ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs比嘉の胸熱舞台が見逃せない!

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs比嘉が、1月11日(土)より東京・日本青年館ホールにて上演中です。2月15日(土)までの約1カ月間、東京・大阪の2都市30公演を駆け抜けます。

ゲネプロの様子

ミュージカル『テニスの王子様』とは

ミュージカル『テニスの王子様』は、1999年7月から 2008年3月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた漫画『テニスの王子様』を舞台化した作品。通称“テニミュ”。シリーズ通算公演数2000回・累計観客動員数約300万人を誇る、2.5次元ミュージカルの金字塔です。青春学園中等部、通称“青学(せいがく)”テニス部に編入してきたアメリカ帰りのスーパー中学1年生・越前リョーマが、個性的な部員とともに絆を育みながらさまざまなライバル校の強豪プレーヤーたちと対峙し、全国制覇を目指して成長していきます。

ゲネプロの様子

4thシーズン 青学(せいがく)vs比嘉はどんなストーリー?

テニミュ4thシーズン第6弾となる本公演の舞台は、全国中学生テニストーナメントの全国大会緒戦。関東大会を勝ち進み、決勝戦で王者・立海との熾烈な戦いを勝ち抜いた青学(せいがく)が、沖縄武術の達人を擁する曲者ぞろいの“ダークホース”・比嘉中に挑む姿が描かれます。

テニミュワールド初体験のエディターが見どころを徹底調査!

テニミュワールド初体験のエディターが、1月10日の初日公演前に行われたゲネプロレポートに参加。キャスト陣のおすすめコメントを参考にしながら、今テニミュを観るべき理由を徹底分析。4つのポイントを全力で推薦します。

キャストが語る、テニミュ4thシーズンの見どころ4選!

左から:寺田友哉さん(手塚国光役)・竹内雄大さん(越前リョーマ役)・二階堂 心さん(木手永四郎役)・平川聖大さん

ゲネプロ前の記者会見に臨むキャストたち。左から:寺田友哉さん(手塚国光役)・竹内雄大さん(越前リョーマ役)・二階堂 心さん(木手永四郎役)・平川聖大さん(田仁志 慧役 ※「慧」は旧字体)

総勢36名からなるキャストを代表して、寺田友哉さん(手塚国光役)・竹内雄大さん(越前リョーマ役)・二階堂 心さん(木手永四郎役)・平川聖大さん(田仁志 慧役 ※「慧」は旧字体)の4名がゲネプロ前記者会見に登壇。「まばたき厳禁です!」と彼らが熱弁したおすすめの見どころを、コメントとともにクローズアップ。ぜひ観劇の参考にしてください!

見どころ1)まばたきする暇もない、圧巻のダイナミックパフォーマンス

テニミュの特徴は、唯一無二の個性的な舞台展開。4台の可動式櫓(やぐら)や回転式ネットなどのシンプルともいえる舞台装置にビジュアル投影や音響を加えたユニークな演出で、複雑なテニスの試合を巧みに表現します。そこに36名のキャストが次から次に登場するので、観る方も大忙し! 恵まれた体躯にラケットを携えてパフォーマンス領域を拡張したキャストたちが、額に汗を光らせながらブンブンと回転してダイナミックに歌い、踊り、時にはバック転などのアクロバティックなパフォーマンスを繰り出すのですから、本当に驚かされるし圧倒されます。

オーラをまといながら、超重低音ボイスで朗々と歌い上げる友哉さんの圧巻パフォーマンス

怪我の影響など微塵も感じさせない華麗な復活を遂げる手塚。オーラをまといながら、超重低音ボイスで朗々と歌い上げる友哉さんの圧巻パフォーマンスに思わず見惚れてしまいます。部長の貫禄!

