EXO スホが語った思いと際立つ感性。記者会見の日本語訳をお届け
好評発売中! 2ndミニアルバム『Grey Suit』
先日4月8日にデビュー10 周年を迎えた、韓国を代表するダンスボーカル・グループEXO。リーダーであるスホさんは、約2年間の活動休止期間を経て、4月4日に2ndミニアルバム『Grey Suit』をリリースしました。
EXO スホ
EXO プロフィール
エクソ●EXOとは、“未知の世界から来た新たなスター”という意味が込められ、太陽系外惑星を意味する“exoplanet”からモチーフを得たSM ENTERTAINMENT所属のダンスボーカル・グループ。デビュー前から大きな注目を浴び、2012年4月韓国・中国にて正式デビューし、2015年11月に日本デビュー。ずば抜けて端正なヴィジュアルに圧倒的な歌唱力とダンススキルを兼ね備え、グループの他にも派生ユニットやソロでも活躍の場を広げ、常に第一線で活躍し数々の記録を更新し続けている、唯一無二のグループ。
この2年間の思いを語った記者会見
4月4日のリリース当日には、オンライン記者会見が行われました。この会見では、スホさんとともに、進行役としてメンバーのカイさんも登場しました。
スホさんは、活動休止中の2年の間に感じたことや考えたことを詳しく話してくれました。すでに全世界でたくさんの人に愛されている2ndミニアルバム『Grey Suit』ですが、スホさんの思いを知ることにより、いっそう堪能することができるのではないかと思います。
今回DAILY MOREでは、会見での興味深いお話しをじっくりお届けします。
スホさんは、活動休止中の2年の間に感じたことや考えたことを詳しく話してくれました。すでに全世界でたくさんの人に愛されている2ndミニアルバム『Grey Suit』ですが、スホさんの思いを知ることにより、いっそう堪能することができるのではないかと思います。
今回DAILY MOREでは、会見での興味深いお話しをじっくりお届けします。
(左)スホ、(右)カイ
アルバム制作の経緯と、「時間」についてのスホ的解釈
スホ 2年の間、僕にとって、(歌手)活動をしていた時よりは時間がたくさんありました。それで、今回のミニアルバムはその「時間」をテーマに、僕自身がすべての作詞からアルバムコンセプトまで全体的に参加しました。
そして、このアルバムに関しては、僕が活動休止中に本をいろいろ読んだのですが、その中で『モモ』という小説にインスピレーションを受けて作業をし、時間の重要性というものを感じながら、その時間をアルバムへどのように落とし込んだら多くの方が共感できるだろうかとたくさん悩み、考えて作業したアルバムになります。
そして、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『モモ』の中に、グレースーツを着た紳士たちが登場するのですが、その灰色の紳士たちについての話しをモチーフにして、このアルバムを作ることにしました。僕が実際にグレースーツを着ているということではなく、2年間、メンバーたちを見たり(EXOが)『Don't fight the feeling』の活動をしているのを見た時、僕のいる場所からは、“世界はいろいろと美しく流れていくのに、スホの時間だけ止まっているようで、灰色の時間に自分が閉じ込められているのではないか。世界はフルHDでカラーなのに、僕だけ灰色だ”と感じました。
それで、僕だけ灰色みたいだ、という意味で『Grey Suit』という名前を今回のミニアルバムにつけてみました。
カイ お話しを聞いてみて、スホさんの感性の集合体、そしてそれ自体が込められたアルバムなので、期待が大きくふくらみます。それでは収録曲から紹介していきましょう。
そして、このアルバムに関しては、僕が活動休止中に本をいろいろ読んだのですが、その中で『モモ』という小説にインスピレーションを受けて作業をし、時間の重要性というものを感じながら、その時間をアルバムへどのように落とし込んだら多くの方が共感できるだろうかとたくさん悩み、考えて作業したアルバムになります。
