大人気ミュージカルにWEST. 濱田崇裕&神山智洋がW主演!

(左から)ジェームス•グレイ、濱田崇裕、神山智洋、王林

(左から)ジェームス•グレイ、濱田崇裕、神山智洋、王林

2024年11月8日(金)より東京・東急シアターオーブにて上演されるミュージカル『プロデューサーズ』は、1968年の同名映画をもとに、2001年にメル・ブルックスが脚本・作詞・作曲を務めプロードウェイで大ヒットとなった作品です。
今回、新演出版でW主演を務めるのは、WEST. の濱田崇裕さんと神山智洋さん。落ちぶれた陽気なプロデューサーのマックスを演じるのは、本格ミュージカル初出演となる濱田崇裕さん。気弱な会計上でマックスに振り回されるレオを演じるのは、神山智洋さん。高い歌唱力を誇るふたりの、息の合った演技に期待が高まります。この記事では、11月7日(木)に行われた取材会とゲネプロの様子をお届けします。

大ヒット傑作コメディミュージカルが新演出版で蘇る!

ミュージカル『プロデューサーズ』とは

2001年、トニー賞で史上最多の12部門で最優秀賞を受賞、その後、世界各国でも上演され、人気を博したミュージカル作品。2005年にはブロードウェイオリジナル主要スタッフとオリジナルオリジナル主演キャストによる映画も製作され大ヒットするなど、世界中で愛され続けています。本公演は、スーザン・ストローマンのオリジナル演出・振付をベースに、多くのスーザン演出作品に出演し自身も演出・振付家として活躍するジェームス・グレイを日本に招き、翻訳・徐賀世子さん、訳詞・森雪之丞さんが新たな言葉を紡いだ、新演出にて上演されます。

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

取材会にタキシード姿で登場した濱田崇裕さんと神山智洋さん。初ミュージカルということで意気込みを聞かれた濱田崇裕さんが、力強いコメントを残します。

濱田崇裕「初のミュージカルですけれども、今は何の不安もありません! リハーサルから監督のジェームスがすごくユニークなんです。いろんな情報を交えつつ、現場が楽しく進んでいたので、1ヶ月の稽古があっという間でした」

神山智洋「WEST.10周年のタイミングで、メンバーのハマちゃんと一緒にミュージカルをやれることがまずは嬉しいですし、稽古中から安心感があって。浜ちゃんはコメディをたくさんやっているので、自分が迷った時は、ハマちゃんにとりあえず相談するという感じでした。ハマちゃんが隣にいてくれるとすごく心強かったし、カンパニーの雰囲気もすごく良いんです。スタッフも含めて関西人が多くて、いろんなところで関西弁が飛び交っている感じでした。なんか、東京にいるのに、関西にいるような感覚にもなったり。現場は、楽しくて柔らかくて、作品にいい空気をもたらしてくれるんじゃないかなと思います。ちなみに僕のセリフは関西弁じゃないです(笑)」

神山智洋さんが、相談した具体的な内容を聞かれると。

神山智洋「お芝居の中で、コメディーパートがいろんなところに散りばめられていて。そのシーンで『ここはどうやったら面白くなるんやろ?』と、自分なりに考えるんですけど、答えが出ない時はハマちゃんにまず相談してました。ハマちゃんの答えは、僕の中でめっちゃおもろいやんと思うものが返ってくるので。お芝居もそうですけど、めちゃくちゃハマちゃんに頼ってましたね」

