新演出の『Endless SHOCK -Eternal-』が上演決定!

去る2月17日、堂本光一さん主演のミュージカル『Endless SHOCK -Eternal-』の製作発表が行われ、2022年4・5月に東京・帝国劇場で、そして、9月に博多座での上演決定が発表されました。
『Endless SHOCK -Eternal-』ビジュアル
『Endless SHOCK -Eternal-』ビジュアル

『SHOCK』、ここまでの流れをおさらい

『Endless SHOCK』(本編)は、2000年11月にジャニー喜多川氏作・構成・演出で上演された『Millennium SHOCK』が原点。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、帝国劇場での公演が一部中止になったことを受け、2020年の大阪公演からは最小限の機材&スタッフで最大限の公演を目指し、ニューノーマルに対応した新作『Endless SHOCK -Eternal-』を上演。

2020年3月には、光一さん自らが『Endless SHOCK』(本編)を無観客の中で撮影。この映像を監督・堂本光一として編集した作品が、2021年2月に全国の映画館で公開され、大きな話題に。

さらに、2021年2・3月には帝国劇場で、舞台『Endless SHOCK -Eternal-』が上演されました。

ストーリー

ニューヨーク・ブロードウェイ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ(堂本光一)。彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。

ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。さらにオーナー(前田美波里/島田歌穂)は、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。カンパニーの誰もがショービジネスの頂点に進出出来る!と喜びと期待に胸を膨らませ、コウイチの幼なじみのショウリ/ヒロミツ(佐藤勝利/北山宏光)も溢れんばかりのステージへの夢を描くが、オン・ブロードウェイからのオファーは、次第にコウイチやショウリ/ヒロミツ、オーナーの娘リカ(綺咲愛里)らカンパニーに亀裂と混乱を生じさせる。

そして、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に……、しかしそのような状況に陥っても“Show Must Go On!”。コウイチはショーへの信念を持ち続け、カンパニーをひとつにしていく……。

注目のキャストは?

(左から)北山宏光さん、堂本光一さん、佐藤勝利さん
(左から)北山宏光さん、堂本光一さん、佐藤勝利さん
そして、2022年2月17日。新演出・新キャストでの『Endless SHOCK -Eternal-』の上演が発表されました。

4月・5月に帝国劇場で上演、9月に博多座で上演、そして、無観客でパフォーマンスをする『Endless SHOCK』(本編)も映像で配信されることに!

今回、堂本光一さんのライバル役として新しく選ばれたのは、Sexy Zoneの佐藤勝利さん(帝国劇場公演)と、Kis-My-Ft2の北山宏光さん(博多座公演)。
また、ヒロインのリカ役には綺咲愛里さん。オーナー役は、同役最多出演の前田美波里(帝国劇場公演)さん、島田歌穂さん(博多座公演)。

製作発表には、主演の光一さんと上記メンバーの計6人が登壇。
百戦錬磨の大物俳優から、「小鹿のようにプルプル震え」ながらも頑張るフレッシュな俳優まで、個性がさく裂。愛と笑いと情熱に満ちた製作発表の様子をレポートします♪

SHOCK! 詳細が決定したのは、製作発表のわずか2日前

本作のすべてを担う、堂本光一さんの意気込み

堂本光一:世の中がまだまだ落ち着かない中、公演をどうしようかすごく悩みました。この形に最終決定したのは(制作発表の)2日前。スケジュール的にはものすごく大変です。でもそれをエネルギーに変えて、お届けできたらいいなと思います。ジャニーさんと共に歩んできたこの作品を楽しみにしてくださっている方々に、どうすればワクワクするエンターテインメントをお届けすることができるかを常に考えていて……今回はこういった形になったということと共に、まだ発表も明言もできないですが、それ以外にもう一つ自分のなかで考えていることがあるんです。なんにせよ、今こういう状況でも安心して楽しんでいただけるエンターテインメントをお届けできるようにやっていきたいです。

撮影スケジュール的にはものすごく大変。でもその大変さをエネルギーに変えて、皆さんにお届けできたらと。ジャニーさんと共に歩んできたこの作品を楽しみにしてくださっている方々に、どうすればワクワクするエンターテインメントを、この状況の中で安心して楽しんでいただけるものをお届けすることができるかを、常に考えています。

