今年2月5日に新メンバー5人を迎え、新生timeleszとして初の全国ツアー『We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1 ~FAM~』を開催中のtimelesz。8人の絆あり、涙あり、そしてサプライズありと、見どころが満載だった8月6日の横浜アリーナ公演の模様を前半・後半に分けてたっぷりお届け。この後半記事では、ライブ本番の様子を徹底ルポします!

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timeleszとsecondzのパーティーがスタート!

パフォーマンスをするtimeleszの8人

開演と同時にスクリーンに流れ始めたのは、タキシード姿の8人がsecondz(timeleszのファンネーム)やtimeleszに関わる全ての方々とみんなで楽しむ“timelesz PARTY”の準備をする様子。原(嘉孝)さんが“お茶”と書かれた飲み物を“茶ボス”と書き換えたり、篠塚(大輝)さんがつまみ食いをしたり、猪俣(周杜)さんが受付係でてんぱったり、マイクとギターのサウンドチェックをしていた佐藤(勝利)さんがムーディーな照明と音楽に誘われて「ちょっとだけよ……♡  おーい! 違う違う‼」とノリツッコミをするシーンも。松島(聡)さんがtimelesz襲名式の時と同じように大きな紙に筆で“timelesz PARTY”と書いた次の瞬間、スクリーンに浮かび上がったツアータイトルをバックに8人がメインステージに登場! 菊池(風磨)さんが「横浜騒げるかー⁉ ハシャげるかー⁉ 行くぞ!」と叫び、ライブは新体制になって初めて配信した楽曲『Rock this Party』で幕を開けました。ポップなパーティーチューンを歌って踊る8人からは笑顔があふれ、メンバーひとりひとりがソロパートを歌う橋本(将生)さんの横を通り過ぎるたびに肩や腰にタッチ♡ 全員がこの瞬間を全力で楽しんでいることが伝わってきます。菊池さんと寺西(拓人)さんが背中合わせになって歌う場面は、寺西さんが手招きするように人差し指を2回3回と動かすと、大歓声が沸き起こっていました。

 

つづいて、カラフルなレーザー光線が交錯する中、歌い上げパートが迫力満点の『Do Me  Do Me』、腰を突き上げるダンスや松島さんのセリフ「抱いてやるから声出せよ」といったメンバーのセクシーな魅力を堪能できる『Freak your body』では重低音が響くリズムに合わせてペンライトが揺れ、まるでクラブのような空間に!

 

早くも会場の盛り上がりが最高潮に達したところで、メンバー紹介曲の『We’re timelesz』に突入。それぞれsecondzから名前をコールされたあとのひと言は、寺西さん「(全力キス顔)」、松島さん「I Love You♡」、篠塚さん「デート行きましょう」、橋本さん「ずっと一緒にいてください!」、猪俣「俺のこと、好き?(首を傾げる)」、佐藤さん「(投げキス)」、原さん「まーきのっ(←“原沢類”降臨)」、菊池さん「さーわーげー‼」でした。

 

選ぶ側と選ばれる側だった8人が同じステージに

セットリストに並んでいたのは、佐藤さん、菊池さん、松島さんの3人が“仲間探し”をテーマに開催したオーディション『timelesz project』の課題曲だった7曲。イントロが流れると同時に会場が沸いた『Anthem』は、新たに『Anthem -episode 1-』と銘打たれた8人バージョンに。炎が上がる中、人数の多さをいかして次々と変わるフォーメーションが楽曲の疾走感をさらにアップさせ、一瞬たりとも目が離せません。5次審査で佐藤さん、菊池さん、松島さんがそれぞれプロデュースを手がけた『New phase』、『SWEET』、『革命のDancin’ night』は、当時のプロデューサーとチームメイトにスポットライトが当たる振り付けや演出に。選ぶ側と選ばれる側、プロデュースする側とプロデュースされる側だった8人が同じステージの上で思い出の曲をパフォーマンスする光景には、エモさがつまっていました。

メンバー同士のワチャワチャが止まらない♡

SWEETを躍る8人

『SWEET』でメンバーが佐藤さんを囲んでホッペをツンツンしたかと思えば、『I’m Home』のラストでは“大切な Home”の歌詞に合わせて全員がステージ中央に集まってくっついたりと、ライブ中は8人の仲のよさが伝わってくるワチャワチャが多数。『ワンアンドオンリー』で橋本さんが篠塚さんの目をまっすぐ見つめながら“君がいたから乗り越えたんだ”と歌った瞬間も、ふたりの間にあるたしかな絆が感じられた印象的な場面でした。

 

