「We’re timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」の熱狂を全力ルポ

timelesz横浜アリーナ公演の様子

(右から、菊池風磨、佐藤勝利、松島聡)

『MORE』本誌で連載に出演してくれている、我らがtimelesz。『MORE Spring 2024』からは新連載「君がいる季節に…」を好評連載中の彼らの、timeleszとして初の全国アリーナツアー「We’re timelesz LIVE TOUR 2024 episode0」 が全国公演中! 全国 7 都市 25 公演、合計 27 万 6000人を動員予定という注目のアリーナツアー。この記事では、熱狂に包まれた7月23日の横浜アリーナ公演の様子を、MCも含め徹底ルポします!!

※MCの内容は省略している部分もございます。ご承諾ください。

timelesz(タイムレス)とは?

2011年11月16日シングル『Sexy Zone』でSexy Zoneとしてデビュー。4月1日よりグループ名をtimeleszとし、新たな挑戦を始めている人気アイドルグループ。これまでシングル 26 作、アルバム(ベストアルバムを含む)12作をリリースし、その全作品でオリコン週間ランキング 1 位を記録。2024年6月19日timeleszの第一弾リリースとして、1st EP『timelesz』をリリースしオリコン週間ランキング1位を記録した。『MORE』では連載「君がいる季節に…」に出演中。

timelesz(タイムレス)|Over The Top

もっとみんなにtimeleszを見てほしい、知ってほしい、聞いてほしい

ライブスタートと同時にオープニング映像に登場したのはスーツ姿の菊池風磨、佐藤勝利、松島聡。それは、まるでマネージャーのようないでたち。“新生timeleszの挨拶まわり”をするかのごとく、あちこちを走り回る3人。そして、スクリーンにはこんなメンバーからの言葉が映し出された。

 「もっとみんなに見てほしい」

「もっとみんなに知ってほしい」

「もっとみんなに聞いてほしい」

この言葉が会場にいるみんなに届くと、大きな歓声と共にライブの幕は開き、モノトーンのステージに同じくモノトーンの衣装を身に纏った3人が登場!

菊池「騒げーーーー‼︎」

佐藤「どうも、timeleszです。会いたかった!? 会いたかったか⁉︎ 僕らも会いたかったよーー‼︎」

松島「さあ、今から出席をとりますよ! 勝利くん! 風磨くん! 聡くん!そして、secondz(セカンズ/ファンの総称)のみんなー‼︎」

 
歌い、踊り、叫び、観客席に大きく手を振りながら会場を熱狂の渦へと引き込んでいく。そこで、とても印象的だったのがメンバーの笑顔。会場のsecondzはもちろん、ステージの上の3人がとにかく楽しそう。特に印象的だったのが、向き合い、お互いの顔を見て、目を合わせながら歌う姿。M Cではそんな“見つめ合い”の裏側にあるこんなエピソードも飛び出しました。

櫻井翔が提案「3人で見つめ合って、歌ってほしい」

見つめ合いながら歌うtimeleszのメンバー

佐藤「(1曲目の)『RUN』で出てきたとき、歓声がすごかったよね!」

松島「ごめんだけど、あの時ちょっと泣きそうになったし、実は『puzzle』でも泣きそうになった」

菊池「『puzzle』はムービングステージの上で、僕たち3人が三角形になって、向き合って歌っていたじゃないですか」

佐藤「あれ、当初は3人で向き合って歌う予定じゃなかったんですよ」

菊池「横浜公演の途中から変わったんですけど。実は、(櫻井)翔くんが、ドラマの撮影でお忙しい中、僕たちのライブを見にきてくださって。本当にありがとうございます。そのときに、『puzzle』がグッときたと……」

佐藤「3人の想いがすごく伝わってきてよかったと言ってくれて。だから、『puzzle』でもっと目を合わせて歌ってよって。そしたら、よりグッとくると思うよって言ってくれて」

菊池「一瞬向かい合って歌うところは、その前の演出でもあったんだけど。それをもっと長く見たいっていう、翔くんからのリクエストもあり、スタッフさんとも話しあって、次の公演でやってみたら……オレらもグッときちゃってね」

 

