【BOYNEXTDOOR】ONEDOORに対するあふれる想いを伝えた日本初アリーナ単独公演レポ!
日本初アリーナ単独公演『BOYNEXTDOOR TOUR 'KNOCK ON Vol.1' ENCORE IN JAPAN』初日レポ
単独ツアーのアンコール公演で、アリーナに刻んだ青春の1ページ
「隣の少年たち」のように親しみやすいけれど独創性に満ちた音楽、そして熱い一体感を生み出す天才的なライブパフォーマンスで世界中から注目を集めている6人組ボーイグループ・BOYNEXTDOOR。初の日本単独コンサート「BOYNEXTDOOR TOUR ‘KNOCK ON Vol.1' IN JAPAN」のアンコール公演を、6月28日(土)〜6月30日(月)に京王アリーナTOKYOにて開催しました。彼らにとって日本初アリーナ単独公演となった本ライブの初日(6月28日)の模様をレポートします!
幕開けは「Earth, Wind & Fire」。ONEDOORの心をノックして楽園へと誘う!
ペンライトを握りしめ、今か今かと開演を待つONEDOOR(BOYNEXTDOORのファンの呼称)。すると突然、場内アナウンスが流れ、メンバーが「あともう少しでライブが始まります。楽しみに待っててくださいね! 行くぞ、ONEDOOR!」と呼びかけると、会場には期待感が充満。
そして定刻になり、鋭い光線が会場を突き刺すと、ステージ中央の扉が開き、カメオやビジューのブローチなどをあしらった黒のツイードジャケット×デニムスタイルの6人が凛々しい表情で登場! 「BOYNEXTDOORが東京に帰ってきたぞ!」、「東京、準備はできましたかー!?」、「ONEDOOR、声出せんのか?」と次々に煽ると、愛によって揺れ動く感情をダイナミックに描いた「Earth, Wind & Fire」をフルスロットルで披露。2倍速したかのような“セルフSpeed-up”パートや、SUNGHOの4段高音など、キリングパートが炸裂するたびに観客の熱狂はさらに加速していった。
息つく間もなく「Dangerous」がスタート。真っ赤に染まったステージで、“今夜は羽目を外して、このコンサートを楽しもう”と伝えるかのように、ヒップホップトラックに乗せた激しいパフォーマンスを展開。途中、WOONHAKが「東京、叫べー‼︎」とシャウトすると、地鳴りのような歓声がアリーナを揺らした。
SUNGHO
「僕は“おさかな○○○○”です」。LEEHANが最近覚えた日本語にほっこり!
トークコーナーに突入すると、メンバーたちはテンポ良く自己紹介をしていく。MOREでの連載で“猫化”した自画像(こちらの記事をチェック)を描いていたSUNGHOは「BOYENEXTDOORの猫……じゃなくて“人”(、SUNGHOです)」、LEEHANは「僕はONEDOORの好きピ、LEEHANです」とユーモアあふれる挨拶をし、ONEDOORの心を一瞬で掴んでいた。
続いてアンコール公演への想いを語る場面では、RIWOOが「終わったと思っていたツアー『KNOCK ON Vol.1』ですが、こうしてアンコールで戻ってきました!」とうれしそうな表情を見せると、TAESANが「客席を見渡すとテンションが上がります! やっぱりアリーナはスケールが違いますね!」と誇らしそうにコメント。また、WOONHAKが「あぁ〜エナジーがいっぱいです〜‼︎」と興奮のあまりマイクを落とすと、メンバーもONEDOORも、その末っ子の無邪気さに顔をほころばせた。
今年初めに行われたツアーで、「『KNOCK ON』ツアーはレベルアップし続ける。Vol.2、Vol.3、将来的にVol.400まで続きます!」と語っていた6人。JAEHYUNは「この前のツアーでどんどん大きくなると言いましたが、まさかアンコール公演からこんなに変わるとは思ってもいませんでした。夢のようです!」と感慨深げに話し、SUNGHOは「僕たちにとっての初のアリーナ公演。これは全部ONEDOORのみなさんのおかげだと思っています」と感謝を伝えていた。
さらに、MCでは最近覚えた日本語を披露する場面も。LEEHANが「みなさん、“界隈”って知ってますか? ちなみに僕は“おさかな界隈”なんですが、みなさんは“BOYNEXTDOOR界隈”ってことですよね!?」と問いかけると、ファンは笑顔で深く頷く。ちなみに、この後のMCでWOONHAKも最近覚えた日本語が「エグい」というスラングであることを報告し、会場を沸かせいていた。
RIWOO
