【射手座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<4/4~4/17> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー
12星座全体の運勢
「いい風吹かそう」
4月4日に二十四節気も「清明」に移り、すべてのいのちがいきいきと輝きだす季節となっていきますが、そんな中4月12日にはおひつじ座22度(数え度数で23度)で新月を迎えていきます。
今回のテーマは「風になる」。つまり、もはや東から吹いて草花や木々を芽吹かせていく春の風を感じ取るだけでなく、自分自身が「創造的な風のエネルギー」そのものとなって何かを始めたり、新しい動きをしていくなかで、見てくれている人々を感化していくこと。
ちょうど、はるか南の国で冬を越したツバメが、故郷である日本へ戻ってくる時期でもありますが、昔から人びとは「ツバメが巣をつくった家は栄える」として、その帰還を歓迎してきました。
すばやく空中を横切り、背をひるがえして方向転換する独特の動きや、大きな口をあけてエサを待つヒナたちにつがいで協力し合いながら子育てをする姿に、日本人は「清浄明潔」な精神を見出し、積極的にその風を呼び込もうとしてきたのかも知れません。
その意味で、今期はここにこそ“いい風=創造的なエネルギー”を吹かせていきたいと願うような相手や人びと、場所、業界などをどれだけ具体的にイメージしていけるかが大事になってくるように思います。
今回のテーマは「風になる」。つまり、もはや東から吹いて草花や木々を芽吹かせていく春の風を感じ取るだけでなく、自分自身が「創造的な風のエネルギー」そのものとなって何かを始めたり、新しい動きをしていくなかで、見てくれている人々を感化していくこと。
ちょうど、はるか南の国で冬を越したツバメが、故郷である日本へ戻ってくる時期でもありますが、昔から人びとは「ツバメが巣をつくった家は栄える」として、その帰還を歓迎してきました。
すばやく空中を横切り、背をひるがえして方向転換する独特の動きや、大きな口をあけてエサを待つヒナたちにつがいで協力し合いながら子育てをする姿に、日本人は「清浄明潔」な精神を見出し、積極的にその風を呼び込もうとしてきたのかも知れません。
その意味で、今期はここにこそ“いい風=創造的なエネルギー”を吹かせていきたいと願うような相手や人びと、場所、業界などをどれだけ具体的にイメージしていけるかが大事になってくるように思います。
射手座(いて座)
今期のいて座のキーワードは、「倫理的実践としてのことば選び」。
エネルギー分野であれ医療分野であれ、最新のテクノロジーが「生命」や「幸福」など、既存の価値観にたえず揺さぶりをかけ、現在進行形の、未決定でホットな問題にするような現代社会では、テクノロジーが関わる分野で「倫理」という言葉が頻繁に使われます。
これは杓子定規に「~すべし」と命ずるだけの道徳と違って、倫理には「迷い」や「悩み」がつきものであるということの何よりの証左であると思うのですが、とすれば、倫理とは何かを問うことは定まった二者択一の外部に出たり、明確な答えがない不安定な状態を乗り切るような、ある種の創造性の秘密に触れていくことでもあるのではないでしょうか。
例えば、倫理学者のアンソニー・ウェストンは、「倫理には創意工夫が欠かせない」と断言しています。著書である『ここからはじまる倫理』の中で、彼はやはり道徳と倫理を区別しながら次のように述べています。
「この場合にはこうしなさいと道徳的に説いたり指図することは、一般的に言って、倫理の目的ではない。その真の目的は、考えるための道具を与え、考え方の可能性を広げることにある。世の中にはそんなに単純で明確なことなどめったにないということを認め―これは倫理の根本である―、それを踏まえて、困難な問題を考えていく、そのために倫理はさまざまな可能性を示すのである。だから、進むべき道を求めて格闘し、不確かなまま進んでいく、それなしには倫理はありえない。」
ここで述べられている「考えるための道具を与え、考え方の可能性を広げるもの」としての倫理、という定義は非常に重要であり、個人的には、これはそのまま占いや占星術の位置づけにも当てはめることができるのではないかと思いますが、そのための具体的な方法のひとつとして、ウェストンは「ことばを慎重に選ぶ」ということを推奨しています。
例えば、今や大人気芸人として冠番組をたくさん持っている千鳥の大悟さんは、いかつい風貌にも関わらず女性のことを指すときに必ず「女の子」という一貫した言葉を使っています。もちろん、これはすべての人に推奨すべき唯一の正解ではないですが、少なくともそこには普段の何気ない言い回しにおける倫理的な気遣いがあり、彼らの人気の一端はそうした「言葉選び」にあるように思うのです。
今期のいて座もまた、そうした日常生活における些細な、けれど決定的なことば選びから、みずからの倫理的な創意工夫を改めて実践してみるといいでしょう。
参考:アンソニー・ウェストン、野矢茂樹+高村夏輝+法野谷俊哉訳『ここからはじまる倫理』(春秋社)
これは杓子定規に「~すべし」と命ずるだけの道徳と違って、倫理には「迷い」や「悩み」がつきものであるということの何よりの証左であると思うのですが、とすれば、倫理とは何かを問うことは定まった二者択一の外部に出たり、明確な答えがない不安定な状態を乗り切るような、ある種の創造性の秘密に触れていくことでもあるのではないでしょうか。
例えば、倫理学者のアンソニー・ウェストンは、「倫理には創意工夫が欠かせない」と断言しています。著書である『ここからはじまる倫理』の中で、彼はやはり道徳と倫理を区別しながら次のように述べています。
「この場合にはこうしなさいと道徳的に説いたり指図することは、一般的に言って、倫理の目的ではない。その真の目的は、考えるための道具を与え、考え方の可能性を広げることにある。世の中にはそんなに単純で明確なことなどめったにないということを認め―これは倫理の根本である―、それを踏まえて、困難な問題を考えていく、そのために倫理はさまざまな可能性を示すのである。だから、進むべき道を求めて格闘し、不確かなまま進んでいく、それなしには倫理はありえない。」
ここで述べられている「考えるための道具を与え、考え方の可能性を広げるもの」としての倫理、という定義は非常に重要であり、個人的には、これはそのまま占いや占星術の位置づけにも当てはめることができるのではないかと思いますが、そのための具体的な方法のひとつとして、ウェストンは「ことばを慎重に選ぶ」ということを推奨しています。
例えば、今や大人気芸人として冠番組をたくさん持っている千鳥の大悟さんは、いかつい風貌にも関わらず女性のことを指すときに必ず「女の子」という一貫した言葉を使っています。もちろん、これはすべての人に推奨すべき唯一の正解ではないですが、少なくともそこには普段の何気ない言い回しにおける倫理的な気遣いがあり、彼らの人気の一端はそうした「言葉選び」にあるように思うのです。
今期のいて座もまた、そうした日常生活における些細な、けれど決定的なことば選びから、みずからの倫理的な創意工夫を改めて実践してみるといいでしょう。
参考:アンソニー・ウェストン、野矢茂樹+高村夏輝+法野谷俊哉訳『ここからはじまる倫理』(春秋社)
<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。
文/SUGAR イラスト/チヤキ