そして、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、『モモ』の中に、グレースーツを着た紳士たちが登場するのですが、その灰色の紳士たちについての話しをモチーフにして、このアルバムを作ることにしました。僕が実際にグレースーツを着ているということではなく、2年間、メンバーたちを見たり(EXOが)『Don't fight the feeling』の活動をしているのを見た時、僕のいる場所からは、“世界はいろいろと美しく流れていくのに、スホの時間だけ止まっているようで、灰色の時間に自分が閉じ込められているのではないか。世界はフルHDでカラーなのに、僕だけ灰色だ”と感じました。
それで、僕だけ灰色みたいだ、という意味で『Grey Suit』という名前を今回のミニアルバムにつけてみました。
カイ お話しを聞いてみて、スホさんの感性の集合体、そしてそれ自体が込められたアルバムなので、期待が大きくふくらみます。それでは収録曲から紹介していきましょう。
Morning Star
スホ この曲のイントロが35秒だそうです。だから35秒の間僕の声が出てこないんですが、おかしなことではないんです(笑)。
僕が活動休止中にコンサートの夢を見たことがあって。起きた時に、僕がもともと住んでいる世界(編集部註釈:歌手活動をしている世界)は夢の中にあるのに、でも現実は違ったんですよ。だからそれを逆の発想で、今この現実が夢で、早く夢から覚めてファンのみなさんに会いたいという思いで、僕が作詞をしてみました。
一番最初にレコーディングをしたのがこの曲です。“僕もまさに再スタートだ”という気持ちで「この曲を一番最初に録音したい」と言いました。それで、ドキドキ、ワクワク、そんな感情を感じることができた曲なんです。
カイ たしかに、歌を聴いてみて、何かユニークでもあり、明るくもあり、(『Morning Star』という)タイトルのように、ちょうど朝目覚めるアラームソングのようです。なので、ファンのみなさんがアラームソングにするのによさそうだし、“スホを待っていた心を起こす時間/歌”そんなふうに考えることができていいと思います。
スホ (カイさんの解釈が)とてもいいですね。わぁ~とても上手です(サムズアップ^^)。
カイ そうでしょう。メンバーの中で今日僕がここに登場した理由があるんです(笑)!
スホ カイが、本当にすごく成長したんだなぁと! あーいいですね~!
僕が活動休止中にコンサートの夢を見たことがあって。起きた時に、僕がもともと住んでいる世界(編集部註釈:歌手活動をしている世界)は夢の中にあるのに、でも現実は違ったんですよ。だからそれを逆の発想で、今この現実が夢で、早く夢から覚めてファンのみなさんに会いたいという思いで、僕が作詞をしてみました。
一番最初にレコーディングをしたのがこの曲です。“僕もまさに再スタートだ”という気持ちで「この曲を一番最初に録音したい」と言いました。それで、ドキドキ、ワクワク、そんな感情を感じることができた曲なんです。
カイ たしかに、歌を聴いてみて、何かユニークでもあり、明るくもあり、(『Morning Star』という)タイトルのように、ちょうど朝目覚めるアラームソングのようです。なので、ファンのみなさんがアラームソングにするのによさそうだし、“スホを待っていた心を起こす時間/歌”そんなふうに考えることができていいと思います。
スホ (カイさんの解釈が)とてもいいですね。わぁ~とても上手です(サムズアップ^^)。
カイ そうでしょう。メンバーの中で今日僕がここに登場した理由があるんです(笑)!
スホ カイが、本当にすごく成長したんだなぁと! あーいいですね~!
Hurdle
スホ ハードル=障害物じゃないですか。僕の場合、時間を障害物のように感じたんですよ。このハードルを飛び越えたいという気持ちを書いた曲です。
僕が活動休止中にオリンピックがふたつあったんですよ。それでハードル競技を観たのですが、実際危ない面もあり、転ぶ選手もいらっしゃったし、それで、なんというかただ走るよりも、そのように障害物があるのでより集中したんです。(選手が)失敗するかもしれないので、ハラハラしたりして。
それでハードルという単語をメモ帳に書いてみたんですが“なんだか、このハードルというのは、僕にとっては時間なんじゃないか?”という気がして、その考えをもとにして作詞をしてみました。
また、タイトル曲の『Grey Suit』と相反する軽やかな感じがある曲なので、この曲はミュージックビデオも撮影しました。
カイ この曲のMVがあるということで、今お話しになったようなハードルを飛び越えるシーンがあるのかどうか、期待がふくらみます(笑)!
