【本田望結×川口ゆりなインタビュー前編】青春映画『カーリングの神様』の見どころシーンは?
カーリングに青春をかける女子高生たちの奮闘と友情を描く青春映画『カーリングの神様』が、11/8(金)から公開されます。そこで、主演を務めた本田望結さんと、今回が映画初出演のMORE専属モデル・川口ゆりながクロストークを展開! カーリングの練習裏話やおすすめのシーンを伺いました。
まさに青春! カーリングの練習に明け暮れた撮影期間
――本作への出演が決まった時の気持ちを教えてください。
本田望結さん(以下、本田):最初にカーリングの選手役だと聞いた時、正直、私はフィギュアスケーターでもあったので悔しい気持ちが真っ先に出てきました。映画は知名度を一気に上げる力があって、たくさんの人に影響を与えるから、「カーリングが今以上になじみのあるスポーツになってしまう! 羨ましいな」と思ってしまいました(笑)。
川口ゆりなさん(以下、川口):私はいつかスポーツを題材にした作品に出たいと思っていたので、オーディションに合格して出演が決まったという知らせを受けた時は、本当にうれしかったです。
――脚本を読んだ時は、どんな印象を受けましたか?
本田:私が演じた清水香澄は、小さい頃からカーリングをやっている設定なので、監督さんがどの程度の技術を求めているのかが気がかりでした。でも、「カーリングシーンは代役を立てずにみんなでやろう」と監督さんが提案してくれたおかげでスイッチが入り、しっかりと練習に集中できたと思います。
川口:私は脚本を読み進めるうちに、鋭さを持った曽根原 舞を演じることは、俳優として大きな挑戦になるなと思いました。それに、さっき望結ちゃんも言っていたように、「カーリングのシーンは本人たちで撮影します」と最初から言われていたので、プレッシャーもありました。でも、みんなで一緒に練習を重ねて頑張りました。埼玉のカーリング場に朝早くから行ったりしたよね!
本田:行ったね! 一緒にリンクで練習できたのは数回だけだったのですが、それでも、約1ヶ月間の練習期間、それぞれが自宅で映像を見ながらしっかり練習を頑張りました。
川口:そうそう。私はフォームをプロの動画を観て研究したり、どの部分の柔軟をやればいいのか考えたりしました。
本田:すごいナチュラルにこなしていたよね。
川口:いやいや。望結ちゃんのほうこそ本当にすごかった! やっぱりフィギュアスケートを幼い頃からやっているだけあって、柔軟性もバランス感覚も抜群だから、誰よりもフォームが美しかったよね。みんなで「この短期間であのフォームができるの、すごいね」って、こっそりささやき合っていました。
本田:そんなことないです! なんなら最初はみんなに遅れをとっていたと思います。というのも、カーリングは真っすぐ滑らなきゃいけないけど、フィギュアは外向きに滑るので、クセをなおすのにけっこう苦戦しました。。だから、みんなから「望結ちゃんは氷に慣れているから」と言われるたびに、内心焦っていました(笑)。
――川口さんも、初体験のカーリングの練習は大変でしたか?
川口:そうですね。私はスケートにはなじみがない人生を送ってきました。だから、まずは氷上でバランスを取って立つことから始めたんです。カーリングの靴がスニーカーのような仕様で、立ったり、ゆっくり歩いたりすることは意外と簡単にできたのですが、いざストーンを投げるとなると話は別で、すごく難しかったですね……。私はエース役だったので、「本番までにどうやって仕上げよう」とかなり悩みましたし、不安も大きかったけれど、とにかく練習を頑張りました。
――具体的にどう役作りをしたのでしょうか?
川口:私は、役柄にリアリティを持たせるために、スポーツ選手が本番でやるルーティン動作を取り入れました。実際の選手の動画を観て、「舞ちゃんだったらどうするかな?」と考えながら研究して、最終的に、ストーンを投げる前に手にふっと息を吹きかけて、一度目を閉じてから、ガッと目を開けて狙いを定めて投げる……という動きを自分なりに作ってみました。
本田:香澄はチームのリーダー的ポジションであるスキップですが、リーダーらしさを前面に出したくなかったんです。誰かの指示に従いながらも輝けるキャラクターにしたかったので、あえて周りを引っ張るような言動は避けるようにしました。役柄って、どうしてもオフの時の自分と重なる部分があって。私は3歳からスポーツをしてきたので、みんなを引っ張ることが本当は好きな性格なんですけど(笑)、香澄を演じるうえでは、そのリーダーシップを抑えることを意識して、香澄らしく生きることを心がけていました。
長野県・御代田町での撮影裏エピソード
――おすすめのシーンはどこですか?