MC中に “泣かせようとするバトル”が勃発。お茶目な松島聡が自爆(笑)

松島さんの「泣きそうになった」という一言から、こんな謎のバトルが勃発する場面も(笑)

 

菊池「そんな『puzzle』でちょっと泣きそうになってしまった松島さん! 今日は危ないんじゃないですか~?」

松島「今日は危ない、非常に危ない。でも、今じゃない! MCで泣いたら進まないぞ!」

菊池「でも、聡ちゃんはいつも頑張っているからさ」

松島「いや、いい、そういうのいい、気持ちは嬉しいけど今じゃない! 絶対に! 今、泣いたら戻れないぞ! 進まないぞー! みんな帰れなくなるぞー!」

佐藤「でもさ、聡ちゃんはそのままでいいんだよ、別に泣いちゃってもいいんだよ」

菊池「うん、聡ちゃんはね、『それでいいよ』」

松島「本当にやめよ! 『それでいいよ』に弱いんから、僕! あの曲、名曲だから! 涙腺崩壊曲だから!」

 

さらに、松島さんから始まった“泣き誘い”は佐藤さんにも飛び火。横浜アリーナは今まで何回もライブをやっている会場なだけに「たくさんの思い出がある」と菊池さんが話を始めると……。

 

菊池「そんな横アリの最終公演日、勝利もちょっと泣いちゃうか」

松島「勝利はやっぱり、今までセンターとして抱えてきたものもあるしね」

菊池「いろんなものも背負ってくれているしね」

松島「もう、勝利はもうグループの“筋”じゃない?」

菊池「え、筋?」

佐藤「それをいうなら“柱”じゃなくて?(笑)」

松島「(2人の言葉をスルーして)“Sexy Zoneといえば”を背負ってきたわけじゃない! Sexy Zoneの顔、timeleszの顔じゃない! そうよ、そうなのよ……で、どうよ?」

菊池「え、勝利を泣かすために、最後にグッとくる一言いうのかと思ったら、まさかの丸投げ!? 自分で勝手に迷子になるのだけはやめて!(笑)」

「そういうとこ、本当に最高!」timeleszがsecondzを称賛

MC中には会場からのsecondzの声援を称賛する場面も。「空気を読んで“フーッ!”と“キャーッ!”を使い分けることができる、あなたたちは天才!」と褒めたかと思えば、「ダンサーへの声援もすごく嬉しい。仲間を認めてもらえたような気持ちになる」と感謝。さらには、ステージから客席を眺めたときによく見かける、こんな心温まる光景へのコメントも。

 

松島「ファンサをまだしてもらえていない周りのファンの子を見つけて、“ファンサしてあげて!”ってアピールしてくれる方をよく見かけるんだけど。そのたび、僕ね、はぁっ(感激した声で)てなるんだよね」

菊池「“ファンサトス”ですね」

松島「そう、“ファンサトス”! “ここにいるからしてあげて!”みたいな。で、そちらに向かってしてみると、みんなが嬉しい顔をするの。そういうの、いいよって思う!」

佐藤「優しさがね」

松島「優しいよ、みんな! そういうとこ! って思う」

菊池「たまにファンサトスした人が、自分のアピールでファンサしてもらえた瞬間に、ファンサされた本人よりも喜んでいたりするもんね」

松島「わかる! 膝から崩れ落ちちゃう、みたいな」

佐藤「そういう思いやり、いいよね♡」

 

timeeszのメンバー3人

前代未聞!? 松島聡、トイレでまさかの途中退席。ステージに取り残された勝利&風磨、ふたりのスウィートタイム

そして、今回のライブのMC中に起きた一番のハプニングといえばこれ!(笑)。松島さんが菊池さんの耳元で何やらコソコソと耳打ちをしていると思ったら……。

 

菊池「え、どうしたどうした……えー!!」

松島「言わなくていいっ、言わなくていいからっ(汗)」

(そう言いながら、ステージの裏へと消えていく松島さん)