新しくライバル役に抜擢された佐藤勝利さん

【佐藤勝利】「『Endless SHOCの画像_4
佐藤勝利:ラ、ライバ……、ライバル役……。すみません、緊張しています。僕は14歳でジャニーズに入ったのですが、それまでエンタメに触れたことはなくて、初めて生で触れたのが『Endless SHOCK』(本編)。光一くんからは「お前、もう飽きただろ」と言われるくらい何度も観させていただき、(同じく本編に出演していた)ふぉ~ゆ~さんには「おかわりSHOCK」と言われたぐらい、本当に強い思いがありまして。本来なら、上演初日の1ヶ月前くらいに稽古に入るのですが、僕は先走って11月から(笑)。そんな僕を見て、光一くんが「失敗を怖がらずにやったほうがいいよ」と言ってくれました。失敗を恐れずに下手だと思われてもいいように、腹をくくって、新しい僕、新しいライバル役として(自分の)殻を破っていけたらと思います。

博多座公演でライバル役をつとめる北山宏光さん

【佐藤勝利】「『Endless SHOCの画像_5
北山宏光:えー、“博多座では本編とスピンオフのどちらをやるか分からない”というのを、先ほど前室で初めて聞いた、ライバル役の北山宏光です(笑)。光一さんは覚えていないかもしれないけど、僕にも「もう、飽きただろ?」って(笑)。僕も結構、(『Endless SHOCK』(本編)を)観ているので、ライバル役に選んでいただいたことにものすごく感謝したいです。(佐藤)勝利も言っていましたが、僕も初めて観た(ジャニーズの舞台)が『Endless SHOCK』(本編)。21年前の自分に「20年後、お前はライバル役になってるぞ!」と言ってあげたい。そして、20年越しにステージに立てるということを本当にうれしく思います。

堂本さんが語った、後輩ふたりの印象

堂本光一:我々ジャニーズは“ファミリー”とも言われていていますが、よく考えてみると、ガッツリと一緒に仕事をすることはあまりないんです。そういった意味で舞台は年齢も関係なく、稽古からいろんなことを共有しながら作っていくもの。先輩と後輩じゃなく、一人の人間・役者として向き合うことで僕が知らない“佐藤勝利”と“北山宏光”を発見するのが、今から楽しみです。

勝利に対しては、『Endless SHOCK』(本編)がすごく好きだからこそ、迷惑かけられないなって思っているだろうけど、(佐藤さんの方を向き)それは違うよ。稽古場で失敗して、それを共有して、ステージでもたくさん失敗していけばいいんだよ、と電話で伝えました。いっぱい失敗して、「あの失敗、最高!」って言えるのを楽しみにしています。

北山の名前は以前から話には出ていたんです(その言葉を聞き、「えぇ!!」とショックを受ける北山さん)。『Endless SHOCK』(本編)をやるうえで、ライバル役は絶対に欠かせない役で。その中でそれをできる人を話し合った時に、「北山はどうだろうね」という話は、結構前に。でもスケジュールもあるし、どのタイミングで一緒にやれるか見てきて、今できたという感じです。だから、この2人とできるのは、すごくうれしいです。

SHOCK! 佐藤さんと北山さんがライバル役に選ばれた本当の理由

堂本光一:名前に、同じ“光”っていう字がつくからですかね。

北山宏光:(合点がいった表情で)あー。名前の文字数も“コウイチ”と“ヒロミツ”、そして“ショウリ”で4文字ですしね!

堂本光一:ウソだよ! (4文字は)どうでもええ(笑)。まあ、北山はなんか……雰囲気? 逆に勝利は、ライバル役には合ってない。

佐藤勝利:な……なんでそんなこと言うんですかっ(涙目)。

北山宏光:小鹿のようにプルプル震えてるじゃないですか、後輩(佐藤さん)が!

堂本光一:勝利は正統派で、僕や北山は下品だから。

北山宏光:(合点がいった表情で)あー。

堂本光一:正統派の勝利が、ギラギラしたライバル役を演じることで、また新しいものがふくらむんじゃないかなってことを期待しています。

光一マニア(!?)の佐藤勝利さん?

佐藤勝利:ちょっとマニアックなんですけど……光一くんはMCの時、(右へ、左へ、微妙に回っている感じで)動くんです。(光一さんが)好きすぎて、Sexy Zoneでも僕は真似してました(笑)。

堂本光一:ジャニーさんに言われたのよ。「YOU、そのままじゃ、お客さんにお尻向けちゃうよ!」って。だから360度、お客さんがどこにいても正面を向けるように動いてるの。

佐藤勝利:(やはり、という表情で)最近、(光一さんと)電話をしていて「たまにジャニーさんじゃないかな?」と思うことがあります(笑)。どんどん(ジャニーさんに)近付いてきていますよね!?

