サステナクリエーションファミリー vol.4『SAMAEL~サマエル~』

を観劇してきました!

芝居×ダンス×生演奏で人の本質を問う『Sの画像_1

場所は中目黒にあるこちらのキンケロ・シアター!

芝居×ダンス×生演奏で人の本質を問う『Sの画像_2
到着すると劇場入り口で脚本・演出・振付を手がける一ノ瀬京介さんがご家族で迎えてくださいました! 【芝居×ダンス×生演奏】という、独自の手法でオリジナルの作品を上演されているサステナクリエーションファミリーさん。私自身初の観劇だったのですが、とても新鮮な感覚を抱いたので、演劇には詳しくないものの、個人的な感想を書いておこうと思います。

あらすじ

秘密組織【サマエル】のメンバー13名の、どうしようもない憤りがぶつかり合う、最初で最期の物語。 一人の男の元に集った強者たちが、極限の状態でたどり着く正義の終着点とは?! 「なあ、ローレンシウム。俺たちは、未来永劫、世界の全てを手に入れられるかもしれない。」(公式サイトより)

人の強さと弱さを抽出したような13人の物語

‪実力派俳優の皆さんによる芝居、要所要所で繰り広げられるダンサー達による華やかな踊り、そして作品の世界観や臨場感を担う生演奏.......作品そのものに巧みさや丁寧さを感じながらも、私にとっては感想が"作品"より"内容"に引きずられる、人間の本質を描いた問題提起作のように感じました。‬ ‪普段から社会や人間を観察し、客観視に重きを置いて生きているか、感覚的、主観的に生きているかによって、視点も感じ取るものの大きさ、心の動かされるポイントも違うのだろうと思います。‬ 13人に関して、一人一人1600字の分析が書けるような、人間が持つ様々な側面を描き出した登場人物たち。

芝居×ダンス×生演奏で人の本質を問う『Sの画像_3
知識ではない本当の賢さ、理論ではない本当の幸せ、生きるために必要な教養と、人として幸福度を保つための潜在能力について、問いかけられているような気がしました。 創り手がどこまで読み取られることを望んで(計算して)いるのか、何かを届けたいのか、はたまた、社会や人間に対する訴えをそのまま表現したのか、どういう受け取り方が本意なんだろう、という点がとても気になります。 社会性のある鋭いメッセージがありながら、生演奏とダンスが絶妙に世界観を中和していて、そのエンタメ・アートのバランスがより広い観客の心を掴む。そしてロマンや感性的な部分でないメッセージが強いからこそ、芝居やアートに馴染みのない方でも、考えさせられ、楽しめる作品だと思いました。 役者さんお一人お一人の存在感がとても強く、素敵な歌声、生演奏とダンスに魅了されるとても贅沢で濃厚な2時間でした!

公演情報

サステナクリエーションファミリー vol.4 『SAMAEL~サマエル~』 脚本・演出・振付   一ノ瀬 京介 2018年6月9日 (土) ~2018年6月17日 (日) @中目黒キンケロ・シアター ◉Cast spi 林田航平 小川夏果(オスカープロモーション) 巽 徳子(Dance Company MKMDC) 三上 俊 増山祥太 階戸瑠李 佐々木心音 小俣彩貴 大野瑞生 宮原奨伍(大人の麦茶) 山元由湖 狩野和馬 ◉Dancer いのまいこ SaUrI 水村里奈 加瀬菜々子 佐藤詩乃 島田 萌 細谷彩佳 落司智子 渡部加奈 ◉Musician 野上結美→ボーカル 武藤勇樹→キーボード 廣川裕里→パーカッション 馬越脇 崚→リード

▷公式サイト

週末の公演は完売のようなので、個人的な感想になってしまいましたが... 独自の表現手法で進化を続けるサステナクリエーションファミリー、今後の作品も見逃せません! 観にいくことができて良かったです。 ありがとうございました!

芝居×ダンス×生演奏で人の本質を問う『Sの画像_4
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