26歳、“仕事を楽しむ”考え方ができるようになってきました。

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世界へと配信されるNetflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス』。この作品で、日常から一変、生死をかけた“げぇむ”に参加する主人公・有栖良平(アリス)を演じた山﨑賢人さんは世界配信について「勝負するなら、どんどんでかいところにいきたい。今、すごくワクワクしています」と、期待に満ちた瞳で話した。そう言えるのは、この作品が「〝こんなすげぇものをつくったんだぜ!〟と自信を持って言える」から。

「ただ、撮影中はアリスを演じるのが精神的にしんどい部分もありました。というのも、アリスはある“げぇむ”に親友のチョータとカルベと参加することになるんです。彼らを僕は〝アリスにはこいつらしか味方がいない〟というくらい、生きるうえで支えになっている人だと思っていて。でもゲームに参加することで〝自分の命〟と〝友人の命〟を天秤にかけなければいけなくなる。苦しいくらいに思い悩む精神状況を理解しようとする作業は、正直つらいものがあって。日常を生きていたら、考えなくていい感情なのに。こういう作業があるのが、役者という仕事の不思議なところだとあらためて感じました」

アリスにとって強い支えとなっていた友人の存在。山﨑さんにもかけがえのない存在と言える友人がいる。

「10代の時に出会った友達で、まわりに流されずにちゃんと自分を持っている人です。彼は、僕がよくない感情になっていると〝それはダメだよ〟とちゃんと言ってくれる。それって誰でもできることではないからこそ、ありがたいなと思って受け入れることができるんです」

現在26歳の山﨑さんにとって10代から続く関係は、今からつくろうと思ってもつくれないほど貴重だ。

「一緒に悪ふざけもしたし本気のケンカもした。それは10代の頃に出会えていたからこそできたこと。信頼できる友人と一緒に年を重ねていけることに感謝したいです。まぁ、これは20代半ばになった今だからこそ思えるのかな(笑)」

仕事に対しての考え方にも変化が。

「〝仕事を楽しむ〟という考え方ができるようになってきました。〝仕事だけが人生〟と思って必死だった時期もありましたが、その考え方だと、仕事がきつくなった時に何もなくなってしまう。ただ、仕事と向きあっている時は変わらず必死ですけど。息抜きをするのも10代の頃より上手になったと思います。と言っても、ゆっくりお酒を楽しんだり、おいしいものを食べたりっていう日常にある小さなこと。小さな出来事が息抜きになるって気づいてきました!」

やまざき・けんと●1994年9月7日生まれ、東京都出身。映画『キングダム』や『劇場』など、多数の話題作に主演。配信ドラマでは本作が初主演となる。世界中で愛される名作SF小説の実写映画『夏への扉-キミのいる未来へ-』が2021年2月19日(金)に公開予定

ニット¥35000・中に着たニット¥3500/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー)

『今際の国のアリス』

【山﨑賢人さんインタビュー】Netfliの画像_2
家を追い出されたアリス(山﨑賢人)が親友のチョータ(森永悠希)とカルベ(町田啓太)と渋谷に集まった時、不穏な音とともに、渋谷から人が消えた。それは、最後のひとりになるまで終わらない“げぇむ”の始まりだった……。●12/10(木)〜Netflixにて世界独占配信開始
©麻生羽呂・小学館/ROBOT
撮影/イマキイレカオリ ヘア&メイク/永瀬多壱(ヴァニテ) スタイリスト/伊藤省吾(sitor) 取材・原文/上村佑子 構成/渡辺真衣(MORE)