次のセクションは、恋に落ちた時のときめきを軽快なサウンドで表現した「But I Like You」からスタート。続く「l i f e i s c o o l」では、LEEHANが本領発揮! 曲のラストで、ワイングラスを片手に艶やかなダンスをしながら、とろける低音ボイスを響かせると、ファンは完全にノックアウトされた様子。「OUR」では、会場全体が穏やかなムードに包まれた。
JAEHYUN
映像をはさんだ後、まるでドラマのワンシーンのようにTAESANが電話を切るところから始まる「Call Me」、RIWOOの息を呑むアカペラで幕を開ける「20」といったミディアムナンバーをそれぞれが切ない表情で歌い上げ、高い歌唱力を証明。このセクションを終えると、JAEHYUNは「この雰囲気に感動して、涙がちょっと出そうになった」と吐露。
2度めのトークタイムでは、お互いに印象に残ったパートをあげ合う流れに。SUNGHOが「LEEHANさんの(『l i f e i s c o o l』のラスト)のジャジーパート!」と話すと、JAEHYUNが「ジャジーじゃない! セクシー!」とすかさず訂正。その流れでメンバーにうながされ、SUNGHOは照れながらLEEHANの腰を揺らすダンスを再現。WOONHAKが「さすが、アイドル!」と感嘆の声を上げると、それを聞き逃さなかったJAEHYUNが「じゃあ、WOONHAKさんも。20歳でしょ?」とリクエスト。それに応えてWOONHAKもダンスを披露したが、カメラマンが腰の部分をズームすると「あ゛あ゛ぁぁ〜‼︎ やばいですよ‼︎(笑)」と慌てて警告を出していた。
ほかにも、RIWOOが担当する「20」の歌い出しの美しさをみんなで讃えあったり、TAESANが「OUR」でのRIWOOのダンスを真似すると、RIWOOが「かわいいねっ♡」とニヤリとする場面も。
終始盛り上がったトーク後は、日本デビュー曲「GOOD DAY」を歌唱。多幸感に包まれる中、JAEHYUNが「今、マジで幸せなんだけど! ONEDOOE、なぜか知ってる? 君がいるから」と語りかけると、客席からはワントーン高い歓声が上がっていた。
TAESAN
BOYNEXTDOORとONEDOORの青い夏の始まりを予告したスペシャルステージ
ライブも中盤に差し掛かると、家の窓から6人が公式キャラクター・プネクドと共に顔をのぞかせ、「ABCDLOVE」を歌唱。可愛いさあふれる光景にファンは悶絶。続く「Amnesia」では、トロッコに乗たり、客席に降りたりしてファンと急接近! K-POP界随一の肩幅を誇るSUNGHOは上の階にまでサインボールを投げ入れたり、TAESANはヘディングでサインボールを投げたり……、ONEDOORとの交流を満喫。続いて疾走感あふれる「Fadeaway」をエネルギッシュに歌い上げると、会場に爽やかな風が吹き渡った。
LEEHAN
次のステージに入る前に、6人は5月に韓国でリリースし、日本のアルバムチャードでも1位を獲得した4th EP『No Genre』の収録曲の一部をハイライトメドレーでサプライズ披露! それだけにとどまらず、今回の公演のためだけに準備したというスペシャルユニットステージがあることを告げられるとファンのテンションはMAXに。
最初にステージに立ったのは、JAEHYUN・LEEHAN・WOONHAKからなるユニット「한운명/ハンウンミョン」(それぞれの名前から1文字ずつ取って命名。韓国語で『1つの運命』の意味)。彼らは、昨年世界的にヒットしたCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」を披露。高難易度の高速ラップとオリジナルダンスで会場を大いに盛り上げた。
続いて、宿舎で上の階に住んでいるというSUNGHO・RIWOO・TAESANの3人によるユニット「上の階」がステージへ。SUNGHOはズボンにインした半袖ブラウスにネクタイを締めた優等生スタイル、RIWOOは半袖ブラウスにニットベストを重ねた上品な着こなし、TAESANはTシャツの上にボタン全開のブラウスを羽織り、ネクタイを締めるという三者三様のスタイルで登場! Mrs. GREEN APPLEの名曲「青と夏」を熱唱し、キラキラと紙吹雪が舞う中、忘れられない青春の1ページを刻んだ。
ステージ後、制服姿のRIWOOを見たJAEHYUNが、「本当に可愛い〜!! 付き合ってください」とひざまづいて告白すると、RIWOOは微笑みながら手を小さく横にフリフリしてお断り。そして、SUNGHOの「ここからは、またBOYNEXTDOORらしさをお見せしたいと思います」という掛け声を合図に、「今日だけ I LOVE YOU(Japanese ver.)」をパワフルにパフォーマンし、ファンを魅了した。
WOONHAK
ONEDOORの歌のレベルは何点!? BOYNEXTDOORが甘辛採点!
