【植田圭輔&佐々木喜英】トップランナーが語る2.5次元沼の魅力とは!? 舞台『文豪ストレイドッグス』インタビュー
舞台『文スト』新作で共演、2.5次元トップ俳優からの熱いラブコール!
教科書に出てくるような有名文豪の名をいだくキャラクターたちが、架空都市・ヨコハマで繰り広げる異能アクションバトル作品『文豪ストレイドッグス』。その舞台最新作『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』に出演する超人気俳優・植田圭輔さん(左・中原中也役)と佐々木喜英さん(右・ポール・ヴェルレエヌ役)に、稽古前の貴重な時間をいただき、彼らが切磋琢磨を続ける2.5次元ワールドや作品の魅力について存分にアピールしていただきました!
何もかも斬新! 『文豪ストレイドッグス』とは!?
『文豪ストレイドッグス(愛称:文スト)』は、朝霧カフカ氏(原作)・春河35氏(漫画)が手がける漫画。2013年1月号から『ヤングエース』(KADOKAWA)にて連載しており、2022年2月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は1000万部を突破。小説、TV&劇場アニメーション、ゲーム、そして舞台にも展開されている超人気アクション作品です。
何が面白いかって、中島敦、太宰治、芥川龍之介、中原中也etc.、近現代に人気を博した文豪たちの名を持つキャラクターたちが、それぞれにちなんだ作品やペンネームを冠する異能力を駆使して戦うところ。たとえば、武装探偵社に属する主人公・中島敦の異能力は「月下獣」(≒巨大で獰猛な虎に変身する)ですし、対峙するポートマフィアの構成員である芥川龍之介の異能力は「羅生門」(≒着ている服を変化させる)。各キャラの性格やお互いの関係性に実在した文豪のエッセンスを感じる点、さらにそんな彼らが繰り広げる異能力バトルアクションがあまりに刺激的で、いつの間にやら沼にどっぷり浸かってしまうのです!
中原中也出生の秘密に迫る、舞台『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』
あらすじを語り出すだけでとんでもなく長くなってしまうため、より詳しく知りたい方は、まずはアニメかコミック、とっつきやすいほうから文ストの世界の履修を始めてみてください♡ もちろん、今回インタビューさせていただいた植田さん&佐々木さんが出演する舞台『文豪ストレイドッグス STORM BRINGER』からエントリーしてもOKです!
植田さん&佐々木さんが出演する舞台は、同名の小説「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」(角川ビーンズ文庫)が原作。太宰治とともにポートマフィアに加入して1年、幹部の座を狙う中原中也(植田さん・左)の前に、中也を“弟”と呼ぶ暗殺王ポール・ヴェルレエヌ(佐々木さん・右)が現れます。「お前の心に関わる人間を、全員暗殺する」と宣言するヴェルレエヌの計画を阻止するため、欧州の人造知能捜査官・アダムと手を組みますが、ヨコハマは再び暗雲におおわれ、中原中也とはいったい“何”なのか、ヒリつくようなヒューマンアクションドラマが展開されます。
ご新規大歓迎! トッププレイヤーが語る、2.5次元世界の魅力
植田さん・佐々木さんともに、すさまじい数の舞台に立ち続け、着実にファンを獲得してきた2.5次元ワールドのトッププレイヤー。キャリア10年を超え「まだまだこの世界で演じたい!」と意気込むふたりの2.5次元愛、さらに並々ならぬ努力の真髄に迫ります。
植田圭輔と佐々木喜英が2.5次元の舞台に立ち続ける理由
ーおふたりが感じる2.5次元ワールド最大の魅力とは何ですか?
