【カルティエの名品】100年以上愛される腕時計「タンク」の魅力
“永遠に現代的”な腕時計『Cartier』の「タンク」
素敵な時計は大人のたしなみであり、身につける人のアイデンティティを表現するファッションツールともなる。「いつかは……」と、世の女性たちが焦がれるウィッシュリストの常連、『カルティエ』の「タンク」。その誕生秘話と魅力に迫る。
ファッション性の高さで新たな時計の概念を生み出した
時計製造の世界に革新的な息吹を吹き込んだといわれる、3代目当主ルイ・カルティエ。懐中時計が主流だった1900年代に、手首に装着できるリストウォッチを発表し、その後に続く腕時計の指標を示した。
長い熟慮の末に形となった「タンク」のデザインは、上から見た戦車の形になぞらえたもの。並行する2本の縦枠は、ベルト部分とケースを完全に調和させる役目が。完璧なまでにバランスのとれたスクエアなフォルム、機能的でありながらエレガントでユニセックスなデザイン。1917年の誕生から100年以上たった今でも、その人気は衰えない。
TANK LOUIS CARTIER(タンク ルイ カルティエ)
ルイ・カルティエ自らも愛用したという「タンク」コレクションの原点
ダイヤルに配された“分”の目盛りを表わす二重線は、鉄道の線路をイメージしたもの。リューズにはサファイアカボションがあしらわれて。
「タンク ルイ カルティエ」[29.5㎜×22㎜、YG×レザー、クオーツ]¥1557600/カルティエ
TANK FRANÇAISE(タンク フランセーズ)
ケースと完全に一体化したメタルブレスレットがモダン
ケースと完全に一体化したメタルブレスレットタイプ。ほとんどのモデルがベルトをつけ替えできるなか、ブレスレットウォッチとしてデザインされているため、あえて交換できない仕様に。
「タンク フランセーズ」[32㎜×27㎜、スティール、クオーツ]¥698500/カルティエ
TANK AMÉRICAINE(タンク アメリカン)
美しいカーブを描く縦長のケースに惹きつけられて
1988年に誕生した「タンク アメリカン」は、手首の曲線に完全に調和するよう美しく湾曲した縦長のケースが特徴。人間工学的にも美的にも新境地を開拓。
「タンク アメリカン」[28㎜×15.2㎜、PG×レザー、クオーツ]¥1174800/カルティエ
Photo : Koichi Sakata Text : Maiko Doba Kumiko Nozaki ●本文中[ ]内のアルファベットは、YG=イエローゴールド、BG=ベージュゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=スターリングシルバー、K=金の純度の略です ※MORE2024年春号掲載