お芝居の夢をみた
お芝居の夢をみた。
今頭の中が、お芝居でいっぱいになれているのだなと、とっても嬉しかった。
通し稽古が始まり、ついに本番まで1ヶ月を切った。
7月4日から7月9日まで、テンアンツ第59回公演『ひとくず』に出演させていただきます。
場所は下北沢、“本多劇場“。
歴史ある劇場で、一度は立ってみたいと願った場所。
初めての舞台。
お芝居の根本は同じだが、魅せ方は確かに異なると実感する日々。
映像であれば、細かな表情をカメラが映してくれることで、登場人物の心情を表すことができる。
一方で舞台芝居では、動きで心情を表現する必要がある。
「テンポ」というのも舞台を形作る要素となる。
編集作業などもちろん無いため、役者自らがそのテンポを生み出さなければならない。そして、そのテンポが乱れてしまうと、お客様の待ちの時間を作ってしまう。そして待ちの時間が出ると、一気にだらけてしまう。
瞬発力が、舞台では非常に大事になるということも学んだ。
1つ1つのセリフ、動きを強調することも大事。
映像では、動きながらセリフを発することでリアリティを出せると学んできたが、舞台では動く、止まる、大事なセリフを言う、このようにすることで登場人物の心情や今どのような状況かがはっきりと鑑賞者に伝わる。
これが全てではないが、舞台の基本ということを学んだ。
舞台は、はっきりとさせないと、見ているひとを置き去りにしてしまうのだと分かった。鑑賞者は何も知らないところから、役者の動きやセリフをもとに状況を判断する。
表現方法というのは様々あるんだということをひしと感じている。そして、その舞台特有の表現方法を学ぶことで、舞台の見方が今後大きく変わってきそうである。
お芝居とは何か、 稽古を重ねながら、たくさんご指導いただいているが、これが楽しい。
難しく、時に苦しくもなるが、楽しい。
そして多くの舞台に立ってきた先輩方のお芝居に、たくさん学ばせていただいている。
一声出しただけで周りの風景がパアッと見えてくるような、本当に素晴らしいお芝居なのである。
目の前で何度も見られる機会というのは滅多に無いため、とことん吸収していきたい。
最後まで、役と向き合い、そこで自分が求められていること、自分が居る意味を考えながら、やり切りたい。
『国宝』も鑑賞したが、「全てを犠牲にしてでも芸事を成功させる」というところに、考えさせられた。このお仕事をする中で、色々なことを犠牲にしてきた。ただ、やっぱり何かを得るには何かを捨てなければならないと思う。ぬるい考え方をする自分も、捨てたい。
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