ドラマ『もしイケ』の魅力を〝伝説のイケメン〟が語る

青春学園コメディー『もしも、イケメンだけの高校があったら』に出演中の、速水もこみちさん。このドラマで、「ナチュラルボーンイケメンの俺から言わせてもらう」など、パワーワード満載の〝伝説のイケメン〟を演じる速水さんに、ドラマの裏側や撮影現場の様子をうかがいました。ユーモアを交えながら真摯に答える速水さんこそ、真のイケメンだとあらためて実感しちゃいました!
速水もこみち
はやみ・もこみち●1984年8月10日生まれ、東京都出身。2002年に俳優デビュー。近年の出演作は『緊急取調室』シリーズ、『結婚できないにはワケがある。』(テレビ朝日系)ほか、2019年に公式YouTubeチャンネル「M's TABLE」を開設。レシピ本や料理の監修など、幅広く活躍。
【速水もこみち 公式チャンネル】M’s TABLE by Mocomichi Hayami :https://www.youtube.com/channel/UCps1bJGPPZuH1_FBfeBnSag

速水もこみちさん インタビュー

「外見より中身を磨け!」という気持ちで演じました

――ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』で速水さんが演じたのは、選抜イケメン大会のコーチ・風間勇気。かつてエースとして選抜イケメン大会で優勝した〝伝説のイケメン〟役を演じるうえで、意識したのはどんなことでしたか?

速水もこみちさん(以下、速水):最初にお話をいただいた時に、僕でいいのかな?なんて思ったんですけど、スタッフのみなさんから「速水さんしかいません」とおっしゃっていただいたので、思い切り演じようと思いました。

意識したのは、面白いセリフをふざけずに、いかに生徒のみんなにしっかり伝えていくか。“イケメン”というパワーワードは、外見的なことで判断しがちですが、実は中身をもっと磨いていけという気持ちで演じました。

――撮影を振り返って、印象深いシーンは?

速水:どれも強烈で、印象深いシーンはいっぱいありますが(笑)、やっぱり生徒のみんなが輝くような笑顔で「面武両道!」と言って、士気を高める瞬間ですね。いい一体感がありました。

時間の都合で放送ではカットされているところもありますが、ちょいちょいアドリブを入れたのも面白かったです。個人的には、突然血を吐くシーンです。けっこう長い時間、口に血糊を含んでいたからか、口の中についた血がなかなか落ちなくて(笑)。

風間としては、一度、細田(佳央太)くん演じる池田龍馬の家に行ってみたかったですね。池田家はパパ(皆川猿時)のキャラクターがユニークですが、言葉に温かさがあり、だから彼はあんなにいい子に育ったのだと思うんですよ。「パパとママのラブラブ感があふれ出るシーンに風間がいたら、いったいどういう反応をしたんだろう?」という興味が湧きました(笑)。

それにオンエアをよく見ると、細田くんが笑いを我慢しているんですよね。現場で聞いたら「パパがあまりにも面白すぎるので、笑わないように頑張っています」と言っていました(笑)。
速水もこみち

真のイケメンはチュロス好き!?

――生徒役の若い役者さんたちに囲まれていましたが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

速水:真面目ないい子たちばかりでした。男が集まると、どうしてもふざけてしまう傾向があるんですが、それがまったくなかったのは座長の細田くんが、ちゃんとモチベーションを保っていたからだと思います。

みんなも僕に「料理を始めたいんですけど」って話しかけてくれたり、僕のYouTubeチャンネルを見てくれていて、ゲームの話で盛り上がったりしました。

コロナ禍じゃなければ、一緒にどこかへ行ったり、現場でケータリングで何か作ったりしたかったです。とてもいい雰囲気だったので、できればこのチームで続編ができたらいいですね。これだけイケメン大会に出場する話をしておきながら、いったいどんな大会なのか、謎のベールに包まれたままで全員知らないんです(笑)。いつかみんなで大会に出場する姿を見てみたいという希望はありますね。

――いろんな生徒がいる中で、風間は柳一星(宮世琉弥)にたいして“イケメンの後継者”としての強い思いがあるようですが?

