スタイリスト3人に教わる「自分らしい一生もの」とは?

ファッションにまつわるお悩みって、実は“思い込み”なことが多いって気付いてた? 例えばよく聞く「一生もの」って、「高級ブランドの値段が高いもの」だと思いがち。でも実はそれも思い込み!! MOREで活躍中のスタイリスト陣が、それぞれに考える「一生もの」を教えてくれました。

答えてくれたのはこの3人

スタイリスト石上美津江さん、松村純子さん、高野麻子さん
(左から)スタイリスト・石上美津江さん、スタイリスト・松村純子さん、スタイリスト・高野麻子さん

どのくらい使えたら一生もの? 死ぬまでなのかな?

期間ではなくて、長く大切にしたいと思う気持ちがあればそれは一生もの!(石上さん)
「そのアイテムが特別な日にだけ使うものなのか、それとも買い替えながら日常的に使うかによって変わってくるので、一概に“この期間です!”とは言えません。だからこそ大切にしたいのが“気持ち”。私は、今もこれから先も大切にしていきたいと思えるものが、“一生もの”だと思っています」

本当に買ってよかったと思えるか不安。諦めるべき?

ジョンストンズのカシミアストールは一生もの
憧れがあるのなら、一歩踏み出して買ってみるのもあり! (石上さん)
「27歳の時、周りにいるおしゃれな先輩方が持っているのに憧れて購入したのが『ジョンストンズ』のカシミアストールでした。ストールに6万円は勇気がいりましたが、無造作に巻くだけで漂う上品さや知的さは唯一無二! 今でも秋冬のワードローブに欠かせません」

ストール/石上さん私物

“一生もの=高価なもの”ですよね?

コンバースのスニーカーとアディダスのスーパースターは一生もの
それは大きな思い込み! 高価じゃなくても一生ものと思えるアイテムはありますよ(高野さん)
「私が思う“一生もの”は、使い込んでは買い替えてを繰り返しながら、いつもそばにあるもの。この『コンバース』のオールスター(右)と『アディダス』のスーパースター(左)も10代の頃から大好きな2足。もちろんはきたい気分じゃない時もあるけれど、絶対に戻りたくなるんです」

靴/高野さん私物

20代後半で、“高価な一生もの”を買うのはまだ早いと思う

おしゃれへのお金のかけ方や、何を買うかによって違うけれど、決して早くはないと思います(高野さん)
「もしも私が皆さんの立場で高価な一生ものを買うとしたら、ブランドのアイコン的なアイテムを選びます。トレンドに左右されずに長く使えて、使用感や経年変化をセルフヴィンテージとして楽しめるのも、不変的なアイコンならでは!」

リアルにずっと使える服なんて本当はないでしょ?

自分らしい柄スカートも一生もの
投入するだけで自分らしさが出て、ワードローブの軸となってくれるものなら飽きずにずっと使えます!(松村さん)
「大人の女性誌でスタイリングをさせてもらう機会が多く、そこで学んだのが“自分らしいスタイルの軸になる服”の大切さでした。私の場合は柄スカートで、右のドット柄は3、4年前に『ザラ』で、花柄は『イザベル マラン エトワール』で数カ月前に購入。どちらも年中愛用できて、必ずほめられるお気に入りです」

スカート/松村さん私物

高級店に入るのって緊張するからネットで買うほうがいいかな?

“大事にしよう”とより思えるのはその緊張感があってこそ。私もいまだにドキドキしますよ!(石上さん)
「今はネットでなんでも買える時代だけど、わざわざお店に足を運んで、実際に触れて、手にするまでの過程や緊張感、高揚感ってずっと覚えているし、愛着にもつながっていると思うんです。そのドキドキ、ずっと持ち続けてくださいね!」
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撮影/小川健太郎 ヘア&メイク/河嶋 希(io) モデル/佐藤栞里 スタイリスト/石上美津江 構成・原文/鈴木絵美 企画・原文/福井小夜子 松本一葉(2人ともMORE) ※掲載商品の発売時期については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。