植田「何より、漫画やアニメをはじめとする日本のサブカルチャーが世界基準で高く評価されていることですね。今年5月にアメリカで行われたアニメコンベンションに、映像でゲストとして出演させていただいのですが、とても光栄でしたし、文ストや鬼滅の刃のコスプレを楽しんでいらっしゃる方が多くてうれしかったです。みなさん、ストーリーやビジュアルなど、その作品を好きな理由がそれぞれあると思うのですが、2.5次元というジャンルがこれだけ浸透している理由はやはり、作品の世界観が好き・ストーリーが好き・そして舞台版の表現力や完成度が高いの3点に尽きると思うんです。作品やキャラクターのよさを本気で伝えようと全身全霊をかけて作り出すステージが面白くないわけがありません! そう自信を持って、僕はこの世界でお芝居をさせていただいています」
佐々木「僕は昔からすごくアニメが好きで。演劇を勉強しながらお芝居をたくさん観ていた学生時代に、ミュージカル『テニスの王子様』を観て、キャラクターがリアルに舞台に立って生きている感覚にものすごく衝撃を受けて、自分もそのようになりたいと強く志すようになりました。どんな原作であっても、その世界からそのまま飛び出してきたような役作りをしたい、ただひたすらそう思って毎日活動しています......僕自身が2.5次元沼にハマっているんですよね」
ー新たなファンを増やすために、俳優活動で意識していることはありますか?
植田「多くの場合、原作があって、ゲームになり、シナリオができてアニメや映画となった延長線上に派生しているのが2.5次元の舞台であり、僕らだと思います。どこかでふと文ストの世界を知った人が、タイミングのよい時に、自分が興味を持ったタッチポイントからエントリーしてきてもらえるとすごくうれしいですね。そこが僕らの舞台作品ならもっと幸せですし、そうなるように僕らも頑張りますので」
佐々木「2.5次元というと女性のお客さまがたくさんいらっしゃるイメージだと思うのですが、作品によってオーディエンスはガラリと変わるんですよ。たとえば、以前に植ちゃんと共演した舞台『鬼滅の刃』では、ご家族連れや小さなお子さまが本当に多くて、客席からときおり聞こえてくる子どもたちの声が新鮮で、とても大きなモチベーションになりました。年齢や性別にとらわれず、自分の“好き”を優先していただけるとうれしいです」
植田「何より、漫画やアニメをはじめとする日本のサブカルチャーが世界基準で高く評価されていることですね。今年5月にアメリカで行われたアニメコンベンションに、映像でゲストとして出演させていただいのですが、とても光栄でしたし、文ストや鬼滅の刃のコスプレを楽しんでいらっしゃる方が多くてうれしかったです。みなさん、ストーリーやビジュアルなど、その作品を好きな理由がそれぞれあると思うのですが、2.5次元というジャンルがこれだけ浸透している理由はやはり、作品の世界観が好き・ストーリーが好き・そして舞台版の表現力や完成度が高いの3点に尽きると思うんです。作品やキャラクターのよさを本気で伝えようと全身全霊をかけて作り出すステージが面白くないわけがありません! そう自信を持って、僕はこの世界でお芝居をさせていただいています」
佐々木「僕は昔からすごくアニメが好きで。演劇を勉強しながらお芝居をたくさん観ていた学生時代に、ミュージカル『テニスの王子様』を観て、キャラクターがリアルに舞台に立って生きている感覚にものすごく衝撃を受けて、自分もそのようになりたいと強く志すようになりました。どんな原作であっても、その世界からそのまま飛び出してきたような役作りをしたい、ただひたすらそう思って毎日活動しています......僕自身が2.5次元沼にハマっているんですよね」
ー新たなファンを増やすために、俳優活動で意識していることはありますか?
