【iKONインタビュー】新事務所へ移籍、揺るぎない絆「何よりも大切にしていたことが、6人が一緒にいられること」
iKON Fly over ~6人が見ている風景~
2015年に韓国でデビューし、数々の快挙を成し遂げてきた6人組ボーイズグループ・iKON。今年9年目を迎える彼らは、長年所属した事務所から新事務所にメンバー全員で移籍し、5月にアルバム『TAKE OFF』を発表。アーティストとしての新章を本格始動させた。今、限りない可能性が広がる空を、大きく、自由に羽ばたき始めた6人の瞳に映っている風景とは。
あいこん●2015年に開催したサバイバル番組から誕生した韓国屈指のヒップホップアイドルグループ。日本をはじめとした海外での活動も積極的に行い、世界的な人気を誇っている。「2023 iKON WORLD TOUR TAKE OFF」の日本公演を5、7月に開催。さらに〈東京〉10月7〜8日、〈大阪〉10月11〜12日にアンコール公演を開催予定。日本公式ファンクラブ「iKONIC Japan」会員募集中。現在、「GET READY,iKON TIME!〜iKONICのためなら〜」(Mnet Smart+)配信中。iKON SPECIAL SINGLE「PANORAMA」が8/23発売予定
これからも“6人で”。全員一致の揺るぎない思い
——今年1月に6人全員で新事務所に移籍。その大きな決断の背景と、揺るがぬ絆の秘訣は?
BOBBY:前の事務所も素晴らしいところでしたが、慣れ親しんだ環境を離れて、新しいことに挑戦してみたいという気持ちが、移籍という大きな決断を後押ししました。
CHAN:もちろん、この決断を下すまでに、6人全員で何度も話しあいました。週4、5回は集まっていたかな。その時に驚いたのが、メンバー全員の考えがとても似ていたこと。だから、意見のぶつかりあいはなかったんです。
JAY:今回、移籍先を決めるうえで、何よりも大切にしていたことが、“6人が一緒にいられること”と、“ファンのみなさんに、いい音楽とステージを届けられる環境かどうか”でした。今の事務所は、それができる場所だと思ったんです。
BOBBY:長年いた場所を離れることに、一抹の不安はありました。それは、僕たちには知らないことが多すぎるから。でも、全員一緒の船出だったので、“どこに行っても大丈夫”という自信のほうが勝っていました。
——新しい環境に飛び込んだことで、メンバーたちに変化もあったそうですね。
全員:責任感が芽生えた。
JAY:前事務所の時は、支えてくれるスタッフに頼る部分も大きかったので。
DK:でも、今はアルバム、MV、コンサートの3つは、周りの助けを借りることなく、自分たちでアイデアを出して、プロデュースするようになりました。
SONG:だから、以前より責任感が増したし、新しくスタートを切った気分だよね。
CHAN:うん。自分たちで決めるべきことが多いから、自発的に話しあうようになったし、今すごく成長を実感できている。
JAY:たしかにCHANは、積極的に会話に参加するようになったし、性格もポジティブになったと思う。僕自身も、責任感が増したことで生まれたプレッシャーとうまくつきあえているので、以前より大人になった気がします。
JU-NE:僕は、集合時間に遅刻しなくなりました(笑)!
——そのような変化と大きな成長を経た、現在のiKONの魅力とは。
SONG:ひとりひとりの個性の強さ! 似た性格の人がひとりもいないと思います。
BOBBY:メンバー全員が貪欲で、チームとしても、ソロでも、やりたいことを明確に持っているところがいいよね。
JU-NE:ひとりでも観客を魅了できる、自分の色を持った人が集まっているけれど、やっぱり6人がそろった時に放たれるオーラはすごい。言語化できない不思議な魅力があると自負しています。メンバーとステージに立つと、自分ひとりだけでは出せないパワーが自然とわき出るんだよね!
DK:うん。「これだけ個性の強い人がそろっているのに、なぜチームでいられるのか?」と聞かれることがあるけど、それは、僕たちは一緒に生活をして10年以上になるから。思春期も一緒に過ごしたので、もう家族のような感じで。あと、年上メンバーがすごく優しい。年下メンバーが、やんちゃをしても、それを受け入れてくれる器の大きさがある。それで僕たちはひとつにまとまることができているんじゃないかな。
SONG:(誇らしそうな表情)。でも、最近は年下メンバーをやんちゃだと感じることって、ないなあ。以前は、メンバー同士ぶつかることもあったけれど、今はお互いをよく理解しているし、個性を認めあっているので、とてもいい関係を築くことができているよね!
撮影/天日恵美子 スタイリスト/井田正明 取材・原文/海渡理恵 ※MORE2023年9・10月合併号掲載