もちろん、大切なsecondzと過ごす時間を楽しむことも忘れません。リフターでスタンド席の上の方に近づき左右に手を振りながら「うぉ~おおお~♪」と合唱した『Cream』や、橋本さんが「今から僕たちがクラップのお手本を見せるのでマネしてください!」とアナウンスして1万5千人と手拍子した『手をたたけ愛ならせ』。timeleszのライブを盛り上げる上で欠かせない『スキすぎて』は、松島さんが「さぁsecondzのみなさん! もしこの曲の振り付けを知っていたら、一緒に踊ってくださーい!」と客席に呼びかけ、サビの手振りで一体感が高まります(MCでオリジナルメンバーの3人が「こんな一体感のある『スキすぎて』が見られてうれしい」と振り返っていたほど!)。そして、曲の間奏では「僕の飼い主になってください♡」(松島さん)、「好きにしてください!」(橋本さん)、「ムチャクチャにしてやるよ!」(寺西さん)、「俺にムチャクチャにさせてくれ!」(原さん)、「I need you♡」(菊池さん)、「チューして♡」(猪俣さん)、「愛してるで!」(篠塚さん)、「大好きだよ」(佐藤さん)と、個性豊かな甘いセリフが飛び出しました。

菊池さんのめずらしいミスで、あの構文が再びよみがえる!

MCが始まり、菊池さんが篠塚さんに「しの、どう?」と話を振ると、なぜか猪俣さんが「はい!」と勢いよくお返事。全員がキョトンとする中、猪俣さんが“しの”と“周杜”を聞き間違えたことが判明し、「いいよ、全然譲るよ」と篠塚さん。「周杜を最初にした場合、とんでもない発言が出てきて次からしゃべりにくくなるけど大丈夫?」と菊池さんが心配しながらも「じゃ周杜いこう!」とバトンを渡すと、「何を言うんですか?」と天然発言全開の猪俣さん。「お前聞いとけよ!」、「よくそれでいい返事ができたな!」と、メンバーから次々にツッコまれる事態に……。改めて菊池さんから「アリーナツアー初めてでしょ? どうですか?」と質問され、猪俣さんが「いやもう熱気がすごいですね。声もみんな出してくれて、笑顔で手を振ってくれて、なーに、感無量です。ありがとうございます」と答えれば、すかさず「なーに、感無量ですって(笑)」(菊池さん)、「最近難しい言葉使うよね?」(橋本さん)と再びツッコミが。猪俣さんからは、「難しい言葉を使うようになったのは、75インチのテレビを買ってニュースをいっぱい見るようになって言葉を覚えたから」と理由が明かされました。

 

菊池さんに今度こそ「しの、どう?」と振られた篠塚さんは「めちゃくちゃ楽しいですし、僕たちもいっぱい準備しましたけど、ライブのためにうちわを作ったりおしゃれしてくれてるのを見ると、すごいうれしいです。ありがと!」とカメラに向かってウィンク。菊池さんから「なんかお前、そういうの覚えたのか! しのは、そのままでいいんだからな♡」、佐藤さんからは「俺とシンメのところで振りを間違えたら、俺が変えるからな♡」と、篠塚さんを甘やかすおなじみのノリがスタートするひと幕も。

 

ほかにも、同期の菊池さんと寺西さんが事務所に入って初めての仕事が横浜アリーナでHey! Say! JUMPのバックについたことだったと語り合ったり、神奈川県出身の橋本さんがメンバーからのムチャぶりを受けて仮面ライダーに変身したりと、自由すぎるMCはつづき、新メンバーの5人は先に着替えるためにステージ裏へ。ステージ上に残った佐藤さん、菊池さん、松島さんで再びトークタイムが始まると、菊池さんから「この前僕ら3人たまたま送りの車が一緒でして、“じゃあちょっと飲む?”なんて言って、3人で飲みましたね。うちでね」という貴重なエピソードが飛び出します。すると、何かを思い出したように「部屋がもう……すっごいおしゃれだったっす」と半笑いになる松島さんに、「“あのライトはいるかな?”っていうライトがそこらじゅうに(笑)」と加勢する佐藤さん。「俺はふたりの家も行きたいわ」と菊池さんが切り出すと、「俺は聡ちゃんの家行ったことあるよね」、「勝利の家もあるよ」という佐藤さんと松島さんのやりとりに、「……話変わった。みんな俺の家には来るけど、俺が誰かの家に行くことないんだけど!」とショックを受ける菊池さん。ちなみに、菊池さんのことを家に入れてくれるのはメンバーの中で橋本さんだけ(ただし寂しい時限定)とのことでした(笑)。

 