植田「多くの場合、原作があって、ゲームになり、シナリオができてアニメや映画となった延長線上に派生しているのが2.5次元の舞台であり、僕らだと思います。どこかでふと文ストの世界を知った人が、タイミングのよい時に、自分が興味を持ったタッチポイントからエントリーしてきてもらえるとすごくうれしいですね。そこが僕らの舞台作品ならもっと幸せですし、そうなるように僕らも頑張りますので」
佐々木「2.5次元というと女性のお客さまがたくさんいらっしゃるイメージだと思うのですが、作品によってオーディエンスはガラリと変わるんですよ。たとえば、以前に植ちゃんと共演した舞台『鬼滅の刃』では、ご家族連れや小さなお子さまが本当に多くて、客席からときおり聞こえてくる子どもたちの声が新鮮で、とても大きなモチベーションになりました。年齢や性別にとらわれず、自分の“好き”を優先していただけるとうれしいです」
アニメ化をはさまない舞台化。プレッシャーと高揚感のはざまで感じること
ー15歳の中也を描いた前作の舞台『文豪ストレイドッグス 太宰、中也、十五歳』から1年。今回の舞台は、原作の小説からアニメ化を経由しないスタイルとなりましたね。
植田「千秋楽で本作を発表した時のお客さんたちの反応が強烈で。声を出せないのに、客席全体が“どぉっ”とどよめいて、既にそれだけたくさんの人に愛されている作品なのだということを痛感すると同時に、ワクワクと気持ちの高ぶりがあります」
佐々木「これまで本当にたくさんの2.5次元の役を演じてきましたが、自分がキャラクターに真っ先に命を吹き込むのが初めてなんです。キャラクターが動くアニメ映像も、声優さんの声もない。いつもは声優さんの話し方を聴き込んで自分の演技に落とし込む作業を徹底的にしているのですが、今回はそれができない。声色やしゃべり方、立ち居振る舞いの速度やトーンなど、いちから手探りの状態で役作りを模索するのが本当に新鮮で、作って、壊して......を繰り返しながら稽古に臨んでいます」
植田「千秋楽で本作を発表した時のお客さんたちの反応が強烈で。声を出せないのに、客席全体が“どぉっ”とどよめいて、既にそれだけたくさんの人に愛されている作品なのだということを痛感すると同時に、ワクワクと気持ちの高ぶりがあります」
佐々木「これまで本当にたくさんの2.5次元の役を演じてきましたが、自分がキャラクターに真っ先に命を吹き込むのが初めてなんです。キャラクターが動くアニメ映像も、声優さんの声もない。いつもは声優さんの話し方を聴き込んで自分の演技に落とし込む作業を徹底的にしているのですが、今回はそれができない。声色やしゃべり方、立ち居振る舞いの速度やトーンなど、いちから手探りの状態で役作りを模索するのが本当に新鮮で、作って、壊して......を繰り返しながら稽古に臨んでいます」
ー佐々木さんは文スト初参加ですね。
佐々木「昔から続いている作品に参加させていただくのは本当にうれしいことですし、これまでたくさんのキャストの方々がこの作品を紡いできました。自分もその一員として責任をしっかり背負ってステージに立とうと思います。植ちゃんとは何度も共演してきましたが、敵対する役ばかりで、いつか味方の役を演ってみたいなあ......という憧れがあったんですね。なので、中也の兄という役柄をいただけると知って『ついに!』と期待したのですが」
植田「何ならいちばん敵対してるよね(笑)」
佐々木「だね(笑)。でも、植ちゃんとこれだけ絡むのも今回が初めてなので、ふたりの濃密なやりとりをぜひ楽しんでいただけたらと思います」
ー植田さんは、前作との違いや変化をどのように舞台で表現しますか?
植田「中也は、“羊”という小さな組織から、ポートマフィアという大きな組織の構成員になりましたが、仲間意識がとても強くて、嫌いなヤツは嫌い。そんな人間的な部分を強く持っているのに、“人間なのか否か”を周囲から容赦なくジャッジされながら自分でも探るという、めちゃくちゃ矛盾したストーリーが本作のキモです。なので、自分の思考をガッチリ固めるよりは、“漂う”ような感覚を意識して稽古しているかな。ほぼゼロベースで現場に臨んだほうが、自分自身も周りも楽かなあと思って」
佐々木「昔から続いている作品に参加させていただくのは本当にうれしいことですし、これまでたくさんのキャストの方々がこの作品を紡いできました。自分もその一員として責任をしっかり背負ってステージに立とうと思います。植ちゃんとは何度も共演してきましたが、敵対する役ばかりで、いつか味方の役を演ってみたいなあ......という憧れがあったんですね。なので、中也の兄という役柄をいただけると知って『ついに!』と期待したのですが」
植田「何ならいちばん敵対してるよね(笑)」
佐々木「だね(笑)。でも、植ちゃんとこれだけ絡むのも今回が初めてなので、ふたりの濃密なやりとりをぜひ楽しんでいただけたらと思います」
ー植田さんは、前作との違いや変化をどのように舞台で表現しますか?
