スタイリストの「夏の黒」を着こなす方法。ワンピはコットン素材で肌見せ
スタイリスト 石上美津江 presents “夏の黒”であか抜ける方法
色が氾濫する夏だからこそ、際立つ存在感を発揮する“夏の黒”。ただし、あくまでも重く見せずに涼やかに、そして地味にまとめないのが大事。スタイリスト石上さんが、あか抜けに直結する黒の着こなしをレクチャー。
風が抜けるようなシルエットや素材で軽やかさを添える
「明るい色やきれいな色に走りがちな夏こそ、あえての黒で差をつけたいところ。大人の着こなしに必要な清潔感やきちんと感を、労力かけずに手に入れられるのも魅力です。ただし、重く見えないようさらっとした素材を選んで。さらに、風をはらんでなびく軽やかシルエットなら動きにリズムが出て、華やぎ感も」(石上さん、以下同)
Camisole
カジュアルな夏デニムコーデ。可愛げはフレアキャミに託して
ふんわり広がるペプラムシルエットや、ギャザーの寄った胸もと、華奢なストラップなど、ディテールがフェミニンな黒キャミなら、まとうだけで印象的に。「アイテム自体に甘さがあるので、カジュアルなデニムを合わせてメリハリを。トングサンダルで“抜け”も意識しました」。
One-piece
漆黒のワンピからのぞく素肌もアクセサリー
歩くたび揺れる涼やかな黒ワンピは、まとうだけで絵になる頼れる一枚。「これがツヤのある素材だと途端に秋冬らしい重さが出てしまいますが、軽量感あるコットン素材ならカジュアルに着られ、背中見せもヘルシーに決まります」。
Blouse
柔軟性としんの強さを両立させるシアートップス
軽快なムードを誘うシアートップスを、カーゴパンツに合わせ今っぽく。「女性らしいやわらかさがありながらも、顔まわりの黒でしんの強さを感じさせるスタイルに」。
『MORE』や『LEE』をはじめとした女性誌で活躍中。大人にちょうどいい甘さとトレンド感をバランスよく落とし込んだ、上品なカジュアルスタイルに定評あり
撮影/柴田フミコ ヘア&メイク/河嶋 希(io) モデル/飯豊まりえ スタイリスト/石上美津江 取材・原文/道端舞子 ※MORE2023年9・10月合併号掲載