舞台『MASSARA』開幕! 公開ゲネプロ&初日前会見レポ

MASSARA 集合カット

(左から)中村嶺亜、今野大輝、佐々木大光、矢花黎、菅田琳寧、本髙克樹

2024年9月4日(水)、東京・新橋演舞場にて、舞台『MASSARA』が開幕! 初日当日に公開ゲネプロ&初日前会見が行われ、7 MEN 侍の中村嶺亜、佐々木大光、本髙克樹、菅田琳寧、今野大輝、矢花黎が出席。ファンに伝えたい思いや舞台にかける意気込みを語りました。
エモさほとばしるゲネプロの様子と裏話満載の会見の様子をレポートします! ※この記事内には一部、曲名やシーンの内容に関する記述があります

CONTENTS
  1. 舞台『MASSARA』開幕! 公開ゲネプロ&初日前会見レポ
  2. 舞台『MASSARA』とは
  3. まっさらな物語を、エモさと笑いで色鮮やかにする7 MEN 侍の舞台力
  4. 歌い継がれてきた名曲たちに、7 MEN 侍が新しい息吹を吹き込む
  5. 「後輩へと受け継がれる作品にしたい」
  6. “裸サスペンダー”はアドリブ!
  7. 「一緒にいすぎ問題」勃発
  8. 「本作で、皆さんの“自分色”を見つけてほしい」
  9. 公演概要

舞台『MASSARA』とは

7 MEN 侍にとって記念すべき舞台『MASSARA』。なぜなら、グループ初の新橋演舞場単独主演を務めるからです! 構成・演出・振付に、世界的ダンスアーティスト「GANMI」のリーダー兼ディレクター・Sota、脚本には翻訳・訳詞や振付までマルチな才能をみせる福田響志を迎え、7 MEN 侍とともに若さと才能と情熱が溢れるエネルギッシュな舞台を生み出しました。

まっさらな物語を、エモさと笑いで色鮮やかにする7 MEN 侍の舞台力

MASSARA 歌唱シーン

(左から)ハルキ(中村)、カズト(本髙)、タカ(佐々木)、ダン(菅田)、ケイ(矢花)。思いを熱唱!

舞台は、とある病院からはじまる。骨折して入院することになったケイ(矢花)のもとに、学生時代の友人たち——タカ(佐々木)、カズト(本髙)、ハルキ(中村)、リョウタロウ(今野)、ダン(菅田)がお見舞いに訪れます。
彼らの絆が深まったのは、高校1年生のとき。まだ何者でもない“まっさら”な状態で出会い、ともに青春を過ごした大切な仲間たち。卒業後、別々の人生を歩んでいた彼らは、思いがけない形ではあるけれど、再会をよろこび、お互いの近況報告をはじめます。
過去と現在がクロスオーバーする中、それぞれが抱えている問題や不安をありのままに語り合う6人。そして、それぞれに考えるのでした。
自分の色は何色なのか。自分は何者なのか。そして“まっさら”とは……。
学生時代に思い描いていた未来像とは違う、現在の自分にやるせなさを感じながらも、日々を過ごしている青年たちが、高校時代の仲間との再会をキッカケに、写真に残された過去の記憶をたどりながら、今の自分自身と向きあっていく、というストーリーです。

歌い継がれてきた名曲たちに、7 MEN 侍が新しい息吹を吹き込む

青春の不安定な心情を表した、圧巻の群舞(最大24人も!)や、カメラのレンズや公園のすべり台、工事現場といった演出が印象的なステージの上で、タイトルナンバー『MASSARA』『re:start』が胸に刺さります! さらに、物語と登場キャラクターの心情にもリンクした、諸先輩たちのヒットナンバーが、舞台をより豊かに。先輩から後輩へと歌い継がれてきた名曲たちに、7 MEN 侍が新しい息吹を吹き込んで、まっさらな物語を、色鮮やかに盛り上げていきます。

今回“筋肉アホ”のダンを演じた菅田さんは、SUPER EIGHT『ナントカナルサ』を口ずさみながら、1階~3階の鉄格子を縦横無尽に登り、サラリーマン役を演じた中村さんと今野さん少年隊『狂いかけた歯車』にのせて、小道具の机と椅子を駆使しながら、ふたりでキレのあるダンスと歌声で観客を魅了。グループのダンスマスターで、お調子者のタカを演じた佐々木さんはソロで、Hey! Say! JUMP『White Love』を情感たっぷりに表現。グループのバンド演奏でキーボードを担当する本髙さんは、TOKIO『雨傘』を情緒100%でソロ演奏。親の期待に押しつぶされそうな優等生のカズトの苦悩を、五感をフル動員させて、客席に訴えていました。そして、物語をけん引する小心者のケイを演じた矢花さんは、感情を爆発させるシーンでSMAP『FIVE RESPECT』を熱唱。それぞれの感情の現在地が垣間見えるシーンに、うるっ。

飛び上がる矢花黎とジュニアたち。

ゲネプロの様子。写真一番上はケイを演じる矢花さん。自分が何者なのかを知るために、大きくジャンプ!