驚きを隠せない北山宏光さん

北山宏光:僕の名前が以前から出ていたというのが、めちゃめちゃうれしいです。でも、今日初めて聞くことばかりで、情報量が……。勝利はだいぶ前から稽古をしているのに、僕はしていないし。勝利は(堂本さんから)電話がかかってきたって言ってるけど、僕にはかかってきてないし(笑)。僕もジャニーズに入る前から、 Kinki Kidsさんの歌をカラオケで歌っていて、ドラマも観ていました。(堂本さんは)僕の青春というか、学生時代にすごく意識していた存在。そういう方と、一緒に舞台に立てるのは本当に光栄です。

時代に対応したエンターテインメントを発信

オーナー役を長く演じてこられた前田美波里さんの熱い想い

前田美波里:長年やってきた中でも、特にこの2年間は“私たちの気持ち”ではなく、この世の中だからこそ“仕方がなく”ストーリーを変えないといけなくて。そのなかでも光一さんは私たち出演者に「明日からの舞台、やめる? それともやる? やるならどういう形がいいだろう?」と相談してくださって。私たちは「今だからこそ“Show Must Go On!”であって、やらなくてはいけない。今だからこそ意味があるんじゃないか、どんな形にせよ舞台をやりたい!」と言ったんです。それを聞いた光一さんが「わかった。これで内容が頭の中でだいたい決まった」と。次の日には台本ができていました。光一さんは、この作品を本当に愛していて、たくさんのお客様のために、なんとかして考えてくださったのではないかと。それが、最高の素晴らしい演出だなと思いました。これからもどう進化させていくのか、ファンとしても楽しみです。それほど私はこの作品が好きなんです。

堂本光一:やっている仕事って、これ(舞台)だけではない。でもどこかしら、脳みその片隅で“どうしたら楽しいエンターテインメントをお届けできるか”ということを置いておくんです。そうすることで勝手に出来ちゃいます。あとは寝る時に、なんとなーく想像して、その時は、何も解決策を思いつくことなく寝る。すると、次の日に稽古場にいくとできちゃう。不思議なもので、そういうものなんですよ。

“エターナル・プロデューサー ジャニー喜多川”への想い

北山宏光:ジャニーさんの香りをすごく感じるというか。自分は21年間、こんなにいろんなことを教えてもらったんだと感じられる作品だと思います。

佐藤勝利:ジャニーさんは無謀なことしか言わない人。でもそれを命を削るぐらいやることで、美しさだったり美学だったり(が表現できる)。それを強く感じます。光一さんが“ジャニーさんを受け継いでいるな”と、僕が思ったのは、今回『Endless SHOCK』(本編)と『Endless SHOCK -Eternal-』どちらもやるぞ、と言い出したこと。ジャニーさんイズムというか、電話をしていて、ちょこちょこジャニーさんと電話しているんじゃないかなと思ったぐらい。最近、近づいてきていますね(笑)。

堂本光一:今は、ジャニーさんの「やろ! やっちゃお!」がなくなっちゃったんだよね(笑)。

佐藤勝利:でも、光一さん、電話で「YOU、やっちゃいなよ!」って言ってましたよ(笑)。なので、座長の胸を借りるつもりで、僕もやっちゃいます!(笑)

堂本光一さんのメッセージ

堂本光一:本編を配信でご覧いただいて、そして出演者の奥底みたいなところを『Endless SHOCK -Eternal-』で感じていただけたらと思います。配信とステージというのは、もちろんお客様のためなんですが、“自分に課すものがないといけないな”という気持ちもあったんです。そこから何か生まれてくるものを、自分自身も楽しみにしているところです。

公演概要

『Endless SHOCK -Eternal-』

エターナル・プロデューサー ジャニー喜多川
作・構成・演出・主演 堂本光一
佐藤勝利(帝国劇場)/北山宏光(博多座)
越岡裕貴 松崎祐介
高田翔 原嘉孝 大東立樹 今村隼人
石川直 綺咲愛里
前田美波里(帝国劇場)/島田歌穂(博多座)

公演スケジュール

2022年4月10日(日)~5月31日(火) 帝国劇場
2022年9月予定 博多座
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撮影/伊藤奈穂実 取材・文/中川 薫