コンサートも終盤。デニムスタイルに着替えたメンバーは、「Crying」、初めての別れを経験したあとの感情を表現した「But Sometimes(Japanese ver.)」、「Gonna Be A Rock」など怒涛のラインナップで魅せていく6人。
続くMCでは、ONEDOORが「But Sometimes」を合唱することに。歌のパートに関しては、メンバーから「感動した」「100点! いや、400点」「ONEDOORの声は安心する」と高評価が送られた一方で、JAEHYUNのラップパートはゴニョゴニョと曖昧だったため、“0点”という辛口採点を受けるONEDOORでした。
その後、BOYNEXTDOORのデビュー曲「One and Only(Japanese ver.)」をパフォーマンス。その熱気の中、JAEHYUNとWOONHAKが個性あふれるダンスを披露し、華麗なナンバー「Nice Guy」へ。大団円なムードが漂う中、ラストにTAESANが「またあとで!」と呟いたところで本編は終了した。
BOYNEXTDOOR
アンコールで語ったONEDOORに対するあふれる想い
SUNGHO「好きな人に会ったからドキドキしちゃってるみたい」
WOONHAK「日産スタジアムに行きましょう!」
(左から)TAESAN、SUNGHO、JAEHYUN、LEEHAN、RIWOO、WOONHAK
ONEDOORからの絶え間ないアンコールの声に背中を押されて、一輪の花を持って再登場したメンバーたち。ファンの大合唱が会場を揺らした「Serenade」をパフォーマンスしたのち、ファンへの感謝の想いをていねいに紡いだ。
TAESAN「(日本語で)TAESANです。ツアーを始めたのが数日前のことのようですが、アルバムの活動を終えて、またアンコールで戻ってきました。アンコールということで、今日は自由に楽しく公演ができたと思います。僕たちのエネルギーを感じられましたか? (『青と夏』をワンフレーズ歌唱)『青と夏』の歌詞ですが、忙しい毎日に疲れたみなさんに、僕たちのエネルギーとパフォーマンスが色褪せない大切な思い出になることを願っています。僕自身も、みなさんのおかげで一生のうちで一番青く、大切な夏を迎えることができたので幸せです。最後に再びステージに立たせていただき、ステージに立った僕たちに声援をくださりありがとうございました。この公演は、僕たちとみなさんたちだけのアンコールなのでずっと覚えていてください。ありがとうございました!」
SUNGHO「(日本語で)アツいですね。(ここから韓国語で)本当に久しぶりにステージに立っているなという気がします。だから、今日はステージに上がるのにすごく緊張していました。まさか…と思っていましたが、やっぱりという感じです。本当にドキドキ緊張しています。僕たちメンバーはもともとステージに上がるときにそんなに緊張するタイプではないのですが、僕の場合は、一曲一曲終わるたびに、なんだかヒヤヒヤドキドキしていました。好きな人に会うと緊張して、ドキドキするじゃないですか? なんか久しぶりに好きな人に会ったからドキドキしちゃってるみたいです。完璧ではない姿をお見せしてしまってすみませんでした。でも今日一度公演を行ったので、これで少し慣れたかなと思います。次は完璧な姿でまた戻ってきます!(日本語で)期待してください!」
JAEHYUN「(日本語で)話したことがたくさんありますよ。今日も感じたことが、ONEDOORのみなさんといる時が、僕の人生で一番大事な瞬間ですよ。ずっとそばにいてね! 約束してくださいよ。ONEDOORのみなさんがいるから僕がいます。まずこの場所に一緒にいてくれたONEDOORのみなさんに心から感謝を伝えたいです。先日、練習生時代の映像を見返す時間があったんですが、あの頃の情熱、夢が、みなさんと一緒にいられるようにしてくれたんだと思うと感謝しています。そして本当に不思議なことに、その情熱が今も変わってないということです。その理由は間違いなく今僕の原動力となっているみなさんがいるからだと思います。ツアーをまわりながら、ONEDOORと目を合わせ、ステージの上で歌いながらもう一度自分の意思を固めて、自分が何をしているときに幸せなのかを知ることできた時間でした。『愛してる』『ありがとう』という言葉だけでは伝えきれない僕の気持ちは、みなさんと過ごす時間で返していきます。こんなに早くアリーナまで来れるとは思っていませんでした。もっとたくさんのONEDOORに会いたいです! ONEDOORのみなさん、本当に愛していますよ」
