「モネ&フレンズ・アライブ 東京展 公式アンバサダー就任発表会」レポ

阿部亮平さん

余裕たっぷり、マイナスイオンもたっぷり♡ 阿部さんのお手振りに癒されます。

人気グループSnow Man阿部亮平さんが、7月12日(金)から東京・日本橋三井ホールで開催されている没入型展覧会「モネ&フレンズ・アライブ 東京展 公式アンバサダー就任発表会」に出席しました。今回、同展のアンバサダーを務める阿部さんによる芸術愛に溢れたトークで会を盛り上げる様子をレポートします!

「モネ&フレンズ・アライブ」とは

第1回印象派展が開催されてから150周年。世界中で愛されてきた「フランス印象派」の世界を冒険することができる同展が、ここ日本で初開催! グランデ・エクスペリエンセズが制作・プロデュースし、社会的にも政治的にも混とんとした時代に生まれた印象派の歴史をひも解きます。
19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍したクロード・モネや印象派の作品の数々に、力強いクラシック音楽と最新のイマーシブ技術を組み合わせることで、芸術性とエンターテインメント性を兼ね備えた没入体験を届ける同展。
こちらの公式アンバサダーに抜擢されたのが、Snow Man阿部さん。上智大学大学院理工学研究科修了、気象予報士、世界遺産検定、実用英語検定など数々の資格を持つ、“Snow Manの頭脳”。プライベートでもアートに親しんでいるという阿部さんはまさにピッタリですね。

流暢な英語で挨拶し、自ら通訳する阿部さんが素敵!

Snow Man阿部亮平さん(写真右)と同展責任者ロブ・カーク氏

グローバルツアー責任者ロブ・カーク氏(写真左)と阿部さん。2人から漂う紳士のオーラが素敵。

この日、阿部さんとともに登壇したのは、主催企画会社のグランデ・エクスペリエンセズのグローバルツアー責任者ロブ・カーク氏。

ロブ・カーク「(阿部さんは)芸術にとても造形が深いと聞いています。この展示が大成功になるように期待しております」

と熱いメッセージを送りました。それに対して阿部さんは流暢な英語とセルフ通訳で挨拶。

阿部「Thank you for having me, it’s an honor to be an ambassador of MONET & FRIENDS ALIVE. このようにお招きいただいて、とても光栄です。『モネ&フレンズ・アライブ』の素晴らしい世界観を皆さんにお披露目できるように、アンバサダーとして頑張ります」

コメントから滲む知性に会場からも拍手が。はにかむ阿部さんでしたが、すぐにキリリと姿勢を正して深々と頭を下げていました。かわいさと謙虚さが素敵です!
フォトセッション時には、「目線をください」「もう少し手を下げて」「手を振って」「右手でパネルを触って、左手で手を振って」など、カメラマンからポーズをリクエストする声が殺到。阿部さんは、終始にこやかに応じ、自ら撮影者の方に撮影順を伝えるという気遣いも。そのジェントルマンっぷりにほれぼれします。

幼い頃からモネの絵画に親しんでいた

絵画の中に入り込む阿部亮平さん

同展を鑑賞中、絵画の中に入り込んだかのように佇む阿部さん。

ここからは、阿部さんのトークをお届けします。

――この取材の前に展示をご覧になったそうですが、いかがでした?

阿部:最初に浮かんだのは「落ち着く、懐かしい」という率直な感情でした。沸き起こってきたというか。初めて見る風景や初めて見る画家の絵があるにも関わらず、なぜか落ち着いたんですよね。それって、印象派の画家達の絵の持つ力や、イマーシブ展ならではの「作品に引き込む力」がすごいからなのかなと感じました。本当にすごいことだなって。絵の持つ力。 最大6メートルのスクリーンもすごく迫力がありますし、床一面がすべてスクリーンになっていて、作品の中に入り込めました。

――最近フランスに行かれたそうですが。
阿部:プライベートで行ってきました。ルーブル美術館に行かせてもらいました。

――印象に残っている作品はありますか?
阿部:印象派の作品ではないかもしれないのですけど、(ジャック=ルイ・)ダヴィッドの『ナポレオン一世の戴冠式(と皇妃ジョセフィーヌの戴冠)』ですね。すごく豪華な作品、すごい迫力。ですが作品のことをより深く知ると、戴冠式当日に来ていなかった人物も描かれていて、謎がどんどん出てくるんです。
たとえば、(絵の中で、正面2階の貴賓席に座る微笑む女性は)戴冠式には来ていなかったはずのナポレオンの母であるとか。それだけ、当時の人たちが絵画に力を感じているなとか、(絵画で自らの権)力を示すとか。そんなことを感じました。 
祖父母の家に、モネの作品の『枝越しの春』と『睡蓮』のレプリカが飾ってありました。幼少期からモネの作品に触れていたので、今回このようなお話をいただけて、少しばかり運命を感じています。

――今までイマーシブ展示会に行かれたことは?
阿部:『ゴッホ・アライブ』という作品を見させていただきました。そちらでは、音楽と一緒に、ゴッホの生涯と当時の会話を辿ることで、ゴッホをより知れたな、と言う印象です。

――現在、様々な展示方法で芸術作品に触れることのできる機会や施設がありますが、阿部さんのおススメは?

