【感想レポ】Tokyo Kimono Show 2025へ行ってきた!〜江戸文化とネオキモノが融合する夢の世界〜
ごきげんよう、あさももです。
先日、東京・日本橋で開催されたTokyo Kimono Show(東京キモノショー)2025へ行ってきました。
2024年から、和物の舞台出演をきっかけに着物の魅力にハマった私。東京キモノショー初参加の私でも楽しめるのかな?と思っていたのですが……もう、想像以上に刺激的!
NHK大河ドラマの「べらぼう」を再現した江戸の世界香りが漂う空間から、最先端のキモノスタイルまで、五感ぜんぶで着物文化を体験できるイベントでした。
この記事では、特に印象的だった3つのトピックを中心に、Tokyo Kimono Showの見どころをたっぷりご紹介します。
江戸時代の出版文化の再現ブース、大河ドラマの主人公・蔦屋重三郎にまつわる展示、140体のキモノスタイル、そして圧巻のファッションショーまで。
最後には、この夏ぜひ利用したい、着物や浴衣で来店するとお得なサービスを受けられる「日本橋パスポート」も紹介します!
着物初心者の方も、和文化に興味がある方も、ぜひ読んでみてくださいね。
- NHK大河ドラマの世界へタイムスリップ!江戸の出版人・蔦屋重三郎の「耕書堂」を体感
- 着物の今を体感!「キモノスタイル展 2025」で出会ったお気に入りの3体のルック
- 着物でダンス⁉︎【現代アートなランウェイ】カハナのブランドショーで見た、着物の未来
- まとめ:着物は“特別な日”だけのものじゃない
- 【特典たくさん!】この夏はキモノや浴衣でおでかけしよう。「日本橋きものパスポート」
NHK大河ドラマの世界へタイムスリップ!江戸の出版人・蔦屋重三郎の「耕書堂」を体感
まず足を止めたのが、江戸時代の書店「耕書堂(こうしょどう)」をリアルに再現した空間。老舗呉服問屋、「イチマス田源」2Fにて12月まで無料公開されています。
”実際に「耕書堂」があった場所は、イチマス田源から目と鼻の先。しかし、今は何も残っておらず、ただ史跡の看板が立っているだけなので、せっかく訪れても見るものが看板のみではちと味気ない。。「だったら、うちに耕書堂を作っちゃえ!」と思ったわけであります。”(イチマス田源さんHPより)
とイチマス田源の若旦那が思い立ち、浮世絵を見よう見まねで手作りで再現されたそう。そのクオリティの高さ!!
「耕書堂」は、江戸時代に蔦屋重三郎が吉原大門前に開いた、地本問屋兼書店です。
ご存じの方もいるかもしれませんが、2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の主人公がこの蔦屋重三郎。
俳優の横浜流星さんが演じることでも話題になっています。
彼は、喜多川歌麿や東洲斎写楽など、後に歴史に名を刻むアーティストたちを見出し、浮世絵を世に広めた人物。
出版・編集でも大きな功績を残し、「江戸のメディア王」とも呼ばれていたそうです。
そんな蔦屋の店が目の前に現れたら…もう感動です。
実際に腰掛けられる店先や、当時使われていた大判小判の再現、当時の赤本、黄本を模した装丁など、まるで大河ドラマの世界に入り込んだような没入感。
江戸文化の香りを感じながら、写真映えもバッチリで、つい何枚も撮ってしまいました!
12月まで無料展示中なので、ぜひ実際にその目で確かめてみてくださいね。
「イチマス田源」さん公式HPより
蔦屋重三郎「耕書堂」再現展示企画(無料公開)
◆ 期間:2025年1月6日 〜 2025年12月25日まで
◆ 場所:東京都中央区日本橋堀留町2-3-8田源ビル
イチマス田源きものクリニック&呉服問屋ミュージアム
中央区まちかど展示館内
◆ 時間:10:00〜17:30
基本、毎日営業中ですが、年末年始と、たまに台風やビルのメンテナンスなどで臨時休業がありますので、ご注意ください(臨時休業はHP&SNSでお知らせします)
◆ 料金:無料
着物の今を体感!「キモノスタイル展 2025」で出会ったお気に入りの3体のルック
〜140体のルックから心ときめいたベスト3をご紹介〜
今回のTokyo Kimono Showで特に注目されていたのが、140体ものコーディネートがずらりと並ぶ「キモノスタイル展2025」。
現代の感性を取り入れたキモノルックがズラリと展示されていて、「こんな着方もアリなんだ!」と目からウロコでした。
その中でも、私が特に心惹かれた3つのスタイルをピックアップしてご紹介します。
● きれどり着物:伝統×個性が美しいアートのような装い
まず注目したのが「きれどり着物」の展示。
複数の古布や染織をパッチワークのように組み合わせたデザインで、一見アバンギャルドなのに、どこか懐かしさもある不思議な魅力。
サイズが合わない祖母の着物2枚を組み合わせ、マイサイズの着物に「きれどり」して現代に昇華させることもできます。
伝統をベースにしながらも、個性を大切にする現代の感性が光っていました。
● 驚きと感動の新提案!脱いだら振袖に戻る:脱いだら振袖に戻る「和装ウエディングドレス」
「振袖は、結婚したらもう着られない」――そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか?
