の方から書類をいただく際に、『岸辺露伴』がいちばん好きです……!と言っていただけたことがうれしかったです。
高橋:ハハ! 「次、泉編集はきっと車を運転するシーンがある」と噂されているでしょうね(笑)。
泉編集の流暢なフランス語は、ぜひ劇場で観てほしいです ── 高橋
オンエアの半年前になると、何も言われなくても役を意識する自分がいる
飯豊:2020年から毎年ドラマ『岸辺露伴は動かない』の撮影をしているので、オンエアがある年末の半年前くらいになると、泉くんを演じることを意識して生活し始めるんです。泉くんの衣装はオートクチュールだから、体重があまり変動しないようにしよう、とか。
高橋:僕もその時演じている役によって体型が変わってしまうんですけれど、たぶんまた年末には『岸辺露伴は動かない』があるだろうから体を絞っておこうかなと考えることはありました。ただ全く同じ体型にはなれないので、第1期から第3期まで衣装のシャツはその時に合ったサイズのものを作ってもらったんですけれど。
飯豊:映画の撮影でも、同じようなことがありましたよね。
高橋:そうなんです。長い期間撮影していたので、途中で胸がパンパンになってシャツにしわが入り、見え方が変わってしまって。スタッフの方々には年数を重ねたチームだからこその柔軟な対応をしていただいて、本当に助かりました。
思いがけない場所で、ドラマのファンの方に出会いました ── 飯豊
いいとよ・まりえ●1998年1月5日生まれ、千葉県出身。最近の出演作にNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』やドラマ『オクトー〜感情捜査官 心野朱梨〜』などがある。ドラマ『君と世界が終わる日に』Season5でダブル主演が決定。モアレギュラーモデル
たかはし・いっせい●1980年12月9日生まれ、東京都出身。映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍。『NODA・MAP 第26回公演「兎、波を走る」』(6/17〜7/30 東京芸術劇場プレイハウス、8月 大阪・博多公演)に出演する
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
荒木飛呂彦作の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』が2020年末実写ドラマ化され話題に。その制作チームが長編劇場版に挑んだ『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を、ぜひスクリーンで楽しんで
撮影/山根悠太郎(TRON) ヘア&メイク/田中真維(MARVEE/高橋さん分) AYA(TRIVAL/まりえ分) スタイリスト/秋山貴紀(A Inc./高橋さん分) 高木千智(まりえ分) 取材・原文/吉川由希子 ※MORE2023年7月号掲載