それはすごく唐突で、つらくて、悲しくて、いまだに受け入れられていないけれど、わたしのいまの気持ちを文章に残しておきたいと思ったのでここに記します




2025年2月16日

東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクター"つば九郎"を支えてくださったスタッフの方がこの世を去りました






1994年にデビューしたつば九郎



それ以来30年間、1人の方がつば九郎を支え続けてきました



わたしが生まれるよりも前からつば九郎がいたと知った時はすごく驚いたのを覚えています



わたしは2年前のWBCを観てから野球ファン、スワローズファンになりましたが、つば九郎の存在は以前から知っていました



いつどこで知ったのかはわからないけれど、後にあなたがいる球団を応援することになれて本当に幸せです



まん丸いお腹
黄色いくちばし
真っ赤なほっぺ



どこをとってもすごく愛らしい
そんなフォルムに包まれた彼は、実は毒舌でした



愛のある毒舌でした



スワローズが連敗していても、つば九郎が得意のフリップ芸で秀逸なボケをかましてくれるから、どんなときも笑っていられました



当たり前にずっとそばにいてくれると思っていた



これからもあなたの姿を球場で見られると思っていました



だけど
当たり前なんて、永遠なんてないことを改めて思い知らされました



担当スタッフの方は亡くなったけれど、つば九郎は亡くなっていない



それは正しいことなんですが
わたしの知っているつば九郎は、あの担当者さんありきのつば九郎なんです



ギリギリのラインを攻めるフリップ芸も、あの可愛らしい丸文字も、ぽてぽてした歩き方も、わたしが知らない昭和歌謡でノリノリに踊っている姿も



あの方にしかできないつば九郎です



休養を発表された日からもう1ヶ月が過ぎました



いまだに心にぽっかりと穴が空いたような気持ちです



つば九郎の存在はほんとうに大きかったんだなと



わたしとおなじような気持ちの方を今までに何人も見かけました



顔も名前も知らないはずなのに、こんな気持ちになるなんて



彼がこれまで築き上げてきたものの大きさを感じました



それと同時に、わたしもそんな人になりたいと心から思いました



つば九郎がいつも言っていた『みんなえみふる』という言葉



あなたがいない世界ではしばらくはえみふるになれないかもしれないけれど



あなたが教えてくれた魔法の言葉で元気を出します



たくさんの笑顔と感動をありがとう



ずっとずっと大好きです



みんなえみふる

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