数々の名作を生み出した『ロエベ』のブランドスピリット。読んで深く知るためのエッセンシャルTIPS
日本展開50周年。本田翼×LOEWE -意思ある相棒-
ブランドの歴史やものづくりのストーリーを知ることで、“本物”を学ぶ。伝統を継承しながらも先鋭的な発想力で世界を驚かせ続ける『ロエベ』の哲学に迫る。
シグネチャーにこめられたブランドスピリット
『ロエベ』の顔とも言える「アナグラム」は、頭文字のアルファベット“L”を4つ組み合わせたもの。1970年にスペイン画家、ヴィンセント・ヴェラがデザインし、2014年、ジョナサン・アンダーソンが手がけたリニューアルにより、シンプルにモダンにアップデート。
ジョナサン・アンダーソンが魅せる新たな時代
2008年にイギリスで自身の名を冠したブランド『J.W.アンダーソン』を立ち上げ、2013年29歳で『ロエベ』のクリエイティブ ディレクターに。就任後、ブランドのアイデンティティを現代に合わせ再構築する本格的なリニュアールに着手。彼が吹き込む新たな風により、ブランドが誇るクラフトの知識に先鋭的な発想が加わった。
変化を恐れないデザインの挑戦
最高レベルのレザーと熟練した職人によるクラフト技術の強みを生かし、独創的なデザインを発表し、ファッション界をリード。2023FWコレクションでは、繊細なドレープを描く「スクイーズ」バッグや、レザーを編み上げた「ネスト」バッグもデビュー。下の写真は「パズル」のバッグをフラットにたたんだもの。
伝統を未来につなぐ「ロエベ財団 クラフトプライズ」
ロエベ財団が主催する「クラフトプライズ」は、世界中のアーティストの作品を公募し、卓越したクラフトマンシップを称える国際賞。クラフトの未来に新たな基準を立てるユニークな才能を持った職人の発掘と支援を目的とし、2016年にスタート。
撮影/Sakai De Jun ヘア&メイク/信沢Hitoshi モデル/本田 翼 スタイリスト/本間園子 取材・原文/道端舞子 ●本文中( )内の数字は編集部で計測したバッグおよび小物のサイズ(縦×横×マチ)で、単位は㎝です ※MORE2023年11月号掲載