信頼関係を育み、ミュージカルを作り上げる

濱田崇裕

濱田崇裕

キャストの魅力についてきかれると、日本版演出/振付のジェームス•グレイさんが愛情いっぱいのコメントをしました。

ジェームス「今回が初ミュージカルとなる方々がいるなんて信じられないぐらい、本当に才能にあふれたみなさんです。アイデアもたくさん出してくれますし、僕も毎日笑って過ごしています。よく言うことですけれども、僕たちはこのカンパニーを小さなファミリーだと思って、楽しくお仕事させていただきました。この作品は、脚本のメル・ブルックスと演出のスーザン・ストローマンの作品ですが、今回は、自分たちだけの東京のオリジナル公演ということを志して、いろんなアイデアをみなさんから提供してもらっています。オリジナルの振り付けであったり、演出の楽しさを味わいつつ、みなさんらしさは必ず役に生きています。それが本当に素晴らしくて、面白くて、おいしいです。濱田崇裕さん、神山智洋さん、王林さんは、美しくてなおかつ面白い役者さんです。なかなかいらっしゃらない。もちろん演技も歌もダンスもすごく才能あふれる3人が、一生懸命に取り組んでくださって、すごく充実した時間を一緒に過ごしております。濱田崇裕さんと神山智洋さんのおふたりは長年WEST.として活躍されていて、舞台上でのパートナーシップにも、ぜひ注目していただきたいです」

神山智洋

神山智洋

ジェームスさんのコメントに感動した濱田崇裕さんが、その人柄について語ります。

濱田崇裕「ジェームスは、監督という立場の前に人としてすごく尊敬しています。僕らキャストはもちろん、スタッフさんにも常に感謝を言葉で伝えていて。伝え方も、情報も交えつつ、サンキュー!サンキュー!と相手に響くんです。舞台上での表現の提案なんかも、ジョークを交えてやってくれるので、常にみんなも自然と笑顔になっちゃう。稽古をしていても、今までに体験したことのない感覚で楽しい時間を過ごせました」

神山智洋「『プロデューサーズ』という作品に対するジェームスの思い入れの強さを、稽古中、毎日ひしひしと感じていました。通し稽古をしたある日、ジェームスが泣いたんです。その姿を見た時に、頑張ってよかったなって心から思ったんです。ジェームスの思い描く『プロデューサーズ』であったり、それぞれの役であったりってものに、少しは近づけているのかなと思えて、自信に繋がりました。ジェームスはすごくチャーミングで、カンパニーの軸としてたくさんご指導してくださいました。ムードメーカーとしても現場を和ませてくれる! ほんまに欠かせない大きな存在です」

涙した理由を聞かれると、ジェームスから熱い思いがあふれ出します。

ジェームス「ショービジネスは、難しいんです。オンタイムで、きちんと仕上がるっていうこと自体が奇跡的だと思うんです。でもキャリアの中で、たまにですが、うまく星座が並ぶ瞬間があるんです。つまり、素晴らしい音楽と素晴らしいストーリー、素晴らしい演出と振り付け。そして1番難しいのがキャスティングです。このキャラクターに命を吹き込むのに1番ふさわしい人たちを見つけるっていうのが、かなり難しいところなんですね。この3人ならびにキャストのみなさんは、面白さの才能を持っている方々。なので通し稽古を見た時、20数年前、初めてこの作品に携わった時のことを思い出してしまって、その素晴らしさに圧倒されました。カンパニーのみなさんが、お稽古のたびにお互いに助け合い、支え合い、そして助言しあってサポートする姿が目に見えて、本当に素晴らしいカンパニーだと実感しています」

メンバーの新たな一面に、驚き!?

稽古を共にした1ヶ月で、濱田崇裕さんと神山智洋さん、お互いの新たな発見があるかと聞かれると。

濱田崇裕「舞台の時、ちゃんとしてるなって思ったことは、楽屋に掃除用のコロコロを持参して、楽屋を掃除してたんです。え、神ちゃん、こんなキレイにする人やったん!と思いました(笑)」

神山智洋「やっぱり楽屋って休む場所なんで、そこに埃があると気になっちゃいますからね。それこそ一緒に芝居をしたことはあるんですが、メンバーの中でふたりっていうのは初めてで。ハマちゃんの発見はね、稽古場での話なんですけど、ハマちゃんが演じるマックスはボディーランゲージというか、体を使って表現するみたいなシーンが多くて。同じステージにいる時、僕もつい条件反射でハマちゃんと同じ動きをしちゃうんです(笑)。もう20年の付き合いだからかなとか思いました(笑)。稽古してても最初から遠慮なしにバンバン叩いたりとかできちゃうし。こうしたいやろうなって何となくわかるから。阿吽の呼吸っていうのを、あらためて実感してます」