阿部:もちろん1番はここです! 印象に残っている場所で言えば、昔、ライブツアーで姫路に行った時、SixTONES松村北斗と一緒に、姫路市立美術館に出かけました。作品のことについてふたりで話して、本当に落ち着く時間だったな。いい思い出です。

――仕事の合間に作品に触れることは気持ちをリフレッシュする、あるいは癒されに行く感覚なのでしょうか。
阿部:そういう面もあるのでしょうが、(美術展は)全く知らない絵などを見ることで、「新しい感情と出合い、その感情に対して新しい発見をする」という体験もできる場所かなと思います。

モネの『睡蓮』を五感を使って楽しむ阿部亮平さん

幼少期から慣れ親しんだ『睡蓮』の世界で、五感を使って楽しむ阿部さん。

一番斬新な芸術家は、渡辺翔太画伯⁉

――Snow Manの中で一番、芸術家肌なメンバーは?

阿部:芸術家肌⁉ う~ん……(目をつぶって、かなり悩みながら)クリエイティブという面では、振り付けをしてくれる岩本(照)はまさにアーティストだなと思います。あと、宮舘(涼太)とは、「旅行先でこんな美術館に行ったんだよ」という話をよくしますね。僕はまだ行ったことがないのですが、宮舘がフランスのオランジュリー美術館に行った時の感動を伝えてくれたりして。

あ……芸術家肌なメンバーは誰かというでしたよね(笑)。となると……今年の1月にドラマ『先生さようなら』(日本テレビ系)で美術教師役を演じた渡辺(翔太)でしょうか(笑)。彼は(唯一無二のオリジナリティ溢れる絵心を持った)素晴らしい画伯でございまして、“フレンズ”として猛烈にプッシュしておきます(笑)。

そんな感じなので、メンバーとは割とそういうことを共有する時間はありますし、楽しいし、知らない美術館や作品の話を聞くと、「次の機会に僕も行きたいな」と思わせてくれますね。宮舘が行ったオランジュリー美術館とか。フランス三大美術館は制覇してみたい……というとアレですけど、作品を楽しみに訪れてみたいです。

阿部亮平さん

阿部さんイチオシの“渡辺画伯”について語ったあとのこの笑顔、100点満点ですね♡

夏休みの冒険は“寝台列車”に乗って

――本展の開催は夏休み期間ですが、阿部さんがもし夏休みを取れるとしたら?

阿部:旅行するなら美術館や博物館に行く機会を作りたいです。ただ、僕が最近個人的にずっとやってみたいことは「寝台列車に乗ること」。車内の設備が豪華だったり、電車の中で横になれるという冒険感もあったりして、密かにとても憧れています。何より、移動からすでに冒険を最高に楽しめている感じが出るのかな。

――あらためて、本展の魅力を教えてください。

阿部:“イマーシブ”という形式を取ることで今までの「美術館に行って絵画を楽しむ」という枠を超えた楽しみ方ができる展覧会です。世界観に没入することによって「もっとこの絵のことを知りたい、この画家のことを知ってみたい」という思いがどんどん沸き立つような構造になっております。絵画とそれに伴って変化していく照明とクラシックの音楽と、さらには香りまで。五感のすべてを使って印象派の素晴らしさに触れていただけたらなと。フォトスポットもとても充実していて、これをしっかり思い出に残せるところも魅力的なところです。

――最後にメッセージをお願いします。
阿部:
冒頭でも僕は「懐かしさを感じた」と言いましたが、感じ方は人それぞれ。 例えば一緒に見に来た家族や恋人たちと、ぜひ感想を共有して楽しんでいただけたらなと思います。

本展は、見る方が絵の中に入れるようなポイントがあったり、最新技術を使って、絵がどんどん動き出す展示があったり。水の波紋や風の流れとかも感じることができるので、その新感覚をぜひ皆さんに楽しんでいただけたら。また、会場の中にはスクリーンがあるのですけど、そこに映し出される絵もどんどん変わっていくんです。なので、ぜひ、その場にずっと立ち止まって見るだけではなく、時折ゆっくり歩いてみたり、ウロウロしたり、 また立ち止まったり……という方法をおススメしたいと思います。その方がより没入できるのではないかなと。皆さん、楽しんでくださいね。

風を感じながら絵を楽しむ阿部亮平さん

風や光を感じながら絵を楽しむ阿部さん、楽しそう!

阿部さんは、2025年1月4日~3月30日に兵庫・デザイン・クリエイティブセンター神戸にて開催される「モネ&フレンズ・アライブ」神戸展のアンバサダーにも就任。

東京展では「短いながら、この展覧会の導入っぽい音声をとらせていただきました」という阿部さんの音声メッセージを聞くことができるので、神戸展でも何かしらのカタチで阿部さんに再会できそうです♪

「モネ&フレンズ・アライブ」概要

◆モネ&フレンズ・アライブ東京展
2024年7月12日(金)~9月29日(日)東京都 日本橋三井ホール

◆モネ&フレンズ・アライブ神戸展
2025年1月4日(土)~3月30日(日)兵庫県 デザイン・クリエイティブセンター神戸

東京展|モネ&フレンズ・アライブ

撮影/齊藤晴香 取材・文/中川薫