速水:琉弥くんとは、現場で話し合ってお互いに信頼していたと思うので、僕自身は心おきなく演じることができました。回を重ねるにつれて、柳の言うことが風間に似てきたところがあって、僕自身も柳に対する思いがさらに強くなりましたね。

僕はチュロスが大好きなんですが、最終日に琉弥くんがチュロスを差し入れてくれたんです。「真のイケメンはチュロス好きなんだな」って思いました。さすが風間が認めるだけの人物だなと思った瞬間でしたね(笑)。

――速水さんが考える真のイケメンとは、どんな男性ですか?

速水:僕が考える真のイケメン、それは、“相手への接し方や話し方、振る舞いが素敵な人”だと思います。ドラマでも、内面を磨いていくうちに外見的にも磨かれていくので、やっぱり中身が大事ですね。
速水もこみち

Q&A

Q:速水さんが、学園ドラマに出演していたころの思い出を教えてください!

速水:大勢いる生徒役の中で、とにかくキャラを作らなきゃって必死でした。チームとして約4カ月、一緒に過ごしましたが、それぞれがいろんなアイディアを練って現場に来ていたと思うので、誰かを蹴落とすとかではなく、いい意味でのライバルでしたね。

Q:料理が得意な速水さん。最近お気に入りの料理や食材は?

速水:洋食が得意ですが、出汁が好きなので、パスタに出汁を使ったり、国をまたいでミックスするのが好きです。よく余った野菜でミネストローネスープを作るんですが、コンソメをかつお&昆布の和風出汁に変えてみると、ちょっと違った味になっておいしいですよ。

Q:最近のおうち時間の過ごし方は?

速水:映画を観たり、ネットで洋服やスニーカーを買ったりしています。絵を描くのも好きなので、今度、ジャケットの背中に自分でペイントしようかなって思っています。

Q:最近、ご自身でイケメンだと感じた瞬間は?

速水:料理をしている時は、イケメンだと思っています。おいしく仕上がったなって……いや、おいしくできたからって、俺イケメンだなとは思わないですね(笑)!

Q:ドラマでは「20年後もイケメンでいるのは難しい」「イケメンで居続ける辛さを知ればいい」というセリフもありましたが、これから先、速水さんがイケメンで居続けるために不可欠なことは何だと思いますか?

速水:男性も女性も、年齢を重ねるごとにいろんな悩みが出てくると思いますが、それをプラスに捉えて、武器にしたらいいんじゃないでしょうか。年齢を重ねていくと、どうしても体に影響が出てくるので、鏡を見て自分に問いかける。……って、僕は、やったことないんですけど(笑)。でも、自分の体と相談することは大事だと思います。
昔、大先輩の女優さんが「年齢を重ねるとシワとかいろいろ出てくるのだけど、気にしない。役者の仕事では、年齢による変化も味になるから、余計なことをする必要はないの。そのままの自分でいたいのよね」とおっしゃっていて、すごく素敵だと思いました。僕もそうありたいですね。

作品紹介

ドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』

【速水もこみち】「真のイケメンはチュロスの画像_4
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【速水もこみち】「真のイケメンはチュロスの画像_8
イケメン高校生たちが、「全国選抜高等学校イケメン大会」に向かって突き進む、笑って泣ける青春学園コメディー。ついに、イケメン選抜大会に出場する最終メンバーが決定。選ばれるのは……? 9話のラストで桜井カンナ(遠藤さくら)に告白した池田の恋は実るのか!? 最終回は3月19日放送。
土曜日23時~ テレビ朝日系
出演/細田佳央太、宮世琉弥、藤原大祐、遠藤さくら、皆川猿時、秋山菜津子、速水もこみち
▼番組サイト
https://www.tv-asahi.co.jp/moshiike/
撮影/齊藤晴香 取材・文/都丸優子