本田翼『PRADA(プラダ)』ではじめる意思あるおしゃれ。この春ほしいバッグ、靴ほか名品まとめ
読んで知る、ハイブランド学
ひと目見ればそれとわかるトライアングルロゴや、ナイロン素材の開発など、 前衛的なデザインや革新的な製法で常に時代をリードし、世界中から1世紀以上も長く愛され続けている『プラダ』。 その確かなルーツを知ることが、 大人なおしゃれを楽しむ自信へとつながる!
ヴィンテージ感が漂うウォッシュドデニムのブルゾンは、コンパクトなサイズ感とクロップト丈が今年ならでは。同色のパンツとセット使いしたデニムonデニムのワントーンスタイルは、白Tをあえてアウトすることで、ラフでこなれた表情に。ブルゾンの胸ポケットとパンツのバックポケットにあしらわれたエナメルメタルのトライアングルロゴが、カジュアルな中にも上質な雰囲気を添える
『プラダ』を知る7つのキーワード
ブランドを象徴するデザインや素材から、アートへの貢献、サステナブルな取り組みまで。7つのキーワードから『プラダ』の精神をひもとく!
ブランドの哲学を表すトライアングルロゴ
1913年に創業者のマリオ・プラダがデザインしたトランクにあしらわれたトライアングルロゴ。以降、ブランドを代表するアイコン的存在に。トライアングルを上下逆に配置することで、常識の枠にとらわれることのないブランドの独自性と、モダニティを表現。
2018-19年のAWコレクションで話題となり、コレクターも多いバケットハットにも、サイドにトライアングルロゴが。帽子¥84700/プラダ クライアントサービス(プラダ)
革新を続けるデザイナーミウッチャ・プラダ
創業者マリオの孫娘にあたるミウッチャ・プラダは、1978年に『プラダ』のオーナー兼デザイナーに就任。レザー製品が主流だった時代に、工業用ナイロン素材を使用した「ポコノ」シリーズのバッグを発表するなど数々の革命を巻き起こし、新たなステージへと導いた。
Re-Nylonで目指すサステナビリティ
2019年に始動した「プラダ Re-Nylon」プロジェクトにより、2021年にはすべてのナイロン素材を、海洋廃棄物などから作られた再生ナイロン「エコニール」に転換。この素材は、無限にリサイクルできることも特徴。さらに、2020年からはユネスコと連携して実施する海洋サステナビリティに関する中高生のための教育プログラム「シービヨンド」を支援している。
海などから回収された廃棄物を再利用し作られた再生ナイロン素材を使用。バッグ(上)¥148500・(下)¥176000/プラダ クライアントサービス(プラダ)
タイムレスかつ現代的なジュエリー
クラシカルさとモダンさをあわせ持つファッションジュエリーは、アイコンでもあるトライアングルロゴを再解釈しデザインに落とし込んだもの。さらに2022年には「持続可能性」をコンセプトに、ファインジュエリーコレクションが登場。責任ある工程と素材を追求し、リサイクルゴールドを100%使用するなど、サステナブルな取り組みを実践。
トライアングルロゴにジルコンでフリンジを大胆にあしらい、パンクの要素を現代的にデザイン。イヤリング¥90200/プラダ クライアントサービス(プラダ)
アートやカルチャーへの貢献
1993年にミウッチャ・プラダとパートナーであるパトリッツィオ・ベルテッリがプラダ財団を設立。「現代アートやカルチャーにおいて最も急進的な知的チャレンジ」を目的とし、映画への衣装提供やアーティストとのコラボレーションなどを行っている。左写真は、1月30日(月)まで『プラダ 青山店』にて開催されているサイモン・フジワラによる展覧会「Who the Bær」、右写真は、衣装提供した映画『エルヴィス』のワンシーン。
素材への挑戦を止めない
マリオ・プラダが特許を取得した「サフィアーノレザー」や、ミウッチャ・プラダによる「ポコノ」、90年代以降のコレクションに登場したエレガントで上質な光沢感が魅力の「ブラッシュドレザー」など。質のよさや卓越したクラフトマンシップだけでなく、常に一歩先をいく素材開発への挑戦から目が離せない!
