高橋文哉さんのアフレコ裏話をお届け!

俳優の高橋文哉さんが映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』で声優に初挑戦! 数多くの映画やドラマに出演している高橋さんですが、マイクの前に立って声だけで役を演じるアフレコでは、新たな発見もあったそう。インタビュー前編では、初めてのアフレコを振り返りながら声優業への想いを聞かせてくれました。

高橋文哉さんインタビュー メインカット

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高橋さんプロフィール

たかはし・ふみや●2001年3月12日生まれ、埼玉県出身。ドラマ『君の花になる』や『女神の教室~リーガル青春白書~』など数々の話題作に出演。『ハングルッ!ナビ』(NHK-Eテレ1)にレギュラー出演中。映画『交換ウソ日記』が7月7日公開。

カメラの前でのお芝居とは、表現の仕方がまったく違った

高橋文哉さん撮り下ろし写真

――初めてのアフレコに向けて、どのような準備をされましたか?高橋さん(以下敬称略):ハチミツをたくさん飲んだり、サプリメントをとったりして、ノドには気をつかっていました。アフレコをしていた時期に別の作品で宮野真守さんとご一緒する機会があって、「声優のお仕事をさせていただくことになりました」ってお話ししたら、「思っている100倍やって大丈夫だから」というアドバイスをいただいたんです。カメラの前でお芝居する時は自分の中からわき出てくるものをどれだけおさえてナチュラルに映像として残せるかが大事だと考えているんですけど、アニメーションのアフレコはその逆だとおっしゃっていて、なるほどと思いました。

――ジェスターの声を演じているのが高橋さんだと知らなければ気づかないまま映画を見終えてしまうほど、普段の声と違っていて驚きました。声を吹き込む上で、どのようなことを意識しましたか?

高橋:ジェスターは、“圧倒的強者感”のあるキャラクター。そんな強そうな人物を僕の声で弱く見せるわけにはいかないので、普段よりもひとクセある声を意識しました。でも、こういう声にしようと細かく決めていたというよりは、ジェスターのビジュアルや立ち居振る舞いを見て、さらに役の情報をいただいた中で、自分が“このあたりかな?”っていうところにポンと声をあてた感覚。ジェスターには「アーハン?」っていう特徴的なセリフがあるのですが、それだけはスマホのボイスメモにいろいろなパターンを録音して用意しました。いざマイクの前に立つと緊張で1パターンしか出てこなくなってしまって、結局それを使っていただいたんですけど(笑)。

高橋文哉さんの撮り下ろし写真 目線はずし

――アフレコでは、苦戦することも多かったのでしょうか?

高橋:そうですね。映画やドラマのセリフは演じる瞬間に生まれた間を大切にして、自分なりの句読点を打ってしゃべっているんですけど、アニメーションのアフレコでそんなことをしていたらすぐに別の役の順番になってしまう(笑)。限られた時間の中で感情の浮き沈みをしっかりと伝えなければいけないことが、やっぱり難しかったです。でも、スタッフさんの提案で1回自由にやらせてもらってから間を調整したり、僕が練習のつもりでしゃべったセリフが本番テイクとして採用されたりしたことも。普段役者としてお芝居と向き合っている僕がどうしたらアフレコになじんでいけるかをたくさん考えていただいたおかげで、少しずつ尺の中で感情を表現できるようになっていった気がします。

――今後も声優業には挑戦していきたいですか?

高橋:もちろんです! ただ、今回初挑戦にしてはちょっと叫びすぎたので、次はもうちょっと叫ばなくていい役のほうがありがたいかもしれない……(笑)。またいつか声のお仕事をさせていただけることになった時は、映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』での経験を絶対に思い出すはず。それくらい僕の役者としての幅をグッと広げてくれた作です。

高橋文哉さんの撮り下ろし写真 壁ドン

作品紹介

映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』

魔法がすべての世界で、生まれながらに魔法が使えない少年・アスタ。逆境を乗り越えて己の力を証明するため、ライバルのユノとともにクローバー王国における魔道士の頂点“魔法帝”をめざし、数々の強敵と戦ってきた。そんなアスタの前に現れたのが、最凶と恐れられ封印されていた先代魔法帝のコンラートとジェスター(高橋文哉)ら3人の歴代魔法帝。魔法帝を夢見る少年とクローバー帝国滅亡を企む歴代魔法帝の激闘が始まる!

●6月16日(金)日本全国ロードショー、Netflix世界独占配信

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映画『ブラッククローバー 魔法帝の剣』

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ブラッククローバー_映画公式/6.16(金)日本全国ロードショー&Netflix全世界配信

撮影/つぼいひろこ ヘアメイク/池上 豪(NICOLASHKA) スタイリスト:鴇田晋哉 取材・文/吉川由希子