植田「中也は、“羊”という小さな組織から、ポートマフィアという大きな組織の構成員になりましたが、仲間意識がとても強くて、嫌いなヤツは嫌い。そんな人間的な部分を強く持っているのに、“人間なのか否か”を周囲から容赦なくジャッジされながら自分でも探るという、めちゃくちゃ矛盾したストーリーが本作のキモです。なので、自分の思考をガッチリ固めるよりは、“漂う”ような感覚を意識して稽古しているかな。ほぼゼロベースで現場に臨んだほうが、自分自身も周りも楽かなあと思って」
ふたりが絶大な信頼を置く脚本・演出、中屋敷法仁さんとはどんな人物?
ー脚本・演出を手がける中屋敷法仁(なかやしき・のりひと)さん独特の舞台表現も見どころのひとつですね。
植田「とにかく斬新。たとえば前作では『原作のこの部分の表現にはフラフープを使います』とか、耳を疑うような斜め上からのアプローチを提案されるんですよ。でも不思議と、稽古を重ねるうちにこれしかないわ! ......と確信するようになるんです。僕たちの思考の4つくらい先を見据えてものをしゃべっているような方。ただ、意外とダメ出しをしないので、何も言われないから大丈夫だろうと思ってそのまま努力を怠っていると本当に置いていかれます。役者みんなで『どう思う?』と話し合いながら高めていく必要がある現場です。役者サイドが足りなかった場合に考える余地をくれるというか、もっと高みに行こうと気づかせてくれる、素晴らしい演出家さんだと思います」
佐々木「文ステは、重力同士がぶつかり合う戦いとか、舞台では難しそうな表現が本当に多い原作だと思うのですが、『こういう発想は自分にはなかった......!』と度肝を抜くような演出を次々につけてくださるので、お稽古していてすごく楽しいんです。また、振付のスズキ拓朗さんは学生時代の先輩なので、なつかしいご縁をいただけたことにもとても感謝しています」
植田「とにかく斬新。たとえば前作では『原作のこの部分の表現にはフラフープを使います』とか、耳を疑うような斜め上からのアプローチを提案されるんですよ。でも不思議と、稽古を重ねるうちにこれしかないわ! ......と確信するようになるんです。僕たちの思考の4つくらい先を見据えてものをしゃべっているような方。ただ、意外とダメ出しをしないので、何も言われないから大丈夫だろうと思ってそのまま努力を怠っていると本当に置いていかれます。役者みんなで『どう思う?』と話し合いながら高めていく必要がある現場です。役者サイドが足りなかった場合に考える余地をくれるというか、もっと高みに行こうと気づかせてくれる、素晴らしい演出家さんだと思います」
佐々木「文ステは、重力同士がぶつかり合う戦いとか、舞台では難しそうな表現が本当に多い原作だと思うのですが、『こういう発想は自分にはなかった......!』と度肝を抜くような演出を次々につけてくださるので、お稽古していてすごく楽しいんです。また、振付のスズキ拓朗さんは学生時代の先輩なので、なつかしいご縁をいただけたことにもとても感謝しています」
盟友ふたりがお互いに感じている、正直な印象は?
ー共演歴も長く仲よしのおふたりですが、本当の兄弟のように思うところはありますか?
佐々木「植ちゃん、見た目は弟っぽいよね」
植田「中身はぜんぜん違うけどね(笑)」
佐々木「植ちゃんは僕より堂々としていて、むしろ年上のように感じる時もあります。楽屋でもよく話しかけてくれますし、コロナ禍以前は地方公演などでもみんなを率先してご飯に連れていってくれたり。植ちゃんがいるから、キャストの距離がまたギュッと縮まる。みんなをまとめてくれる人です」
植田「ヒデくんは何たって美しいし、クォリティが高いし、たたずまい・立ち居振る舞い・思考もめちゃくちゃ大人ですよ。常に高いところに目標を置いていて、下準備してくるベースがほかの人と比べても段違いに上なんですけれど、それが彼の中では最低ラインで、どんどん高みを目指していく。謙虚でとても努力家で、そりゃあ、演出家からも俳優仲間からも信頼されるよなあ......と感心していますし、とても刺激を受けます。欠点が見つからん!」
佐々木「植ちゃん、見た目は弟っぽいよね」
植田「中身はぜんぜん違うけどね(笑)」
佐々木「植ちゃんは僕より堂々としていて、むしろ年上のように感じる時もあります。楽屋でもよく話しかけてくれますし、コロナ禍以前は地方公演などでもみんなを率先してご飯に連れていってくれたり。植ちゃんがいるから、キャストの距離がまたギュッと縮まる。みんなをまとめてくれる人です」
植田「ヒデくんは何たって美しいし、クォリティが高いし、たたずまい・立ち居振る舞い・思考もめちゃくちゃ大人ですよ。常に高いところに目標を置いていて、下準備してくるベースがほかの人と比べても段違いに上なんですけれど、それが彼の中では最低ラインで、どんどん高みを目指していく。謙虚でとても努力家で、そりゃあ、演出家からも俳優仲間からも信頼されるよなあ......と感心していますし、とても刺激を受けます。欠点が見つからん!」
超絶多忙なふたりの、心身健康管理術は?