また、後半には6人によるバンド演奏、終盤は抱えていた想いを胸に、6人がSexy Zone(現timelesz)『RUN』を熱唱するシーンも。自分自身との対話を経てどこかふっきれたような6人の表情は、序盤とはまるで違い、まぶしくてそれでいて頼もしい、まさに見どころのひとつです。6人の放つ色鮮やかなきらめきが、“まっさら”な物語にどんな絵を描くのか、劇場で確認してください。
ちなみに、青春群像劇というだけでなく、思わず吹き出してしまうようなアドリブシーンも満載。会場にお越しの際は、ハンカチをお忘れなく。

「後輩へと受け継がれる作品にしたい」

ゲネプロ後には初日前会見も!

(左から)今野大輝、菅田琳寧、佐々木大光、中村嶺亜、本髙克樹、矢花黎。

会見にて(左から)今野大輝、菅田琳寧、佐々木大光、中村嶺亜、本髙克樹、矢花黎

—— 7 MEN 侍としては単独初主演の舞台、今のお気持ちはいかがでしょうか?

中村:この新橋演舞場に7 MEN 侍として立つのは初めてで、それを座長という形、さらに主演という形で1ヶ月間も立たせてもらえるのはすごく光栄なこと。これまでの数々のそうそうたる作品がありますけども『MASSARA』もそこに並んで胸を張れる作品に僕たちがしていけたらと思っています。

佐々木:今回、このお話をいただいて、どうせやらせていただくなら、この先も後輩の子たちがこの舞台を受け継いでいく舞台になる初演を、ここで迎えたいという思いで今回立たせていただいています。

本髙:構想段階からスタッフさんと密に話をして、それこそ僕らのツアーが始まるよりも前からそういった段階を経て今に至ってるので、もちろん僕らのいい部分も見えつつ、ただあくまでも7 MEN 侍としてではなく、役として皆さんに世界をお届けできるようなものを作れたのかなと思います。

菅田:(福田)響志くんがYouTubeで僕らのことを見てくださって、それに合うようにキャラクターを作ってくださったので、(当て書きに)近しいものはあるかも。実名というか、響志くんのお知り合いから取った名前を、僕たちに当てはめたっていう。

中村:多分5才とかの子なんですけど(笑)。

—— 1番、本人に近いキャラクターは誰ですか?

中村:タカじゃない? 俺、「大光」って呼びそうになるもん(笑)。

全員:(笑)。

佐々木:僕は、この役に関しては何も役作りをしていなくて。(演者同士の)レクリエーションみたいなのがあったのですが、役に対してどう向き合うか、どう思ってるか1人ずつ話す時に「元気に、いつも通りやっていきたいと思います」って言ったら、「タカはそれでいいと思う」って(笑)。

全員:(うなずきながら大爆笑)

“裸サスペンダー”はアドリブ!

(左から)佐々木大光、本髙克樹、矢花黎

ゲネプロの様子(左から)佐々木大光、本髙克樹、矢花黎。佐々木さん渾身の“裸サスペンダー”はアドリブ!

—— アドリブもあるのでしょうか?

佐々木:そうですね。タカとダン(菅田)が、主にそうです。ケンカなどのシリアスなシーン、真面目なシーン以外はもう、ほぼ毎日違います、動きが。

中村:今日(ゲネプロ)は初めて観てくださったので気づかなかったと思うんですけど、今日もめちゃくちゃアドリブ多かったです。

佐々木:まず、タカがサスペンダーで出てくるシーンがあるんですけど、あそこもアドリブです。

本髙:僕、あのアドリブのタイミングで出て行くんですけど、アドリブがあまりにも長い日は1回はけてます(笑)。

中村:だから「どうしたんだ急に」というセリフをひとこと目で言ったんですけど、本当は違うセリフなんです。でも、今日はツッコまずはいられなくて、そう言っちゃいました(笑)。

—— 矢花さんは、佐々木さんの対応に困ることはないのでしょうか?

矢花:もう日常茶飯事なんで……。

「一緒にいすぎ問題」勃発

(左から)中村嶺亜、本髙克樹、矢花黎

会見のにて。(左から)中村嶺亜、本髙克樹、矢花黎。この後、報道陣に「ガッツポーズはナシで」と言われ、全員両腕が猫パンチになっていてかわいかったです!

——『MASSARA』では、7 MEN 侍としての色をこれから作っていくような夢を見る舞台にもなっていると思いますが……今の7 MEN 侍は、ズバリ何色ですか?

