【蠍座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<4/4~4/17> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

12星座全体の運勢

「いい風吹かそう」 

4月4日に二十四節気も「清明」に移り、すべてのいのちがいきいきと輝きだす季節となっていきますが、そんな中4月12日にはおひつじ座22度(数え度数で23度)で新月を迎えていきます。 

今回のテーマは「風になる」。つまり、もはや東から吹いて草花や木々を芽吹かせていく春の風を感じ取るだけでなく、自分自身が「創造的な風のエネルギー」そのものとなって何かを始めたり、新しい動きをしていくなかで、見てくれている人々を感化していくこと。 

ちょうど、はるか南の国で冬を越したツバメが、故郷である日本へ戻ってくる時期でもありますが、昔から人びとは「ツバメが巣をつくった家は栄える」として、その帰還を歓迎してきました。 

すばやく空中を横切り、背をひるがえして方向転換する独特の動きや、大きな口をあけてエサを待つヒナたちにつがいで協力し合いながら子育てをする姿に、日本人は「清浄明潔」な精神を見出し、積極的にその風を呼び込もうとしてきたのかも知れません。 

その意味で、今期はここにこそ“いい風=創造的なエネルギー”を吹かせていきたいと願うような相手や人びと、場所、業界などをどれだけ具体的にイメージしていけるかが大事になってくるように思います。 

蠍座(さそり座)

今期のさそり座のキーワードは、「意志信仰の解除」。

蠍座のイラスト
現代という時代は意志的なるものを信じきってその存在を疑わず、何かと「意志」「意思決定」「選択」ということを持ち出しつつ、自己責任論のもとで人びとを追い詰めているように感じます。 
 
例えば、これだけの選択肢があります。はい、これがあなたの選択ですね。ということはつまり、これはあなたが自分の意志で決めたことです。確かに自分の意志で選択した訳ですから、その責任はあなたにあります、といったように。 
 
ところが、17世紀の哲学者スピノザはこういう論法で使われるような「自由意志」を真っ向から否定するのだと、『はじめてのスピノザ』の著書である國分功一郎さんは書いており、それは例えば、スピノザの主著『エチカ』の次のような一節から明らかにされます。 
 
例えば人間が自らを自由であると思っているのは、すなわち彼らが自分は自由意志をもってあることをなしあるいはなさざることができると思っているのは、誤っている。そしてそうした誤った意見は、彼らがただ彼らの行動は意識するが彼らをそれへ決定する諸原因はこれを知らないということにのみ存するのである。だから彼らの自由の観念なるものは彼らが自らの行動の原因を知らないということにあるのである」(第二部定理三五備考) 
 
注意すべきは、ここでスピノザは自分たちの中に意志なるものの存在を感じること自体は否定していないということ。つまりスピノザが言わんとしているのは、「確かに私たちはそのような意志を自分たちの中に感じとるけれども、それは自由ではない、自発的ではないということ」つまり「意志もまた、何らかの原因によって決定されている」ということなのです。 
 
これは言われてみれば当たり前のことではあるのですが、私たちの行為はただ「意志によってのみ」決定されているのではなくて、身体性や無意識や他人からの影響やその時どきの気分など、さまざまな要因から多元的に決定されているのです。 
 
だから、何でもかんでも行為の原因を意志にのみ押しつけるのではなく、むしろそうした意志への信仰を解除していくことで、「私たちはもう少しだけ自由になることができるのではないか」と、そう國分さんは訴えます。 
 
今期のさそり座もまた、あらためてみずからの行為を一元的に決定することなどできないし、また自分は「自由」ということをまだよく知らないのだという前提に立ち返ってみるべし。 


参考:國分功一郎『はじめてのスピノザ』(講談社現代新書) 
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

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