竹内雄大「僕たち新・青学(せいがく)にとっては今回が初めての本公演になります。約2カ月ほどの稽古を経て、比嘉をはじめとするキャストのみなさんに支えらながらひとりひとりがお互い刺激しあって成長を遂げ、とてもよい作品になっていると思っています。20年以上続くテニミュの歴史のバトンを僕たちがしっかり受け継いで、最高の2025年の幕開けにするので、ぜひみなさんに劇場で観てほしいと思っています」

見どころ2)聴きごたえしかない、多種多様でカラフルな音楽

ミュージカルですから当然ではあるのですが、テニミュの音楽は非常にこだわりを持って作られています。ロックをはじめ、ヒップホップ、R&B・ソウル、ポップス・ダンス・ジャズ・EDMなど、今世界中で愛されているあらゆるジャンルの要素が詰め込まれていて、非常に聴きごたえがあります。さらに本公演では、青学(せいがく)と敵対する比嘉中がある沖縄エリアの伝統民謡や舞踊をモチーフにした楽曲が多く登場し、終始ゴキゲンムードを加速。なお、「歌っているキャスト自身もエンパワーメントされる」(友哉さん)という前向きなメッセージが込められた歌詞にも注目です。

ゲネプロの様子

二階堂 心「歴代の方たちからバトンを受け継いだ形ですが『1から作っていこう』という気持ちでやってきました。新しい風を吹かせられたらと思っています。テニミュという長い歴史を持つ作品に対し、たくさんの思い出を持つファンの方も多いと思います。僕たちも、みなさまの記憶に色濃く残れるように、素晴らしい試合・素晴らしい舞台をお届けします。ぜひご期待ください」

見どころ3)胸が熱くなる! “勇気・友情・勝利”の精神に貫かれたストーリー展開

体罰や暴力など、原作『テニスの王子様』連載当時(1999〜2008年)の社会風潮に色濃く影響された描写もありますが、それに対して「絶対にいけない!」と断言し、堂々としたテニスプレーで立ち向かう青学(せいがく)メンバーの毅然とした態度に胸が熱くなる&胸がすく思いがします。

越前リョーマと田仁志 慧

田仁志が繰り出す超パワーサーブに翻弄されるリョーマ。ボールにかかる甚大な重力を受け止めきれずに悶えるリョーマの姿にハラハラさせられます。

竹内雄大
「田仁志戦に注目してほしいと思います。 リョーマが体格差のある田仁志くんにどうやって挑むのか、まばたきをしないでしっかり観てほしいです!」

【ゲネプロレポ】テニミュ4thシーズンをの画像_7

寺田友哉「全員が一瞬一瞬に魂と闘志を燃やして挑んでいます。僕も木手との試合では、手塚本来の強さを頑張って表現しているのでぜひご覧ください」

本作の公演時間は約3時間もあるのですが、試合を重ねるごとに刻々と変化する各メンバー感情の揺れ動きがていねいに描かれています。その演出を受けて全キャストが一瞬たりとも油断することなく全身全霊で演じているのがわかるので、時間の経過をまったく感じさせない没入感があります!

手塚と死闘を繰り広げる木手を一丸となって応援

超パワハラコーチ・早乙女の苛烈なシゴキを乗り越えた結果、スポーツマンシップの精神からはほど遠い高圧的な態度で試合を進めることから“ダークホース”として恐れられる比嘉チーム。しかし、青学(せいがく)メンバーと対峙するうちに次第に心を動かされ、第5戦で手塚と死闘を繰り広げる木手を一丸となって応援するまでに!

平川聖大「この公演が2025年初の観劇となる方もそうではない方も、初笑いならぬ“初熱狂”ができる、そんな舞台に仕上げてきました。外の寒さを吹き飛ばすくらいパッションがこもった熱い作品になっています。最後まで頑張りますので、ぜひ劇場でお待ちしております!」

見どころ4)才能あふれる若い俳優たちの成長を見守りながら応援できる

初公演からなんと400名を超えるキャストが出演し、本作卒業後もさまざまな分野で活躍する人材を数多く輩出することから“若手俳優の登竜門”と称されるテニミュ。フレッシュなキャストたちが必死で汗をかきながら公演を重ねるごとに大きく成長していく姿を見守ることができるのも、テニミュ鑑賞の醍醐味。日替わり演出が多いのもポイントで、“舞台は生物(なまもの)”であることを実感させられる心憎いサプライズが連続します。彼らの進化を見届けるため、劇場に繰り返し足を運び続ける熱心なファンが多いのも納得です!