本田:カーリングの練習着を着ていることが多いですが、たまに出てくる制服のシーンが好きです。制服を着ていてもカーリングの話をしていたり、ちょっとしたところににじみ出るカーリング愛が素敵だし、この映画のいいアクセントになっていると思うので好きです。
川口:私は、舞が龍神様のいる池がある神社で佇むシーン。そこは彼女にとって特別な意味を持つ場所で、あることがきっかけで、ついその場所に足を運んでしまう彼女の姿がすごく愛おしいなと思いましたね。
――本作は長野県の御代田町でオールロケだったそうですね。撮影の裏話を教えてください。
本田:全員がカーリング初心者だったので、撮影が早く終わっても、みんなでお出かけしようって雰囲気ではなくて、むしろ「もうちょっと練習できますか?」って感じでした。昼休憩の時も、早く食べ終わったらすぐに練習を始めて、そのまま本番に突入するような感じでした。正直、カメラが回っていない時もずっと役として過ごしていたので、本来のみんなの姿を知らずに終わってしまいました(笑)。
川口:そう言われるとそうかも(笑)。私が御代田町での撮影で印象に残っているのは、めちゃくちゃ寒くて、雪が降っていたことですね。ロケバスの行き帰りで、その光景を見るたびに感動していました。あと……みんなとの撮影裏エピソードをひとつ思い出しました! ホテルからコンビニまで徒歩7分くらいの道があったんです。ある日、コンビニから帰る途中、向こうからキラキラのピン留めをつけた若い女の子が歩いてきたと思ったら、その日現場入りした望結ちゃんで! 買い物してきたばかりの私たちに「ついてこなくてもいいよ」と言ってくれているのに、みんなでまたコンビニに行ったのは楽しい思い出として残っています。
本田:懐かしい! そんなこともあったね!
映画『カーリングの神様』
ストーリー
高校生の香澄(本田望結)は、本州最古のカーリング場がある長野県御代田町でカーリングと共に育ってきた。小学生時代には、幼馴染で結成した「みよステラ」で優勝経験もあったが、チームは解散し、香澄はくすぶる日々を送っていた。そんな中、地元でカーリングの国際大会が開催されることに。香澄は「強豪チームと対戦できるエキシビションマッチに出たい」と再び情熱を燃やし、元チームメイトの優芽(泉智奈津)と沙帆(白倉碧空)に声を掛けてチームを再結成する。だが、かつての仲間で現在は強豪チーム「軽井沢EC」に所属する舞(川口ゆりな)が、ライバルとして立ちはだかる。代わりに加わった転校生の実乃梨(長澤樹)は素人で、コーチ探しも難航。さらに、チーム方針の違いから香澄と優芽が衝突し、チームは空中分解しかける。それでも香澄たちは再び絆を取り戻し、「みよステラ」と「軽井沢EC」はエキシビションマッチ出場をかけて対戦することに。果たして、町に伝わるカーリングの神様は、彼女たちに微笑むのか——。
キャスト
本田望結
⻑澤樹 泉智奈津 白倉碧空/川口ゆりな
秋山ゆずき 山崎⻯太郎 内浦純一
柄本明 六角精児 田中麗奈 高島礼子
監督:本木克英
主題歌:「Sweaty Smell」STU48 キングレコード
©2024「カーリングの神様」製作委員会
衣装クレジット
【本田さん分】ジャケット(※パンツとセット)・¥12500/ワイルド リリー イヤリング¥17600/ノムグ ネックレス¥4200(Mamimi)・左人差し指リング¥34100(CAKI)/ロードス 左中指リング¥58300/エトワライト そのほか/スタイリスト私物
【川口さん分】ドレス¥99000・中に着ているワンピース¥33000/シロマ イヤリング¥26400(サヤ オリジナルジュエリー)・マルチカラーリング¥33000・ビジューリング¥9900(共にベリス)・ パールリング¥17600(マサエ)・ブレスレット¥198000(スキャット) /ロードス
お問い合わせ先
エトワライト 💻https://www.etoilight.com/
シロマ 💻https://www.shiroma.info
ワイルド リリー ☎03-3461-4887
ノムグ 💻https://nomg.jp/
ロードス ☎03-6416-1995
撮影/千葉タイチ ヘア&メイク/山田佳苗(本田さん分) ナカヤス ミク(川口さん分) スタイリスト/田中トモコ(本田さん分) 二宮梨緒(Pale・川口さん分) 取材・文/海渡理恵