《*music*》日の光を感じたくなるamazarashiの歌【10選】vol.1
amazarashiという好きなアーティストさんがいます。私が最近特に好きな理由は、変わらない世界観の中でも、確かに流れている空気が変わってきているから。
昔聴いた時には歌から溢れ出るネガティブが少し苦手でした。でもそこから抜け出そうと?はしてないのかな、必死に生きようと足掻く、等身大の叫びが、人の心を掴むんだろうなと思います。
今回は昔の歌も含めて、素敵な10曲をピックアップしました。
歌詞を読んでも、曲を聴いても、MVを観ても、心にずーんと響いてくるような、重いけど、確かに希望の光が見える曲達だと私は思います✨
眠れない夜や夜明け前、朝、出かける前に聴くのが好きです。よし、外の世界で今日も生きよう、と思います。
1.奇跡(「ワンルーム叙事詩」2010)
消えてしまいたいと思っても、今終わったら全部が無駄で、何かを残したいから明日も生きる。
日常で起きる色々なことを受け止めながら、別にそれを楽観することも悲観することもなく、ただただ全ての”奇跡”を受け止めながら、今日を明日に繋げて生きようとする、そんな前向きなエネルギーがある気がして好きです。
2.空っぽの空に潰される(「千年幸福論」2011)
こちらは歌が聴けるので、良かったらこちらから聴いてみて下さい。↓↓
これは最初、自分まで潰されそうになる歌でした。
amazarashiのネガティブ寄りな歌の中でも、答えが見えにくい、疑問で終わる歌。
でも曲全体からはその虚しさに向き合って、立ち向かっているからこその強さというか、投げやりのようで、すごく芯のあるまっすぐなエネルギーを感じました。
昔の自分を”仮想敵”と言えるだけで、この人には過去を越えて未来を作っていくエネルギーがあるんだと思います。だからきっとこの人は、潰されると言いながらも決して潰されずに、明日も生きるんだろうなと。そう考えたら、前向きな歌に聴こえてきて、背伸びをしない強さが好きになりました。
3.祈り(「ラブソング」2012)
2011年の東日本大震災の発生後、青森出身のamazarashiは自身の近況と被災者へ対する思いをつづった詩と、女性が黙祷を捧げるイラスト「PRAY FOR JAPAN」を公開。それが楽曲となったものです。
後半の歌詞は大事な人の無事を祈る歌から、もっと多くの人が共感出来る様な祈りの歌にするために追加されたそう。
この曲が収録されている”ラブソング”というアルバムは、
未来に期待出来ない時代だけど、それを受け入れてはじめて次に進めるんじゃないかと思って
作られたアルバムとのことです。逃げも背伸びもせずに、前を見据えて、時に立ち止まりながらも生きようとする自然体な強さが、とても好きです。
4.夏、消息不明(「爆弾の作り方」2010)
この曲はとても歌詞が短くて、歌よりインスト部分の多い曲。
少し単調なくらいに聴こえる繰り返すメロディーとリズムが、夏の鬱陶しい暑さの中、そのまま意識が遠退いていくような、消えてしまいたくなるような気持ちと景色を表現している気がしました。
でも消息不明のままあまり結論なく終わってしまうので、ちょっと苦手です笑
5.終わりで始まり(「あんたへ」2013)
今日の5曲の中で一番好きです。
他の4曲と違うところは、確かに隣にいた”誰か”を感じられるところ。
「空っぽ〜」も”僕ら”とは歌っているんですが、この歌に出てくる”僕ら”は確かに隣にいた、僕にとっての大切な誰かなんだと思うんですよね。そしてその存在が明確だから、僕は感謝できたんだろうなと思います。
その誰かは、もっとずっと昔から隣にいて、それに気付けてなかっただけだと思いますが。
過去を懐かしみ恋しがるんではなく、それを”助走”にして、スタートラインに立てている。ある意味、「空っぽ」に出てきた”仮想敵”に勝てたのかもしれない。
それに勝てたから感謝をしたくなったのか、感謝をできるようになったから勝てたのかは分かりません。
誰にでも、”存在自体”に支えられる人がいて、その人は別に何かをしてくれなくても、いてくれるだけでよくて。それなのに、本人はそれに気付けないのかななんて思います。
考えて 考えて 肯定できるまでにどのぐらいかかるのかは知りませんが、スタートラインに立てるのがそこからなんだとしたら、とりあえず考える前に立ってみたらいいのに、と私はいつも思います。 走り出したら見えてくるものも、立ってみたら隣に感じる存在もきっとあるから。
世の中には期待を裏切られることが確かに多い。それは他人や自分の外側だけじゃなく、自分自身に対することもかもしれない。
でも一日でも多くの今を生きたら、この歌詞にあるような、期待してなかった喜びに出会えるチャンスをより多く掴める気がするから、私は今日も一日、自分の分以上の一日を生きたいなと思います。
この歌詞、全部好きです。抜き出したい言葉がありすぎるけど、論点が更にはちゃめちゃになりそうなのでやめておきます笑
こうして並べてみると、
2010→2011→2012→(2010)→2013
と、ほぼ発表された順番でした。
これだけでも感じられるんですが、もう少し最近の曲まで並べると、本当に不思議なくらい前向きなエネルギーの量が増えていくんです。
別に気持ちが楽観的になっている、とかそういう軽いものではなく。
何かに押し潰されそうになりながらも、きっとこの人は今日を受け入れて、明日を、未来を見つめて生きてる。そんな毎日を積み重ねた結果、彼が今描く、確かに希望の見える世界に辿りついたのかなと思います。
こんな曲を書いていた、書いている人が今でも生き続けていて、曲を書き続けていて、歌を歌い続けている。そのくらい、今日を生きて、明日を迎えて、夜を越えて日の光を浴びることにはきっと意味があって、一日でも多くの日を生きてみることに価値があるんじゃないかと思います。
そう聴こえるのは私がポジティブだからかもしれません。でも、私はamazarashiも根はポジティブな人なんじゃないかと想像しています。じゃなきゃきっと、こんなにも描く景色は変わっていかないと思う。
長くなってしまいました...笑
ぜひ「終わりで始まり」だけでも買って聴いてみて下さい♪ iTunesで買えます✨
私が更に好きになったこの歌詞たちが、誰かに届いたら嬉しいです*