ーひとつの作品を演じ切った翌日には即、次の舞台の稽古場に立たなければならなかったり、時には数作品を同時期に演じ切ることも少なくないおふたり。心身ともにいいコンディションをキープする秘訣は何なのでしょう?
佐々木「コロナ禍を契機に外食にあまり行かなくなって、すごく自炊をするようになりました。結局、質素なものがいちばん体にいいと思っているので、玄米を炊いて、有機野菜をたくさん入れた味噌汁を作っています」
植田「えらいなあ! 僕は料理はしなくて、ほぼ現場メシで生きているかも。でも、電子レンジがある時は必ず温めて食べるようにしています。金兵衛(※魚屋さんが経営する人気のお弁当屋さん)の弁当が好きなんですよ!」
ーコロナ禍はエンタメ業界に大小・良し悪しさまざまなインパクトを与えていますが、ふたりにとっては?
佐々木「舞台以外にも音楽活動をしているのですが、歓声がないのが寂しくて、観客のみなさんが早く声を出せるようになってほしいなと切に願います。でもだからこそ、拍手で伝えようとしてくれたり、応援グッズを持ってきたりしてくれたりするのが本当にうれしく、温もりを感じています」
植田「チケット代が高くなったり、遠方から来づらくなってしまったり、周りの目を気にして“行かない”という選択肢を選ばざるを得ない場合もあり、すごく好きなのに舞台に来るハードルがさらに上がっちゃった印象はあります。でもだからこそ、そういう苦しい思いを汲んだうえで、僕ら作り手サイドは一切妥協していませんよ。作品やキャラクターに対する熱量や思いは、むしろあがっている気がする」
佐々木「本作はいい意味で2.5次元にはくくれないと思っていて。動いているキャラクターの映像も声優さんの声もない中でいちから作っていますので、普段と違うお芝居の領域まで行けたらいいなと思っていて。イメージに縛られない自由な演技方法で、いいものをみなさまにお届けできたらなと思います」
植田「より濃い空間を築けている自信があります。もっともっと多くの人に、作っている舞台を、作品を観てもらいたいという思いが日に日に強くなっているので、観たいと思ったらぜひ一歩、行動範囲を広げて、劇場に足をお運びいただければうれしいです。もちろん、舞台配信の技術の進歩もすごいので、それぞれお好きな場所で配信を楽しむこともできますよ!」
佐々木「コロナ禍を契機に外食にあまり行かなくなって、すごく自炊をするようになりました。結局、質素なものがいちばん体にいいと思っているので、玄米を炊いて、有機野菜をたくさん入れた味噌汁を作っています」
植田「えらいなあ! 僕は料理はしなくて、ほぼ現場メシで生きているかも。でも、電子レンジがある時は必ず温めて食べるようにしています。金兵衛(※魚屋さんが経営する人気のお弁当屋さん)の弁当が好きなんですよ!」
ーコロナ禍はエンタメ業界に大小・良し悪しさまざまなインパクトを与えていますが、ふたりにとっては?