ブラッシュドレザーを使用した「プラダ スーパーノヴァ」。バッグ¥451000/プラダ クライアントサービス(プラダ)
サフィアーノレザーはSLGにも
サフィアーノレザーとは、牛革に細かな筋模様の型押し加工を施すことで、耐久性を高め傷や汚れをつきにくくしたもの。“シンプルな機能美”が光る『プラダ』を代表する素材として、バッグにはもちろん、お財布やガジェットケースなどのスモールレザーグッズにも使用されている。
シーズンごとに展開されるカラバリの豊富さも人気の理由。(上)iPhoneカバー¥46750・(中)財布¥81400・(下)AirPodsケース¥69300/プラダ クライアントサービス(プラダ)
MONOTONE LOOK
2020年よりラフ・シモンズが『プラダ』の共同クリエイティブ・ディレクターに就任。斬新なアイデアと幅広い知識を持つミウッチャ・プラダと、構築的なデザインを得意とするラフ・シモンズ。ふたりの対話により生み出されるデザインには、常に新たな可能性が秘められている。
ハンサムなのに女っぽい♡ 意外性のあるギャップを楽しみたい
メンズウエアのテーラードを彷彿させる端正な直線が際立つハンサムなジャケットは、パキッとコントラストが映える鋭角な白衿とサテンのあしらいが顔まわりを華やかに引き立てるアクセントに。さらに、袖口にはきらっと輝く装飾ボタンが。女性らしさが引き立つミニスカートで、大胆に脚見せしてフェミニンなムードを高めて。
上質な素材に遊び心あるシルエットで余裕ある“大人の洗練”をまとう
しっとりと肌ざわりがよく暖かいカシミア混ウール素材のニットアップ。上質な素材とシンプルなラインが、ブランドの美学でもある「シンプルさに宿るラグジュアリー」を体現。ちらっと肌をのぞかせる変型デザインが今っぽいトップスには、同じくニット素材の愛らしいトライアングルロゴを胸もとにトッピング。
名品バッグ「プラダ ガレリア」
傷がつきにくい、特徴的なテクスチャーが魅力のサフィアーノレザーを使用した「プラダ ガレリア」。実用的な機能性とデザインとしての美しさを兼ね備え、豊富なカラー展開で、持つ人の個性を引き立てる!
小面積にきかせる小物の色こそ無難にまとめず冒険を
キリッとシャープな雰囲気が漂うスクエアフォルムの「プラダ ガレリア」。整理しやすいファスナーつきポケットや、取りはずし可能なショルダーストラップなど、機能面も充実。万能で合わせやすいベーシックカラーもいいけれど、オレンジやグリーンなどビビッドなカラーを選ぶだけで、個性がぐっと際立って。カラーレスな着こなしにバッグでさし色を、という定番テクも、こんなにもさまになる。
SHOES
はいた瞬間、気持ちが引き締まり胸ときめく。トライアングルロゴがしっかり主張する、そんなパワーある特別な靴を手に入れたい!
クリーンな白のローファーが軽やかなしゃれ感を運ぶ
トラディショナルなペニーローファーを、厚みのあるラバーソールで現代的にアレンジしたデザイン。ぽってりとした丸みのあるトウや、ボリュームのあるフォルムが人気。ソックス合わせで“いいコちゃん”に振りきって。さりげなくスタイルUPできるのもうれしい!
(右)タンにはシンプルなロゴ、サイドにはエナメルトライアングルロゴを飾ったレザースニーカー。軽量ラバーソールを使用し、はき心地も快適。靴¥143000・(左)曲線的なヒールとスクエアのロングトウがユニーク。光沢のあるブラッシュドレザーを使用。靴¥167200/プラダ クライアントサービス(プラダ)
『プラダ』のジュエリー
イヤリングやピアス、ヘアクリップなど憧れブランドのジュエリーを身につけて日常に、きゅん♡ とする幸せな仕掛けを。
色や大きさの組み合わせを変え自由なマインドでレイヤード!
トライアングルロゴの耳もとジュエリーを重ねづけすれば、横顔にエッジが加わり印象的に! レディなドレスのハズし役としてはもちろん、白T×デニムなどシンプルなコーデの盛り上げ役としてプラスするのもあり。
撮影/MELON(TRON/モデル) 魚地武大(TENT/P17、20製品) ヘア&メイク/犬木 愛(アージュ) モデル/本田 翼 スタイリスト/石上美津江 取材・原文/道端舞子 撮影協力/Compartment. ※MORE2023年3・4月合併号掲載