菊池「聡ちゃん、なんと今、トイレです(笑)。こんなことあんのか⁉︎ 今日、取材日(報道陣が入る日)だぞ!? 明日の『ZIP!』でこれ、放送されるの!?」

佐藤「ZIP!♡(ZIP!のポーズをとりながら)」

菊池「『めざましテレビ』で、『THE TIME,』で……各局で放送されるの⁉︎(笑)」

佐藤「(ここからの映像をテレビで見た人は)メンバーが2人になったかと思うかもしれないけど、2人になったわけじゃないですからね」

菊池「1人減ったわけじゃないよっていうね。そういうことじゃないから!(笑)」

菊池「ちょっとトイレ、って、高速道路じゃないのよここ」

佐藤「サービスエリアじゃないんだよ」

菊池「あの人、言わないでって言ったけど、無理なのよそれは」

 佐藤「(菊池さんと)2人は新鮮だな……セットリスト、いつもありがとうね」

(会場からフーッという歓声が。それを聞いて照れる、菊池さん)

菊池「なんでよ、なんで今?(照)」

佐藤「いやいや、本当にさ……」

(と、佐藤さんが語ろうとした瞬間、戻ってくる松島さん)

佐藤「もうちょっと、2人の時間でもよかったんだけど!(笑)」

松島「え、続ける? 戻る?」

 

僕たちが抱く夢は、見たい景色は、5人のSexy Zoneが叶えたかった、大きな大きな夢だから

ソロ曲ではそれぞれの魅力が炸裂。スパンコールの煌びやかなジャケットを身に纏い、華麗にステップを踏む佐藤勝利。ベルベットの赤いジャケットの下は素肌。妖艶な大人の色気を振り撒きながら、最後にはノーマイクで歌い上げ、その歌唱力を披露した菊池風磨。グリーンのペンライトで染まった会場のステージで、自由にのびのびと歌い踊った松島聡。そして、「make me bright」を提供してくれたiriがサプライズゲストとして登場する場面も。色鮮やかな楽曲で会場をtimelesz色に染め上げていった‥…。

遊びのあるコミカルな演出はなく、シンプルに真っ直ぐに、「もっとみんなに知ってほしい、聞いてほしい、見てほしい」。音楽を通してtimeleszの魅力を伝える、そんなステージとなった今回のツアー。最後には、メンバーからこんな言葉が届きました。

 

松島聡コメント

「timeleszとして初のツアーがスタートしました。3人で立つ“最初で最後”のツアーになると思いますが。今回はこれまでSexy Zoneとして歩んできた道のり、そして、現在のtimeleszとしてこれから歩んでいく未来を詰め込んだライブになっています。なので、昔から応援してくださっている皆さんには懐かしい曲がたくさんあったと思います。最近ファンになってくださった方にとっては、僕達の歴史を少しでも知っていただける時間にできたかなって思います。この数時間だけでは僕達の全てを知っていただくのは難しいかもしれないけど、音楽を通して、僕達の歩みを知ってもらえたらなと思いながらライブを作っています。

こうやって一人一人の顔見て、みんなの笑顔を見て、直接リアクションをもらうことができて、そんな場所ってなかなかないので。こうやってみんなに会える場所をまたいただくことができて本当に嬉しいなって思います。そして、グループとして変動がある中で、こうやって会いにきてくれることも……。本当に嬉しいです、ありがとうございます。

今日は、この会場に来たくても来れなかったsecondzがたくさんいると思うんですけど。そういった方々の分まで皆さんには楽しんでほしいなって。オープニングからたくさん『手を振って!』、『声出して!』とオーダーさせていただきました。それに応えてくれた皆さんからエネルギーが伝わってきて、逆に皆さんから勇気をもらいました。本来は僕らが皆さんに勇気や希望を届ける立場なんですけど、結局、いつも皆さんからもらって帰ることになってしまうというか。それだけ、皆さん一人一人の持っているパワーはすごいんだよっていうことも今日は伝えたかったです。

今年の4月に『timelesz project』(新メンバーオーディション)を発表させていただきましたが、少しずつ皆さんにも理解してもらえるように、活動を通して一生懸命頑張っていきたいと思います。なので、皆さんも混乱していると思うんですけど、ついてきてもらえたら嬉しいです。最終的に『timeleszを応援してきてよかった』、『timeleszが誇りだ』と思ってもらえるような、そんなグループを目指したいと思うので。これからもついてきてくれますでしょうか? ついてきてもらってもいい? 本当に? ありがとう! 今日は本当にみんなに会えて嬉しいです、ありがとう、ビッグラブ!」(松島さん)

