『エルメス』のスカーフ「カレ」【20代で買う名品アイテム】
今買って、一生使う。20代女性のための名品
『エルメス』のスカーフ「カレ90」
どの世代に聞いても、間違いなく「名品」として名前が挙がる『エルメス』のスカーフ。まるで絵画のようなデザインと極上の手触りは、一度手にしたらやみつきに。今回は「カレ」の中から、特に注目したいデザイン5つをピックアップ。
スカーフ「カレ」の歴史をおさらい
1937年に誕生したスカーフ「カレ」は、半世紀以上経った現代でも世界中で愛され続けるアイテム。"カレ"とはフランス語で正方形を意味します。初めて作られた「カレ」第一号は、当時のボードゲームを題材とした≪オムニバスと白い貴婦人のゲーム≫でした。昔から変わらず、原画をもとに熟練の職人の手によって染色や縁を縫う作業が行われ、時間をかけて一枚一枚が生み出されています。サイズは今回紹介している90×90㎝、140×140㎝のほか、45×45㎝、70×70㎝など豊富に展開。
スカーフ「カレ」が愛される理由を深掘り
手のひらをすべるような滑らかな肌触りや、ドレープ感が美しいシルクツイル100%。表面にはよく見ると斜めに畝があり、しっかりとした作りになっています。縁はすべて手作業で施されており、一点ずつ大きさが若干異なるのが"一点もの"のようでうれしい。
そしていちばん感動するのが、まるで絵画を見ているかのような芸術性の高さ。一枚ごとにタイトルとストーリーがつけられており、物語をまとっているかのような感覚に。今回ピックアップしているこちらはジャック・ユデルがデザインした、豪奢な馬の式典を伝える≪グラン・アパラ≫。デザイナーが描いた原画に手を加えず、その素晴らしさをシンプルに表現しています。
大きめの90×90㎝は、どんなアレンジにも対応するのが魅力。王道に首に巻くのはもちろん、バッグに巻いたり、ヘアアレンジの仕上げに使ったり……。結び方や折り方次第で見える印象も違うので、一枚で何度も楽しむことが可能です。
スカーフ「カレ」バリエーションをチェック
デザイナー:フランソワーズ・ファソネ
自然と文化の関係について語る≪占星術≫。オリジナルのデザインをエルメス独自の象徴的な色使いで表現しています。鮮やかながら深みも感じるブルーは、スカーフをコンパクトにまとめても印象に残るカラー。90×90㎝。
デザイナー:野村 大輔
ギリシャ神話に登場する三姉妹"紡ぐ者"クロト、"分け与える者"ラケシス、"曲げ得ない者"アトロポス。自然や出産と結びつけられることもある女神たちです。この三姉妹がそれぞれの馬にハーネスを装備し、時空を超え、魂の世界を駆け巡る楽しい遠乗りへ――。そんな古代と現代が響き合う端麗なデザイン。90×90㎝。
デザイナー:ユーゴ・グリッカー
≪ブリッド・ドゥ・ガラ≫は、『エルメス』の中でも特にアイコニックなデザインのひとつ。『エルメス』の4代目、ロベール・デュマが生み出した"二本の豪華な手綱を向かい合わせに置く"という構図を再解釈し、繊細さと正確な線を加えています。グレーとイエローをベースにした配色で非常に使いやすい。140×140㎝。
デザイナー:アンリ・ドリニー
馬にとって、毎朝、騎手と共に行く散歩が大切な習慣であることをご存知でしたか? その散歩に必要な大勒、轡、轡鎖を描いたデザイン。忘れ物をしないように、馬が快適な一日をスタートできるように……。そんなストーリーが込められた一枚です。140×140㎝。
ライターからみたスカーフ「カレ」の魅力とは
手に取ってまず驚いたのが、手触りと全体のツヤ感。想像以上にしっかりとハリと厚みがあり、でも硬いわけではなくとても滑らか。角度によってツヤの見え方が変わり、ひたすらうっとり……。デザインは言わずもがな絵画を見ているように美しく、これが長く愛され続ける名品か、と身をもって実感しました。スカーフは好きでいくつか持っていますが、やはり『エルメス』のスカーフは格別。引き込まれます。きちんとしたいシーンもラフなコーデの日も、どんな時も身に着けることで自分の格がグッと上がりそう。自分に自信が持てそう! そう思えるアイテムです。これはまず一枚、長くお付き合いしていく相棒として、お迎えしないといけないですね。
ハイブランドの新作情報などファッション記事を担当しつつ、本人はプチプラが大好物。長年の悩み"腰張り"が目立たない、スタイルアップするコーデが毎日のテーマ。骨格ウェーブ。好きなテイストは女っぽカジュアルと甘モード。趣味はヨガ、漫画、アイドル♡