売れすぎて休売も! 超人気ビール「マルエフ」の最強においしい飲み方
昨年秋、即完売した超人気缶ビールが仲間とともに復活!
アサヒビールの「アサヒ生ビール(通称:マルエフ)」が大人気です。昨年9月に発売されましたが、わずか4日で予定の40%を超える驚異の出荷率を記録してしまい、あえなく販売休止に。11月に再発売後、2021年の累計販売数量が延べ201万箱に達しました。「マルエフ」の生産体制が安定するのを待つかたちで、2022年2月に「アサヒ生ビール黒生」も登場。ともに“まろやかなうまみ”をアピールする両ビールを飲み比べてみました。
「マルエフ」が売れまくっている理由
アサヒビールを代表する銘柄といえば「アサヒスーパードライ」。キレ味が冴え渡る、爽快なのどごしの辛口ビールとして1987年にデビューして以来、今なお圧倒的なシェアを誇るメガヒットビールですが、実はその前身となったのが「マルエフ」。かつて“ユウヒ(夕日)ビール”と世間に揶揄されるほど業績が低迷していたアサヒビールが、不死鳥(フェニックス)のような再起を目指し、“F”に○をつけた「マルエフ」という開発記号で、アサヒビールの前身である大阪麦酒会社が1900年に発売した日本初の瓶詰生ビールをルーツとして、1986年に発売しました。しかし、あとから不死鳥の頭文字が“P”(Phoenix)であることに気がついた開発チームが、幸運(Fortune)の“F”ということにしておこう、と由来をひっそり変えた......というチャーミングなエピソードが残っています。
重大なミッションを背負って発売された「マルエフ」は、“コクがあるのに、キレがある。”新感覚のビールとして大ヒット。しかし、続けて翌年に発売された「アサヒスーパードライ」がそれを上回る爆裂ヒット商品となり、供給体制を整えるため、業務用の樽生を残して「マルエフ」の一般消費者向け缶・瓶両ビールは終売になります。しかし「マルエフ」は、一部飲食店でしか飲めない“幻のアサヒ”として根強い人気を誇り、今日に至るまで深く長く愛されてきました。カリスマティックな人気にあやかり、令和の今「伝説的生ビールをまた飲みたーい!」という一般の消費者ニーズに応えるかたちで復刻したのが「マルエフ」なのです。
また、「アサヒ生ビール黒生」は、1982年に日本初の缶の黒生ビールとして発売された「アサヒ黒生ビール」をルーツとする生ビールです。
オープン価格ですが、2022年3月初旬現在「マルエフ」「アサヒ生ビール黒生」ともに350mlで¥219前後、500mlで¥289前後で、スーパー・コンビニ・酒専門店などで購入することができます。
また、「アサヒ生ビール黒生」は、1982年に日本初の缶の黒生ビールとして発売された「アサヒ黒生ビール」をルーツとする生ビールです。
オープン価格ですが、2022年3月初旬現在「マルエフ」「アサヒ生ビール黒生」ともに350mlで¥219前後、500mlで¥289前後で、スーパー・コンビニ・酒専門店などで購入することができます。
つるつる飲める! まろやかでコクのある「マルエフ」
「アサヒスーパードライ」が、オンからオフモードへ切り替えたい時、または明日への活力をビールで補いたい時といったエナジー補給モードなシーンを想定したビールだとするなら、「マルエフ」は、女優の新垣結衣さんがTVCFで見せる「日本のみなさん、おつかれ生です!」と宣言しながらゆったりリラックスモードで味わっている姿のとおり、心地よくくつろぎたい時に飲みたいビール。
グラスに注いだビールは透明感あふれる黄金色で、ホップ特有の苦みがほんのりとありながら、穀物の甘み・うまみ・まろやかさが勝ち、きわめてスムースでソフトな飲み口。ビールを飲み慣れていないビギナーさんでもビールのおいしさが存分に味わえる、バランスのよいビールだと思います。アルコール度数も4.5%とやや低め。ちなみに、あえて泡を立てながらグラスに注ぐと、炭酸が抜けてよりまろやかな口あたりになります。