佐々木:そうですね……レインボーですかね!(ドヤ顔)

—— 今年の7 MEN侍は、舞台とライブツアーを並行していて、すごく濃い時間をメンバーと過ごしているように感じます。

佐々木:正直、一緒にいすぎです(笑)。このあいだ、(ツアー先の)北海道から帰ってきて、そのまんま埼玉まで稽古に行ったのですが、移動もずっと一緒で。

中村:しかも、ずっとこの距離ね(と、隣にいる佐々木さんにぴたっとくっつく)。ホテルも相部屋だったからね。

佐々木:「リハ、バッくれるか!?」と言って、帰ろうとしたぐらい(笑)。

全員:(笑)。

(左から)今野大輝、菅田琳寧、佐々木大光

会見にて。(左から)今野大輝、菅田琳寧、佐々木大光。ガッツポーズを求められて、「げりんポーズ」をキメちゃう菅田さんの鉄のハートがかわいい!

—— ケンカをすることはないのでしょうか?

佐々木:ホテルが6人一部屋だったら起きてたかもしれない。

中村:(笑)。

佐々木:2人ずつで別れてたんで、ストレスのない人たちで集まってたみたいな。

中村:生活リズムがなるべく近い人と組んで。俺と(菅田)琳寧が一緒です。寝るの早いんで。

佐々木僕と今野さんが一緒ですね。あと、本髙と矢花が一緒なんですけど、今野さんが、毎回、この2人の部屋に遊びに行くんですよ。なので、僕が実質1人部屋になるので、これ以上のことはないなと。

矢花:どうも。余った2人です(笑)。

今野:いや~、なんで遊びに行っちゃうんですかね?

矢花:え、わからず来てたの?

全員:(笑)。

「本作で、皆さんの“自分色”を見つけてほしい」

(左から)菅田琳寧、矢花黎、中村嶺亜、佐々木大光、今野大輝、本髙克樹。

(左から)菅田琳寧、矢花黎、中村嶺亜、佐々木大光、今野大輝、本髙克樹

—— 舞台では高校時代を振り返る場面がありますが、7 MEN 侍の結成当時のことを思い出すことなどありましたか?

佐々木:僕が高校1年生の時に7 MEN 侍が結成されたんですけど、リアルに、高校生の時に「このグループでバンドをやる」となったので、すごく懐かしいものを感じましたね。

中村:結成当時ですか……。僕と克樹と琳寧は大学生だったんですけど、高校生の大光と一緒にいることで、自分も高校生マインドになっていたから、結成当時を思い出すと、すごくガキんちょだったなって思います。今も大光といるせいで、実年齢よりは精神年齢が幼いんだろうなと思います(笑)。どうなんだ、俺らの中身は成長できてるのか?

全員:(笑)。

菅田:でも、いまだに楽屋で、昔の僕らの動画を観て思い出話をしたりしてますね。

中村:若さゆえにぶつかることもあったしね……。思い返せば、懐かしいです。

——最後にファンへのメッセージをお願いします。

中村:芸能界で活動していくうえで僕たちにはまだまだ“着色”できる部分があると思っているんですが……。観に来て下さる皆さんがこの作品を観て、前向きな気持ちや新しいことをやってみようかなとか、逆に辞める勇気だったりとか、そういうものを受け取ってもらったうえで……、僕たちと出会ってくれた時の“まっさら”な気持ちから、現在までの色づいていく過程を思い出していただき、これからも一緒に思い出を色づけていけたらいいなと思っています。

7 MEN 侍にとって、 新橋演舞場単独初主演作品であり、なにもないまっさらなページから作り上げた意欲作。6人の過去も未来も何もかもを引っ張り出して、がむしゃらに臨んで作り上げた物語は、今はじまったばかり。この瞬間だけのきらめきが詰まった瑞々しいステージを観て、皆さんも自分色を見つけてみてください。

公演概要

MASSARA メインポスター

『MASSARA』
会場: 新橋演舞場
日程:2024年9月4日(水)~29日(日)
構成・演出・振付:Sota(GANMI)
脚本:福田響志
キャスト
7 MEN 侍:中村嶺亜 佐々木大光 本髙克樹 菅田琳寧 今野大輝 矢花黎
阿達慶 石渡大和 大澤龍太郎 岸蒼太 小山龍之介 末永光 関翔馬 髙橋曽良 竹村実悟 田仲陽成 千井野空翔 寺澤小十侑 鍋田大成 羽村仁成 平田光寛 堀口由翔 松浦銀志 三村航輝 山越源斗 渡邉心 ※阿達慶、千井野空翔は9/4(水)〜9/17(火)に出演

MASSARA

撮影/新谷真衣 文/中川薫