でも今回出会ったのは、その常識をくつがえす新しい“和ドレス”のカタチでした。
なんと、ハサミも針も一切使わず、着付けの技術だけで振袖をウエディングドレスに仕立てるというもの。
縫製も解体もせず、着物を一枚も傷つけない。着付けだけで、ドレスのようなシルエットが完成してしまうんです。
実はこのスタイル、私の友人も体験していて、結婚式のお色直しでお母様から譲り受けた振袖を「ドレス着付」で着こなしていたのを思い出しました。
そのときはただ「こんな和風ドレスあるんだ!」と驚いただけでしたが、まさかあの美しいドレスが、裁断ゼロで作られていたなんて……!
終わった後は振袖としてまたそのまま着られるので、着物の寿命を縮めることなく、次の世代にそのまま受け継げるというのも大きな魅力です。
「大切な思い出を、形を変えて未来に残す」そんな発想に、深く感動しました。
これからの結婚式や前撮りで、伝統と自分らしさのどちらも叶えたい人にぴったりの和装スタイルだと思います。
● ネオキモノ:自由に着こなす令和スタイル
続いて「ネオキモノ」の展示。
ショートブーツやスニーカーと合わせたり、カラフルなアクセサリーを取り入れたりと、“着物=伝統的”というイメージをくつがえすスタイルが新鮮でした。
また、最後の3ルックが特にお気に入りで、現代的なポップな色味にレトロモダンな柄があしらわれ、本当に可愛い!!!!
帯アレンジも超絶怒涛の可愛さです。
こんなお着物、私も着てみたいなあと思ってしまいました。
着物でダンス⁉︎【現代アートなランウェイ】カハナのブランドショーで見た、着物の未来
そして見逃せないのが、「KAHANA(加花)」によるブランドファッションショー。
照明が落ちると、クラブミュージックのような、軽快でおしゃれな音楽が流れてきます。
パッとネオン照明がついたかと思うと、そこには2人の着物ダンサーが。
な、なんと着物で踊り始めた!!
しかも古典的な日舞ではなく、いかにも現代スタイルのヒップホップ。
かっこいい!!!
着物ダンサーをバックにつけ、優雅にランウェイを歩くモデルたちは、着物の形をベースにしながらも、素材やシルエット、動きで魅せるスタイルばかり。
特に印象に残ったのは、透けるようなオーガンジー素材の白いロングビスチェを羽織り着物に組み込むスタイルや、帯にピンクの細いリボンを何重にもあしらい、首から肩にかけて三連パールネックレスを垂らしてアクセントをつけるスタイル。
まさに「着物の未来」がそこにありました。
和と洋、伝統と革新、静と動――すべてが融合していて、ただ“見るだけ”ではなく“感じる”ショー。
ファッション好きな方にぜひ見てほしいステージでした。
まとめ:着物は“特別な日”だけのものじゃない
Tokyo Kimono Show 2025を通して思ったのは、着物はもっと自由でいいし、もっと日常に近づけるものなんだということ。
格式やマナーに縛られすぎず、自分らしく楽しめばいい。
私自身も着物が好きな一人として、もっと多くの人に着物の奥深さや楽しさを気軽に体験してほしいなと思いました。
そして何より、こうして今も着物文化が新しい形で受け継がれていることが、本当に素敵だなと感じます。
来年も、絶対に行きたい!と思える、とても印象的なイベントでした。
そして、ここで耳寄り情報です!
この夏、キモノや浴衣でお出かけする人にうれしい特典がたくさん用意されています♪
▶︎ 「日本橋きものパスポート」を活用して、街歩きやお買い物、お食事をもっとお得に楽しんでみては?
【特典たくさん!】この夏はキモノや浴衣でおでかけしよう。「日本橋きものパスポート」
下記「日本橋きものパスポート」HPより
日本橋きものパスポートとは
ABOUT nihonbashi KIMONO PASSPORT
「日本橋きものパスポート」は、「日本橋」と「きもの」を楽しんでいただくための企画。
きもの、又は、ゆかたをお召しになり、本パスポート(当WEBサイト画面)を協力店や施設でご提示いただくと、割引や特典など、お得でうれしいサービスが受けられます。
このサービスがスタートしたのは日本橋が開橋して110年目の記念日である 2021年4月3日。
これまで多くの方々に和装と日本橋グルメを楽しんでいただいています。
この機会に日本橋の街歩きにはぜひ、きもの・ゆかた姿でお出かけください。
参加店舗一覧とサービスの内容につきましては、お店の紹介ページでご確認ください。
なんと、着物、または浴衣で来店すると1ドリンクサービスや粗品進呈などのサービスが受けられます。対象エリアも広く、人気スポットのコレド室町や日本橋三越本店なども含まれていました。
【対象エリア】
三越前
人形町
小伝馬町
新日本橋
日本橋三越前
日本橋駅
茅場町
馬喰町
東日本橋(馬喰横山)
この夏、浴衣や着物にチャレンジしてみるのはいかがですか?
このブログでもなるべく安価に浴衣にチャレンジする方法や、夏の浴衣で行きたいおすすめイベントを紹介していくので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。