※「Hurdle」のMVは下でcheck!
僕が活動休止中にオリンピックがふたつあったんですよ。それでハードル競技を観たのですが、実際危ない面もあり、転ぶ選手もいらっしゃったし、それで、なんというかただ走るよりも、そのように障害物があるのでより集中したんです。(選手が)失敗するかもしれないので、ハラハラしたりして。
それでハードルという単語をメモ帳に書いてみたんですが“なんだか、このハードルというのは、僕にとっては時間なんじゃないか?”という気がして、その考えをもとにして作詞をしてみました。
また、タイトル曲の『Grey Suit』と相反する軽やかな感じがある曲なので、この曲はミュージックビデオも撮影しました。
カイ この曲のMVがあるということで、今お話しになったようなハードルを飛び越えるシーンがあるのかどうか、期待がふくらみます(笑)!
※「Hurdle」のMVは下でcheck!
Decanting
スホ 2年の間に、趣味ができました。ワインを飲むことです。
カイ もともとお互いにお酒を飲まなかったじゃないですか。それなのに突然ワインをたしなみはじめましたよね!
スホ ワインを学びながら考えたんですが、Decantingという、ワインをさらにおいしく豊かにするために行う作業があるんですが、僕にとっての2年という時間はファンと、Decantingのように“お互いにとって喜びとなる/風味が豊かになる、そんな時間ではないか”という思いから作詞をしてみました。
歌詞の中にI can’t denyという歌詞があるんですが、よく見ると、Decantingというアルファベット表記や発音と似ていて、I can’t denyを並べ替えるとDecantingという単語のようになるので、面白くてそのようなことも歌詞に書いてみました。
※Decanting(編集部注釈:デカンティング。デカンタージュとも)
カイ 実は、このアルバムを聴いていたら、『Decanting』というこの曲が出てきたので、(それまでの曲から)一転してセクシーな魅力が現れたと思いました。
スホ このアルバムの中で一番セクシーな曲です。ちょっとカイのセクシーな雰囲気を思いながら(笑)。
カイ もともとお互いにお酒を飲まなかったじゃないですか。それなのに突然ワインをたしなみはじめましたよね!
スホ ワインを学びながら考えたんですが、Decantingという、ワインをさらにおいしく豊かにするために行う作業があるんですが、僕にとっての2年という時間はファンと、Decantingのように“お互いにとって喜びとなる/風味が豊かになる、そんな時間ではないか”という思いから作詞をしてみました。
歌詞の中にI can’t denyという歌詞があるんですが、よく見ると、Decantingというアルファベット表記や発音と似ていて、I can’t denyを並べ替えるとDecantingという単語のようになるので、面白くてそのようなことも歌詞に書いてみました。
※Decanting(編集部注釈:デカンティング。デカンタージュとも)
カイ 実は、このアルバムを聴いていたら、『Decanting』というこの曲が出てきたので、(それまでの曲から)一転してセクシーな魅力が現れたと思いました。
スホ このアルバムの中で一番セクシーな曲です。ちょっとカイのセクシーな雰囲気を思いながら(笑)。
EXO カイ
Bear Hug
スホ 孤独な時間を過ごす相手を温かく抱きしめて慰めたいという思いを込めたモダンロックジャンルの曲です。韓国語タイトル『イリ 溫』の「おん」が漢字(溫)ですよね。(編集部注釈:『Bear Hug』は英語タイトル)。温かくぎゅっと抱きしめたいという意味で、僕がこのタイトルをつけてみました。
この曲に関して言えば、こんな話です。
下校や退勤をしている時。学生さんや会社員のみなさんは、家へとっても帰りたい方もいますが、とある日なんだか家へ帰りたくなくて、何かをしたいんだけれども、結局なんだか彷徨っているような思いをしたことがある……。多くの方がそんな(経験をした)ことがあると、そんな話です。なので、そのような方々を僕がぎゅっと抱きしめてあげたい、そんな思いで作詞をしてみました。
この曲に関して言えば、こんな話です。