つるつる飲める秘密は3つの製法にあるそうな
1. 仕込みと煮上がりの段階でホップを投入し、ほどよい苦みと香りをつけている
2. 発酵度を高くしすぎず、麦の味わいを残す
3. 低炭酸・低アルコールに設定し、うまみを引き出す
つるつる飲める秘密は3つの製法にあるそうな
1. 仕込みと煮上がりの段階でホップを投入し、ほどよい苦みと香りをつけている
2. 発酵度を高くしすぎず、麦の味わいを残す
3. 低炭酸・低アルコールに設定し、うまみを引き出す
クリーミーでまろやかな「アサヒ生ビール黒生」
2月に発売されたばかりの「アサヒ生ビール黒生」は、1982年に日本初の缶の黒生ビールとして発売した「アサヒ黒生ビール」をルーツとする生ビール。2015年に終売した「アサヒスーパードライ ドライブラック」の復活を望む一般消費者からのリクエストに応えた“復活の黒生”です。
ガツンとしたコクと風味の力強さが黒ビールの特徴ですが、この「アサヒ黒ビール黒生」は、芳ばしい香りとまろやかなうまみが特長です。いかにも黒ビールらしい麦のロースト感が感じられる一方、カラメルを思わせるほんのりとした甘さが主役です。クリーミーな泡を浮かべたダークブラウンのたたずまいは、まるでホイップミルクをのせたマイルドなコーヒーのよう。黒麦芽・クリスタル麦芽・ミュンヘン麦芽をブレンドして使用しています。黒ビールビギナーさんにおすすめです!
ガツンとしたコクと風味の力強さが黒ビールの特徴ですが、この「アサヒ黒ビール黒生」は、芳ばしい香りとまろやかなうまみが特長です。いかにも黒ビールらしい麦のロースト感が感じられる一方、カラメルを思わせるほんのりとした甘さが主役です。クリーミーな泡を浮かべたダークブラウンのたたずまいは、まるでホイップミルクをのせたマイルドなコーヒーのよう。黒麦芽・クリスタル麦芽・ミュンヘン麦芽をブレンドして使用しています。黒ビールビギナーさんにおすすめです!
アサヒビール公式が推す“ハーフ&ハーフ”が最強だった
「マルエフ」と「アサヒ生ビール黒生」を半分ずつミックスするビアカクテル“ハーフ&ハーフ”もおいしいのでぜひお試しください♡ 先に「マルエフ」を半分グラスに注ぎ、シュワシュワという泡立ちが落ち着くのを待って、「アサヒ生ビール黒生」を同量程度注ぎます。「黒生」の芳ばしさと「マルエフ」の甘やかなうまみが絶妙にマッチ! あくまで軽やかな飲み口でありながら、ほんのり優しい苦みも感じられて、もう「ンー♡ うまい!」と語彙力を失います。アサヒビール長年の歴史が溶け合う味です。
ベストおつまみは意外にもチョコレートだと思う
そんな激うま“ハーフ&ハーフ”に合うおつまみは、意外にもシンプルな板チョコだと思います。甘さと塩気のバランスをとるために、カリッと揚げたポテトフライがあると家飲み時間が優勝します。ぜひお試しください。
- エディター沖島(沖島麻美)
- 編集&ライター歴17年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。雑誌や書籍などのペーパーメディアと、WebやSNSなどのオンラインメディアをハイブリッドで企画・制作・運用できるのが強みです。普段はプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムをお届けしていますが、無類の酒好きが高じておいしいお酒レポもやります♡
Instagram: https://www.instagram.com/asamiokishma/
取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2022年3月1日時点のもので、個人の見解や私物が含まれます。地域により商品の価格・発売日・仕様などが異なる場合があります。また、一部の地域および一部の店舗では取り扱いのない商品があります。