松重豊さんが、年の差婚を迷う女子にアドバイス「主導権は女性に。そのほうがうまくいく」【お悩み相談室『俺の人生論』】
恋に仕事……女子の悩みは酸いも甘いもかみ分けた男に聞け! 今月からのゲストは松重豊さん。
【今回のお悩み】15歳年上の彼との結婚を迷っています
私は25歳、彼は40歳。仕事関係で知りあい、交際1年半です。結婚するつもりでしたが、先日友人に「先のことを考えたら、何もオジサンと結婚しなくても」と言われ、迷いが出てきました。たしかに、世代のギャップは時折感じます。父親は反対しそうだし……。この結婚、やめたほうがいいでしょうか?(25歳・金融)
男と女の間で、年齢差は問題外
あなたのように、今現在25歳の女性が、まわりにいる同年代の男性を頼りなく感じるのはよくわかるし、落ち着いた、年上の男性に魅力を感じるのも、無理はないと思います。今は小さい頃から性差を感じさせない教育が徹底しているから、男女の価値観が似通っている。だからその分、同年代は恋愛対象になりにくいのかもしれない。年齢差があるほうが、強く惹かれるのかもしれない、逆にね。
そもそも年齢差なんて、男女の間で問題になりません。テレビを観ていて話が合わないとか、話題が合わないとか、そんなの何の障害にもならない。彼は昔の話をして、あなたは今の話をして、それで盛り上がればいいじゃないですか。そのうえで、ふたりの想い出をこれから一緒につくっていけばいいんです。
でも不思議なのは、この女性は、どうしてこの悩みを彼に直接ぶつけないのだろう? ということ。〝彼は優しくて人生経験が豊富で頼りがいがある〟というなら、彼に言えばいいじゃないですか。「私はあなたとの結婚を考えているけれど、年の差もあるから迷っているのよ」って。そうやって悩みをぶつけた時に彼から「大丈夫だよ、キミが45歳になった時、オレは60歳だけど、まだまだ元気で幸せに暮らせる。子どもはその頃10代かな」みたいなしっかりした言葉が返ってきて、そこに説得力があり、リアリティがあるのなら、それでいいじゃないですか。まずは直接、聞いてごらんなさい。
でもね、気をつけてほしいのは、ダメな40歳というのも、いるんです。決断したくない人なのか、ひとりでいることにこだわる人なのか、わからないけれど。なかにはいいかげんで無責任な40歳男性も、います。
年上だからって、彼が自分より大人で経験値も包容力もある、すべてが上だ、と思い込んだら大間違いだっていうことを、覚えておいたほうがいいですよ。
年齢に関係なく、主導権は女性に
10月4日に公開される映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』で僕は、北川景子さんと夫婦を演じています。実年齢でいくと二回りほども違うので心配していたけれど、北川さんはすごく懐が深くて、頭がいいし思いきりのよさを持っている女性なので、すんなり夫婦役を演じることができました。
しかも僕の役は年上のくせに、すごく妻に甘えているんです。主導権は彼女が握っていて、その関係性がとても居心地よかった。楽だな、こういうのもアリなんだな、って思いました。
やっぱり女性がリーダーシップを取るほうが、うまくコトが運ぶような気がします。だいたい女性のほうが正しくて、男のほうが間違っていることのほうが多いから(笑)。女房の手のひらの上で転がされるほうが、男は絶対に楽なんです。
だからこの相談をしてきた女性も、年齢差なんて忘れて、この人を私が操縦しよう、ちょっと動かしてみよう、と思ってみたらどうかな。そうすると、若い男性と結婚するより、もしかしたら面白いことになるのかもしれない。そんな気がします。
ただまあ、何が正解なのかは、わかりませんね、男と女の問題は。成功を、祈ります!
あなたのように、今現在25歳の女性が、まわりにいる同年代の男性を頼りなく感じるのはよくわかるし、落ち着いた、年上の男性に魅力を感じるのも、無理はないと思います。今は小さい頃から性差を感じさせない教育が徹底しているから、男女の価値観が似通っている。だからその分、同年代は恋愛対象になりにくいのかもしれない。年齢差があるほうが、強く惹かれるのかもしれない、逆にね。
そもそも年齢差なんて、男女の間で問題になりません。テレビを観ていて話が合わないとか、話題が合わないとか、そんなの何の障害にもならない。彼は昔の話をして、あなたは今の話をして、それで盛り上がればいいじゃないですか。そのうえで、ふたりの想い出をこれから一緒につくっていけばいいんです。
でも不思議なのは、この女性は、どうしてこの悩みを彼に直接ぶつけないのだろう? ということ。〝彼は優しくて人生経験が豊富で頼りがいがある〟というなら、彼に言えばいいじゃないですか。「私はあなたとの結婚を考えているけれど、年の差もあるから迷っているのよ」って。そうやって悩みをぶつけた時に彼から「大丈夫だよ、キミが45歳になった時、オレは60歳だけど、まだまだ元気で幸せに暮らせる。子どもはその頃10代かな」みたいなしっかりした言葉が返ってきて、そこに説得力があり、リアリティがあるのなら、それでいいじゃないですか。まずは直接、聞いてごらんなさい。
でもね、気をつけてほしいのは、ダメな40歳というのも、いるんです。決断したくない人なのか、ひとりでいることにこだわる人なのか、わからないけれど。なかにはいいかげんで無責任な40歳男性も、います。
年上だからって、彼が自分より大人で経験値も包容力もある、すべてが上だ、と思い込んだら大間違いだっていうことを、覚えておいたほうがいいですよ。
年齢に関係なく、主導権は女性に
10月4日に公開される映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』で僕は、北川景子さんと夫婦を演じています。実年齢でいくと二回りほども違うので心配していたけれど、北川さんはすごく懐が深くて、頭がいいし思いきりのよさを持っている女性なので、すんなり夫婦役を演じることができました。
しかも僕の役は年上のくせに、すごく妻に甘えているんです。主導権は彼女が握っていて、その関係性がとても居心地よかった。楽だな、こういうのもアリなんだな、って思いました。
やっぱり女性がリーダーシップを取るほうが、うまくコトが運ぶような気がします。だいたい女性のほうが正しくて、男のほうが間違っていることのほうが多いから(笑)。女房の手のひらの上で転がされるほうが、男は絶対に楽なんです。
だからこの相談をしてきた女性も、年齢差なんて忘れて、この人を私が操縦しよう、ちょっと動かしてみよう、と思ってみたらどうかな。そうすると、若い男性と結婚するより、もしかしたら面白いことになるのかもしれない。そんな気がします。
ただまあ、何が正解なのかは、わかりませんね、男と女の問題は。成功を、祈ります!
【松重豊さんの回答】年上のその彼氏に、まずは相談しなさい
まつしげ・ゆたか●1963年1月19日生まれ。福岡県出身。「蜷川スタジオ」を経て、1992年に映画『地獄の警備員』で一躍脚光を浴び、独特の存在感で話題のドラマや映画に数多く出演。なかでも、連続ドラマ初主演を務めた『孤独のグルメ』(2012年〜)は、Season7まで続く大ヒット作に。2019年10月には初主演映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』が公開予定
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取材・原文/岡本麻佑 撮影/三浦太輔(go relax E more) ヘア&メイク/佐伯憂香 スタイリスト/増井芳江