 

佐藤勝利コメント

「4月からtimeleszと名前が変わり、色々な発表もさせていただき、そのスピード感をはじめ、皆さんにはいろんな戸惑いや不安をたくさん与えてしまったと思います。僕たちとしてはもちろん、そういう思いをさせたかったわけではなくて。僕たちが、上を見上げていること、上を見上げすぎていること、高みを目指していること、見たことない景色を見せたいなという思いは、目の前にいる皆さんを笑顔にしたいからこそのものなんです。だけど、不安や戸惑いを届けてしまったのは、本当に申し訳ないなと思います。

3人でライブをやらせてもらえること、timeleszとしてステージに立てていること、それは当たり前じゃないんだって、毎回、ステージの裏で思っています。そして、毎回ライブが始まると、みんなはすごい盛り上がりを見せてくれて。このツアーで毎回感じているのは、この状況をみんなが支えてくれている、支えようとしてくれていることです。さっき、聡ちゃんも言っていましたが、僕たちが支えなきゃいけない立場なのに、みんなが支えてくれて本当に感謝しています。いろんなことがあるたび、何回も、何回も、みんなの支えをもらって……。これからは、いろんな不安や戸惑いを与えてしまった分、みんなが見たこともない景色を見せたいなって思っています。

timeleszと名前は変わりましたが、timeleszという名前にはこんな思いも込めていて。timeleszの頭文字の『t』はアルファベットの順番で言うと「u」の前です。『u(you)」の前にはいつも『t(timelesz)』がいるんです。僕達は、みんなの目の前にいるグループでありたいなと思っています。そんな僕達についてきてくれたら嬉しいです」(佐藤さん)

 

菊池風磨コメント

「皆さん、今日も素敵なひとときを本当にありがとうございます。2人からもありましたが、僕たち3人はとにかく前を向いています。前を向いて、突っ走って、その先にある大きな夢を叶えたい、見たことのない景色を見てみたい、そんな思いで一心不乱に走り続けています。ただ、それが、皆さんにとっては少し寂しい思いをさせているかもしれません。メンバーが2人卒業して、グループ名も変わって、それに対して、もっと感傷に浸ったりとか、思いをはせる時間があったりとか、一歩立ち止まって振り返ってほしい、そんなふうに思う人も少なくないと思います。

ただ、僕たちはそれでも前を向きます。なぜ、前を向くのか、無我夢中で走り続けるのか。それは、僕たちが抱く夢は、見たい景色は、5人のSexy Zoneが叶えたかった、大きな大きな夢だからです。5大ドーム公演も、国立競技場でのライブも、ヒットチャートの総なめも……。全部全部、5人のSexy Zoneの夢だからです。Sexy Zoneという形じゃなくなって、2人がそれぞれの夢に向かって歩いていても、僕たち5人で思い描いた夢はこれからも、僕たちtimeleszが追いかけていきます。

『timelesz project』で僕達は『新メンバーをオーディションで募る』と言い出して、そんなのは前代未聞で。皆さんも驚いたと思いますし、スタッフさんも驚かせてしまったと思います。ただ、どんなに途方もないことでも、どんなに無謀だと思われても、大丈夫です、全部、全部うまくいきます。なのでどうか、どうか僕たちtimeleszについてきてください」(菊池さん)

 

セットリストは新旧の楽曲が入り混じり、ライブの最中には過去の5人の写真がスクリーンに映し出される場面も。そこから伝わってきたのは「過去、今、未来はちゃんと繋がっている」というメッセージ。過去を捨てたわけじゃない、夢を諦めたわけじゃない、あの頃から変わらぬ叶えたい夢が今もずっと3人の中にある。だからこそ、誰も切り拓いたことのない道をtimeleszは走り続ける。その先に、どんな景色が待っているのか……。

大きな夢に向かって突き進む3人の背中を、MOREはこれからも追い続けます!

 

撮影/齊藤晴香 取材・文/石井美輪

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