佐々木「舞台以外にも音楽活動をしているのですが、歓声がないのが寂しくて、観客のみなさんが早く声を出せるようになってほしいなと切に願います。でもだからこそ、拍手で伝えようとしてくれたり、応援グッズを持ってきたりしてくれたりするのが本当にうれしく、温もりを感じています」
植田「チケット代が高くなったり、遠方から来づらくなってしまったり、周りの目を気にして“行かない”という選択肢を選ばざるを得ない場合もあり、すごく好きなのに舞台に来るハードルがさらに上がっちゃった印象はあります。でもだからこそ、そういう苦しい思いを汲んだうえで、僕ら作り手サイドは一切妥協していませんよ。作品やキャラクターに対する熱量や思いは、むしろあがっている気がする」
佐々木「本作はいい意味で2.5次元にはくくれないと思っていて。動いているキャラクターの映像も声優さんの声もない中でいちから作っていますので、普段と違うお芝居の領域まで行けたらいいなと思っていて。イメージに縛られない自由な演技方法で、いいものをみなさまにお届けできたらなと思います」
植田「より濃い空間を築けている自信があります。もっともっと多くの人に、作っている舞台を、作品を観てもらいたいという思いが日に日に強くなっているので、観たいと思ったらぜひ一歩、行動範囲を広げて、劇場に足をお運びいただければうれしいです。もちろん、舞台配信の技術の進歩もすごいので、それぞれお好きな場所で配信を楽しむこともできますよ!」
PROFILE
植田圭輔(うえだ・けいすけ)●1989年9月5日生まれ、大阪府出身。第19回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」ファイナリストを経て俳優デビュー。年間10本以上の舞台に出演。最近の出演作は、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(御影密)、舞台「鬼滅の刃」シリーズ(我妻善逸)、『ワールドトリガー the Stage』シリーズ(空閑遊真)、舞台『東京リベンジャーズ』シリーズ(松野千冬)など。
佐々木喜英(ささき・よしひで)●1987年10月4日生まれ、東京都出身。俳優のほかアーティストとしても精力的に活動。代表作は、舞台「鬼滅の刃」(鬼舞辻?無惨)、ミュージカル『テニスの王子様』(白石蔵ノ介)、ミュージカル「黒執事」(ドルイット子爵)、超歌劇『幕末Rock』(沖田総司)、舞台『刀剣乱舞』(宗三左文字)、 舞台「機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation」(ミスター・ブシドー)、演戯「ヴィジュアルプリズン」-月世饗宴-(ギルティア・ブリオン)など。
佐々木喜英(ささき・よしひで)●1987年10月4日生まれ、東京都出身。俳優のほかアーティストとしても精力的に活動。代表作は、舞台「鬼滅の刃」(鬼舞辻?無惨)、ミュージカル『テニスの王子様』(白石蔵ノ介)、ミュージカル「黒執事」(ドルイット子爵)、超歌劇『幕末Rock』(沖田総司)、舞台『刀剣乱舞』(宗三左文字)、 舞台「機動戦士ガンダム00 -破壊による覚醒-Re:(in)novation」(ミスター・ブシドー)、演戯「ヴィジュアルプリズン」-月世饗宴-(ギルティア・ブリオン)など。
舞台『文豪ストレイドッグス』STORM BRINGER
2022年6月24日(金)~27日(月)
東京都 日本青年館ホール
2022年7月2日(土)・3日(日)
大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
原作:「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」(角川ビーンズ文庫)
脚本・演出:中屋敷法仁
協力:朝霧カフカ、 春河35
出演: 植田圭輔 / 佐々木喜英、 磯野大、 伊崎龍次郎 / 加藤ひろたか、田淵累生、根本正勝 / 久保田悠来 / 岡村樹、黒須育海、山中啓伍、小林らら、美守桃、よし乃
東京都 日本青年館ホール
2022年7月2日(土)・3日(日)
大阪府 東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
原作:「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」(角川ビーンズ文庫)
脚本・演出:中屋敷法仁
協力:朝霧カフカ、 春河35
出演: 植田圭輔 / 佐々木喜英、 磯野大、 伊崎龍次郎 / 加藤ひろたか、田淵累生、根本正勝 / 久保田悠来 / 岡村樹、黒須育海、山中啓伍、小林らら、美守桃、よし乃
撮影/伊藤奈穂美 取材・文/沖島麻美