ゲネプロ公演でダイナミックなジャンプを魅せる竹内雄大

本稽古期間中のインタビューで「ジャンプを猛特訓しています!」と語っていた竹内雄大さん。公演を重ねるごとにより高く、より力強く跳びながら、雄大さんならではの越前リョーマ像が磨かれていく!

寺田友哉「僕たちは何もわからないところから稽古を始めました。ラケットの振り方からスタートして、みんなでいろいろなことを話し合い、格好悪くても泥臭くても、少しでもよい作品を作りたいと、日々精進してきました。 ありがたいことに、たくさんの先輩方やスタッフのみなさんから多くのアドバイスをいただき、それを受け止めて考えて、全員で全力で走っていこうと決めました。そんな青学(せいがく)メンバーを誇りに思っています。関東大会から進化した青学(せいがく)をお見せするのはもちろんですが、限られた30公演の中でも成長していくつもりで挑みますので、そんな僕たち自身の姿をご覧いただけたらと思っています」

ゲネプロの様子

キャストを刷新した青学(せいがく)メンバーのフレッシュさと、前公演キャストが継続して演じる比嘉。さらに六角・立海・不動峰メンバーの“手練れ”感。それぞれのチームのカラーを対比しながら観劇してみてください!

竹内雄大&寺田友哉に開幕直前インタビュー(前編)
竹内雄大&寺田友哉に開幕直前インタビュー(後編)

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs比嘉 公演概要

●原作/許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
●脚本・作詞・演出/三浦 香
●音楽/坂部 剛/Yu(vague)
●振付/ 遠山晶司(梅棒)/YOU
●主催/テニミュ製作委員会

●出演/<青学(せいがく)>越前リョーマ役:竹内雄大、手塚国光役:寺田友哉、大石秀一郎役:藤本力翔、不二周助役:橋本勇大、乾 貞治役:世良大雅、菊丸英二役:長嶺龍汰、河村 隆役:坂上翔麻、桃城 武役:有岡歩斗、海堂 薫役:渡邊 樹、堀尾聡史役:大山蓮斗、加藤勝郎役:加藤央睦、水野カツオ役:中川湊斗
<比嘉>木手永四郎役:二階堂 心、甲斐裕次郎役:益川和久、平古場 凛役:桜井 一、知念 寛役:坂田大夢、田仁志 慧役:平川聖大、不知火知弥役:高岩芯泰、新垣浩一役:津山晄士朗、早乙女晴美役:鷲尾 昇 ※田仁志 慧の「慧」は旧字体
<不動峰>橘 桔平役:熊沢 学
<六角>葵 剣太郎役:宮脇 優、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、天根ヒカル役:栗原航大、樹 希彦役:森下紫温、木更津 亮役:岸本舜生、首藤 聡役:中嶋 健、オジイ役:うじすけ
<立海>真田弦一郎役:速川大弥、柳 蓮二役:梶山武雅、柳生比呂士役:中山清太郎
<テニミュボーイズ>徳田海斗、樋口明志

●公演日程
東京公演:2025年1月11日(土)~1月19日(日)日本青年館ホール
大阪公演:2025年1月25日(土)~2月2日(日)梅田芸術劇場 メインホール
東京凱旋公演:2025年2月8日(土)~2月15日(土)TACHIKAWA STAGE GARDEN

●チケット料金/¥7800(全席指定/税込)
イープラス・チケットぴあ・ローソンチケットにて一般発売中

ミュージカル『テニスの王子様』『新テニスの王子様』公式サイト

撮影/齊藤晴香 取材・文/沖島麻美

エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)

編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