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

最後にW主演での意気込みを聞かれると、それぞれの思いが溢れ出して。

濱田崇裕「僕は決断力があるわけでもないですし、マックスと自分は真逆の性格かもしれませんが、普段の自身がやらないことをやっていけばいいという点においては、演じやすいので全力でぶつかっていきたいと思います。みなさんをとりこにできるようなマックスを演じたいです。感動あり、笑いありで、観たら晴れやかな気持ちになれるような作品です。このシアターオーブに来てくださるみなさんを別空間へお連れして、帰る時にはちょっと華やかな気持ちになって、帰っていただけるようにがんばりたいと思います」

神山智洋「僕は9年ぶりのミュージカルということで、0からのスタートという気持ちで稽古を始めました。すごく濃い稽古期間やったんですけど、いろんな発見があって。ドキドキして、ハラハラする毎日が刺激的で楽しかったです。この素晴らしいセットと、僕たち3人含め素晴らしいカンパニーのキャストがたくさんいます。その全員が、このステージの上で、 そのキャラクターとしてしっかりとまずは生きること。ここに来てくださった皆様に、笑顔であったり、感動であったり、何か胸を打つものを届けられる作品になってるんじゃないかなと思います。1ヶ月間、怪我なく、誰ひとり欠けることなく走りきれるように、がんばりたいと思います」

終始、晴れやかな表情を見せた濱田崇裕さんと神山智洋さん。舞台でのコンビネーションも楽しみです。個性豊かな登場人物たちがユーモアたっぷりに繰り広げる極上のエンターテイメントを、お見逃しなく。

ゲネプロの様子を写真でいち早くお届け!

華麗なステップを披露する神山智洋

華麗なステップを披露する神山智洋

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

キャストとともに歌う濱田崇裕

キャストとともに歌う濱田崇裕

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

(左)濱田崇裕 (右)神山智洋

息のあった演技を見せる濱田崇裕と神山智洋

息のあった演技を見せる濱田崇裕と神山智洋

ミュージカル『プロデューサーズ』

【あらすじ】
かつてはブロードウェイでヒット作を飛ばしたが、今は落ち目のプロデューサー、マックス・ビアリストックは、打ち出す芝居がことごとく不入りで破産寸前。彼のオフィスに会計事務所から気の弱い会計士レオ・ブルームが派遣されることから、話はひょんな方向へ転がり始める。帳簿を調べていたレオは、成功した芝居よりも失敗した芝居のほうが利益を産むことに気づく。それを聞いたマックスは、計画的に芝居を失敗させて出資者から集めた資金をだまし取り、大もうけする詐欺の方法を思いつく。マックスはブロードウェイのプロデューサーになるのが夢だったレオを丸め込んで、一世一代の詐欺興行を打つべく、「最悪の脚本家、最悪の俳優、最悪の演出家」を探し始める。ようやく探し当てた脚本は、ヒトラーをこよなく愛するドイツ人のフランツ・リープキンが書いた『ヒトラーの春』。何とかご機嫌をとって契約をものにして、次に最低の演出家ロジャー・デ・ブリとアシスタントのカルメン・ギアをスカウト。マックスは乗り気ではないロジャーを「トニー賞を取れるかも」とおだててその気にさせ、女優志望のろくに英語がしゃべれないスウェーデン娘ウーラを主演女優に迎え、ホールドミー・タッチミーらニューヨーク中の裕福な老婦人達から色仕掛けで巻き上げた出資金を元に、史上最悪のミュージカル製作に乗り出していく。

【上演詳細】
会場:東急シアターオーブ
日程:2024年11月8日(金)〜12月6日(金)
脚本:メル・ブルックス/トーマス・ミーハン
オリジナル演出/振付:スーザン・ストローマン
日本版演出/振付:ジェームス・グレイ
出演:濱田崇裕、神山智洋、王林、新納慎也、神里優希、岸祐二、島田歌穂/友近(Wキャスト) ほか

東急シアターオーブ ミュージカル『プロデューサーズ』

撮影/齊藤晴香 文/木村真悠子