その後、オリジナルメンバーの5人が歌詞をつづった『君へ』の曲紹介に入った菊池さん。「5人が詞を書いて、それを将生がまとめてひとつの詞にしたということで、『タイプロ』期間のことだったり、これからのこと、みなさまに対して、それから仲間に対しての手紙のような1曲になっております。聴いてください……『手紙』」と、まさかのタイトルを間違えるハプニングが発生! これには、佐藤さんが「新聞社のみなさん、書いてくださいね!」、松島さんも「菊池風磨、めったにないです! こんなこと!」と大ハシャギ。あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆って膝から崩れ落ちた菊池さんは、「タイトル忘れてるようじゃ無理か……タイトルはね、入れておかないと」と『timelesz project』から生まれた菊池風磨構文を自ら披露し、反省していました(笑)。

 

8人の個性が炸裂し、唯一無二のパフォーマンスに

囲み取材で菊池さんが「みんなが主役になる瞬間がある」と語っていた見どころのひとつが、ライブ中盤のInterコーナー。その冒頭に流れた映像では、菊池さんが「『ワンアンドオンリー』終わったあとのInterあるじゃん? あそこ、原いないんだけど、どうする?」と話を切り出し、リハーサル室で話し合っているていの8人の姿が。寺西さんが自分のパートを譲ろうとしたことや菊池さんの「今アクセサリーいるかな?」発言など、『timelesz project』内の名ゼリフや名シーンを自分たちでイジりながら打ち合わせをした結果、最初にステージに姿を現したのはギターをかき鳴らす佐藤さん。その音色にのせて寺西さんが踊り、息ピッタリのパフォーマンスで魅了します。つづいて猪俣さんは前職が塗装業というキャリア(でも担当していたのは経理)をいかしたスプレーアート、焼肉店で働いていた橋本さんはステージ上で肉を焼くパフォーマンス! 菊池さんと原さんはオリジナルのラップで会場を盛り上げ、“飲み干す drinking up”というフローで締めくくります。すると、そのメッセージを受け取った篠塚さんが500mlのペットボトルを持ってステージに登場し、それを一気に飲み干すという特技を披露。それぞれの個性が炸裂し、共鳴し合った瞬間でした。

 

ドーム公演のサプライズ発表に、あふれた涙……

手をつなぎ合い歓声を浴びるtimelesz8人

ライブ本編も終盤に差しかかり、最後の挨拶をする時間に。……と思いきや、突然スクリーンに映像が流れ始めます。浮かび上がったのは、“『timelesz project』が始まってから 42,575,400secondz”の文字。その後も最終審査から経過した時間や『Rock this Party』をリリースしてからの時間、ツアーファイナルまでの時間が次々と表示され、メンバーはこれまで歩んできた道のりをかみしめるようにうなずきながら映像を見守ります。そして、最後に現れた“timeleszがドームに立つまで 12,267,000secondz”の文字――。直後に2025年12月26、27日に京セラドーム大阪、2026年1月7、8日に東京ドームでの公演がサプライズで発表されると、篠塚さんは口元をおさえ、松島さんの目は潤み、猪俣さんと橋本さんの目からは涙がこぼれます。大号泣している様子をスクリーンに映し出された原さんは、隣にいた菊池さんとハグをしたあと、声を震わせながら「うれしいですね……なんか。去年『タイプロ』があるまで、テラ(寺西さん)も同じだと思うんですけど、こうやってアリーナに立つこともみなさんのペンライトの海を見ることもどっかであきらめてたので、今ここに立ってることも夢のようで、一歩家に帰るとあれは夢だったんじゃないかとか思うこともあるんですけど……。ドーム……絶対成功させます!」と最後は力強く宣言し、客席からは拍手が沸き起こりました。

 

最高に幸せなサプライズのあとに披露されたのは、11月12日にリリースされるニューシングルの『Steal The Show 』。力強い歌詞とダンスを通して今のありったけの想いを届け、つづく『RUN』ではメインステージから外周や花道へと駆け出し、風を切って疾走しながら歌う8人。ドーム公演という、またひとつ叶った夢に向かって、前だけを見て走りつづける――。そんな決意表明を受け取ったような瞬間に胸が熱くなり、これからのtimeleszがますます楽しみになったコンサートでした。

 

timelesz(タイムレス)について

timeleszアーティスト写真

佐藤勝利、菊池風磨、松島聡、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝の8人組アイドルグループ。2011年にSexy Zoneとしてデビュー、2024年4月1日よりtimeleszに改名し、3人体制へ。2024年9月からNetflixで配信された新メンバー募集オーディション「timelesz project -AUDITION-」が大きな話題を呼んだ。2025年2月5日、新メンバー5名を迎え新体制が始動。ニューシングル『Steal The Show / レシピ』が11月12日に発売予定。

timelesz | Over The Top

撮影/猪岐沙矢佳 取材・文/吉川由希子