LEEHAN「(日本語で、JAEHYUNのコメントに)めっちゃ感動しました。すごい! LEEHAN、いきます。『KNOCK ON』ツアーをはじめてから、目を合わせて歌を歌いながら、幸せな時間を過ごすことができて本当に幸せでした。公演が終わったあとにおいしいものを食べて、水族館にも行きました!(SUNGHOが、ボソッと「おめでとう!」と声をかける)。誤解しないで欲しいのですが、水族館に100回行くこと、ONEDOORに100回会うこと、どちらか一つを選ぶなら、絶対にONEDOORを選びます! それくらい今回のツアーは幸せだったということです。いつもいつも僕を笑顔にしてくれるONEDOOR、いつもいつもありがとうございます。ONEDOORがいるからLEEHANがいます。今日も愛しています」
RIWOO「(日本語で)いつの間にか私たちが、楽園の最初の扉を開いて一緒に過ごしてきた時間が過ぎ、その扉を再び閉めるときが近づいていますが、いつもいつも扉の前で待っていてくれるONEDOORがいたからこそ、より素敵で楽しい思い出ができたと思います。今日、この時間が終わっても、これから2回目、3回目と楽園を一緒に作りましょう! よい思い出とよい感情だけをいっぱいにして、また会う日まで一日一日が幸せであってほしいです。今日は本当にありがとうございました。幸せでした。愛してるよ、ONEDOOR!」
※ステキ? ステッキ?と、素敵の発音に戸惑ってしまったRIWOO。JAEHYUNが「(ステキで)合ってるよ」と声をかけていました。
WOONHAK「(日本語で)ありがとうございました!(韓国語で)ツアーをはじめた時から、こんなに早い期間でこんなにたくさんのみなさんにお会いできるとは思っていませんでした。今回のアンコール公演が発表になったあと、そして活動を終えて、今日のことだけ考えて生きていきました。それから今日ここでみなさんの大きな歓声、みなさんの歌声で僕の期待をいっぱいに満たしてくれました。(日本語で)それで今日も幸せでした! ONEDOORのおかげで、今日も幸せでした。一緒にこれからも398年、一緒に幸せな時間を過ごしましょう! 一人も欠かすことなく398年過ごしましょう!(韓国語で)僕たちがいない間も、ONEDOORのみなさんがいつも幸せであって欲しいです!
全員のコメントが終わると、JAEHYUNが客席を見渡しながら「一緒に東京ドームまでいきましょうか〜⁉︎」と呼びかける。すると、WOONHAKが身を乗り出すようにして「東京ドーム……いえ、いえ、いえ! 日産スタジアムに行きましょう‼︎!」と力強く宣言。会場が大きく沸く中、JAEHYUNも頷きながら「みなさんがいるからできますよ。一緒に(日産スタジアムに)行きましょう!」と声を張り上げる。他のメンバーも次々に「行きましょう!」と熱を帯びた声で応え、客席のONEDOORからも「行こう!」と割れんばかりの歓声が響いた。ファンと6人が気持ちを一つにし、次の夢への約束を交わした瞬間だった。
JAEHYUN「みなさんが聴いてくれるから、BOYNEXTDOORの音楽は僕の青春のBGMになっています」
ライブも残すところ数曲。「みなさん、400年一緒にいましょう!」を合図に、「400Years」を幸せに満ちた表情で歌い上げる。続いて、スマホのライトが揺れる中、ロックベースのシンセポップ曲「So let's go see the stars」を、今この瞬間の幸せを噛み締めるように全員でシンガロン。
そしてJAEHYUNが「みなさんが僕たちの音楽を聴いてくれるからこそ、BOYNEXTDOORの音楽は僕の青春のBGMになっています。これからも、398年、そのBGMが途切れないように、もっとステキな音楽とステージでまたみなさんに会いに行きます」と力強いメッセージを残し、最後は全員で「BOYNEXTDOORでした!」と告げて舞台裏へと去っていった。
ここで終演かと思われたが、鳴り止まぬファンのコールに応えてメンバーが再登場。「I Feel Good」を披露すると、会場の熱気は再び最高潮に達した。そして迎えた本当のラスト、JAEHYUNが「また会えるときまで僕たちだけを見てよ〜‼︎ 約束だよ! 僕だけ見てよ! 僕だけ見てよ!」と叫び、SUNGHOも「愛してる〜‼︎」と声を張り上げるなど、メンバたちは最後まで惜しみなく愛を伝え、BOYNEXTDOORの初の日本単独アリーナコンサートは幕を閉じた。
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写真/(P)&(C) KOZ Entertainment.
文/海渡理恵