下校や退勤をしている時。学生さんや会社員のみなさんは、家へとっても帰りたい方もいますが、とある日なんだか家へ帰りたくなくて、何かをしたいんだけれども、結局なんだか彷徨っているような思いをしたことがある……。多くの方がそんな(経験をした)ことがあると、そんな話です。なので、そのような方々を僕がぎゅっと抱きしめてあげたい、そんな思いで作詞をしてみました。
Moment
スホ 75分の1秒というのが、「刹那」という意味なんですよ。「刹那」というのは実は仏教用語で、仏教用語の中で“一番短い時間”を指すんです。
カイさんが(この曲を聴いて)感じたかは分からないのですが、コンサートのアンコールソングが終わって最後のフィナーレの時に僕が感じた感情を歌詞に書いてみたファンソングです。ファンのみなさんを思いながら。
“この瞬間は実際は過ぎ去ってしまうけれども、僕たちがこの瞬間を記憶しようとするならば、心の中に一生ずっと残しておける”
“その「刹那」が僕たちの心の中にずっと残る”
という意味で、ファンのみなさんに是非したかった話しを込めた……温かい、 “サランハジャ” という曲です(照れ笑い)。
カイ まさに、人生のモットーのような曲ですね。そして、“過ぎ去るから、思い出になる”ということなのではないかと思います。
カイさんが(この曲を聴いて)感じたかは分からないのですが、コンサートのアンコールソングが終わって最後のフィナーレの時に僕が感じた感情を歌詞に書いてみたファンソングです。ファンのみなさんを思いながら。
“この瞬間は実際は過ぎ去ってしまうけれども、僕たちがこの瞬間を記憶しようとするならば、心の中に一生ずっと残しておける”
“その「刹那」が僕たちの心の中にずっと残る”
という意味で、ファンのみなさんに是非したかった話しを込めた……温かい、 “サランハジャ” という曲です(照れ笑い)。
カイ まさに、人生のモットーのような曲ですね。そして、“過ぎ去るから、思い出になる”ということなのではないかと思います。
Grey s Suit
スホ 時間が止まっている世界のグレースホと、時間が流れている世界のカラースホが、ともに登場します。ファッションやメイクアップ、空間照明など、すべてのことが対比されている場面が多く、また、ひとつのフレームの中を(両者が)行ったり来たりするので、それを比較をしてご覧いただくと、「お? これ同じ手なのに、なんだか雰囲気が違うね? カラーが違うね?」と、面白く感じていただけると思います。
この曲は、“スホがグレーのスーツを脱いで、指先からつま先から、すべてが色づいていくこと”を表現しました。アルバムの企画段階から僕がコンセプトなどをすべてお話しして、“本当に僕がしたい話/話したい話”、そんな考えを込めた曲です。なので、一番愛着がありますし、とても誇らしく思います。
※「Grey Suit」のMVは下でcheck!
この曲は、“スホがグレーのスーツを脱いで、指先からつま先から、すべてが色づいていくこと”を表現しました。アルバムの企画段階から僕がコンセプトなどをすべてお話しして、“本当に僕がしたい話/話したい話”、そんな考えを込めた曲です。なので、一番愛着がありますし、とても誇らしく思います。
※「Grey Suit」のMVは下でcheck!
2ndミニアルバム『Grey Suit』でスホさんの“感性”を存分に味わって
2ndミニアルバム『Grey Suit』についてスホさんは、「アルバムを順番通りに聴いてほしい」と言っているのですが、記者会見でのこれらのお話しをふまえると、その意図が理解できそうです。
また、今回の2ndミニアルバムの3パターンの発売形態が、Photo Book Ver.(Color Ver.)】【Photo Book Ver.(Grey Ver.)】【Digipack Ver.(Time Ver.)】と、「グレー」・「カラー」・「時間」という名前がついているのもいっそう味わい深く感じられます。
また、今回の2ndミニアルバムの3パターンの発売形態が、Photo Book Ver.(Color Ver.)】【Photo Book Ver.(Grey Ver.)】【Digipack Ver.(Time Ver.)】と、「グレー」・「カラー」・「時間」という名前がついているのもいっそう味わい深く感じられます。
SUHO The 2nd Mini Album『Grey Suit』音源配信サイト
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文/MORE編集部