【市川染五郎×中島瑠菜インタビュー後編】ふたりが思う“青春”は?
劇場版「鬼平犯科帳 血闘」(5月10日(金)公開)で共演した市川染五郎さんと中島瑠菜さんにインタビュー。後編では、プライベートに迫る質問に答えていただきました!
プロフィール
物事に対する感じ方がめまぐるしく変化していく今が青春
――映画の中で、染五郎さんは長谷川平蔵、中島さんはおまさの青春時代を演じられましたが、おふたりにとって“青春”とはどんなイメージですか?
市川染五郎さん(以下、敬称略):僕はあまり青春っぽい日々を送っていないんですけど(笑)、僕たちくらいの年代は物事に対する感じ方や捉え方がめまぐるしく変化していく時期で、それが青春と呼ばれるものなのかなと思います。今は、そういう自分を生きるおもしろさ……みたいなものを日々感じているところですね。
――たとえば、どんなことがきっかけで物事に対する感じ方が変わるのでしょうか?
染五郎:映画でもドラマでも舞台でも、お芝居に触れて影響を受けることはあります。お客さまも、僕が演じているものをご覧になって、感じ方が変わったり、もっと言えば人生が変わったりする可能性もあるわけなので、そういう意味ではすごいことを仕事にさせていただいているなと思います。
中島瑠菜さん(以下、敬称略):私は、青春という言葉を聞くと、海が思い浮かびます。冬にお台場に行った時、女の子たちが寒いのにスカートを短くして海に入って、風船を持って写真を撮っていたんです。その光景を見て、“ザ・青春!”だなって。私もやってみたいけど、まだ寒そう……。夏になったら、人数を集めて、挑戦したいです(笑)。
――最近、ご自身が青春しているなと思う出来事はありましたか?
中島:2月に学校で球技大会があったんですけど、私のクラスは運動神経のいい人が少ないのに、みんな頑張っていたんです。その姿をたくさん応援していた時は、めっちゃ学生っぽいなって思いました!
ふたりの気分転換の方法は、車の運転とマンガを読むこと
――おふたりのリフレッシュ方法を教えてください。
染五郎:自分は車を運転することが気分転換になっていますね。子どもの頃からの憧れでもあったので、昨年に免許をとって以来、舞台公演がある日は劇場まで運転して行っていますし、そのほかの移動も基本的には自分の運転です。
中島:私が好きなのは、歩くことと、マンガを読むこと。お仕事の現場や友達と遊んだ場所が家から近いと、よく歩いて帰っています。その日の気分にもよるけど、1~2時間歩き続けることも。スマホから離れて、何も考えずに、ひとりになれる時間が落ち着くんです。マンガはたくさん読んでいるんですけど、最近は映画化された『ハイキュー!!』を読み返しているところ。それこそさっきのお話じゃないですけど、青春を感じられるので、「私も部活に入っておけばよかったな~」って思いながら楽しんでいます。
染五郎:自分はマンガを全然読んでこなくて、唯一『笑ゥせぇるすまん』だけはアニメが好きで、原作も読みました(笑)。『笑ゥせぇるすまん』、知ってます?
中島:え、知らないです……。
染五郎:風刺のきいたブラックジョークが描かれた作品です。まったく青春ではない(笑)。
中島:そうなんですね(笑)。でも、私はどんなジャンルのマンガも好きなので、今度読んでみます!
劇場版「鬼平犯科帳 血闘」
長谷川平蔵(松本幸四郎)が若かりし頃に世話になった居酒屋の娘・おまさ(中村ゆり)が密偵になりたいと申し出てくる。平蔵はその願いを退けるが、おまさは平蔵が芋酒や“加賀や”の主人と盗賊のふたつの顔を持つ鷺原の九平(柄本明)を探していることを知り、独断で探索に乗り出す。九平を探すうちに凶賊・網切の甚五郎(北村有起哉)の企みを知ったおまさは首尾よく網切一味の中へ入り込むが、絶体絶命の危機に陥ってしまい……。
●5月10日(金)全国ロードショー ©「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ
撮影/千葉タイチ ヘア&メイク/AKANE(染五郎さん分) 川又由紀(HAPP'S./中島さん分) スタイリスト/中西ナオ(染五郎さん分) 井田信之(中島さん分) 取材・文/吉川由希子