【高杉真宙インタビュー】「『TOKYO MER』シリーズ出演で、幼いころからの憧れに近づけた気がしました」
2021年に放送され、多くの感動を生んだドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』。その劇場版第2弾となる劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』が8/1(金)に公開されます! 離島での医療事案に対応する“南海MER”のメンバーを演じた高杉真宙さんに、作品への想いや撮影を通して感じたことを伺いました。
憧れのレスキュー隊に近づけた気がしました
――『TOKYO MER』シリーズは、連続ドラマやスペシャルドラマ、さらに映画としても絶大な人気を誇る作品です。出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
高杉真宙さん(以下、高杉):ドラマも映画も、鈴木亮平さんが演じられている喜多見先生がヒーロー的な存在で、とにかくカッコいい作品という印象を持っていました。僕自身、幼い頃からレスキュー隊に憧れていたので、今回撮影に参加できることで夢に少し近づける気がして、とてもうれしかったです。
――高杉さんが演じられた常盤拓は、南海MERの看護師・ME・操縦士・機関士です。難しい医療用語や慣れない所作も多かったのではないでしょうか?
高杉:そうですね。僕は特に船を操縦するシーンが多かったので、実際に操縦してくださっている船長の様子を動画におさめさせてもらって、「こういう時はどうしたらいいんですか?」と、いろいろ質問もさせていただきました。発進とバックと旋回以外に船を横方向に動かすための装置もある、といったような興味深いお話ばかりで、お芝居する際の自信にもつながりましたね。そういえば船舶免許を持っている弟にもちょっと話を聞いてみたんですけど、「車の運転とそんなに変わらないから大丈夫だよ!」みたいな感じだったので、彼のアドバイスは役に立たなかったです(笑)。
鈴木亮平さんの背中は、いろんな意味で大きかった
――ドラマや前作の映画の撮影を通して関係性ができあがっているMERメンバーの中に加わることに対して、緊張はありましたか?
高杉:初日からいろんな方に「疲れてる? 大丈夫?」って聞かれるくらいめちゃくちゃ緊張しましたし、すでにある座組に入って行くのはひさしぶりで、学生時代に転校した時のことを思い出しました(笑)。でも、亮平さんをはじめ、みなさんがたくさん話しかけてくださったおかげで、少しずつ緊張がほぐれていきましたね。亮平さんには、医療シーンで使う道具を「こういうふうに持って使ったらカッコよく見えるよ」って教えていただきました。
――そんな鈴木亮平さんの背中は、高杉さんの目にはどう映っていましたか?
高杉:見た目もそうですし、お芝居や人柄も含めて、いろんな意味で大きくて頼もしかったです。南海MERメンバーの方たちから「何かわからないことがあったら亮平さんに聞けば大丈夫」と言われていたくらい、全員が亮平さんを信頼して、ひとつの作品を作り上げていっているんだということが伝わってきました。
――撮影を振り返って、特に印象に残っているできごとを教えてください。
高杉:いちばん強く感じたのは、南海MERのメンバーが実際に医療行為をしていても気づかないかもしれないということでした。それくらい、みなさんの動きが本当に洗練されていたんです。亮平さんは初日からメイク中に縫合練習キットを使って手付きを確認されていて、「こういう現場か~!」って圧倒されて中条(あやみ)さんにお話ししたら、中条さんも同じ練習キットを持っていて、「こういう現場か~!」って再び圧倒されました(笑)。
――最後に、映画を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
高杉:ずっと憧れていたMERのメンバーになった常盤拓が多くの命を助けるために一歩を踏み出す瞬間、そして火山の大規模な噴火という今まで以上のミッションを南海MERがどう乗り越えていくのか、ぜひ見ていただきたいです!
たかすぎ・まひろ●1996 年7月4日生まれ、福岡県出身。2009年に俳優デビュー後、映画『異動辞令は音楽隊!』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』、ドラマ『舞いあがれ!』、『わたしのお嫁くん』、『光る君へ』、『法廷のドラゴン』ほか、数多くの作品に出演している。
劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』8/1(金)公開
“TOKYO MER”の活躍が高く評価され、全国の主要都市である札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡に新たなMERが誕生した。その一方で、沖縄・鹿児島ではオペ室を搭載した特殊車両=NK1を乗せたフェリーで南の海の島々を巡る“南海MER”の試験運用が開始。TOKYO MERチーフドクターの喜多見(鈴木亮平)、看護師の夏梅(菜々緒)は指導スタッフとして南海MERに赴任し、常盤(高杉真宙)らとともに医療が行き届かない離島医療に従事していた。そんなある日、とある島で大規模な噴火が発生。絶望的な状況の中、島に取り残された79名の全員の命を救うため、南海MERは決死のミッションに挑む。
©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会
【衣装】ブルゾン¥41800/ジョン メイソン スミス ジェーン スミス ストア(ジョン メイソン スミス) シャツ¥61600/ユナイト ナイン(ローヴァー) パンツ¥74800/スタジオ ファブワーク(カズキ ナガヤマ) その他/スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
ジョン メイソン スミス ジェーン スミス ストア ☎03-5738-7721
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撮影/鈴木章太 ヘア&メイク/堤紗也香 スタイリスト/荒木大輔 取材・文/吉川由希子