クアンクの対義語は? 「느좋」って? SNSで使える! 2025年最新・韓国の流行語&若者言葉【韓国カルチャー通信 #318】
アンニョンハセヨ! 韓流や韓国ビューティをメインにライター、取材コーディネーターをしている私YUKIが、注目の韓国情報をお届けしていきます。
続々とアップデートされる流行語。SNSなどでよく見かける“翻訳機では訳せない韓国語”をご紹介します。
翻訳機では訳せない! 最旬の略語「느좋」
最もイマドキな若者言葉と言えば、「느좋(ヌジョッ)」。「感じがいい」という意味の「느낌 좋다(ヌッキム チョッタ)」を略した言葉で、「雰囲気がいい」「いい感じ」というニュアンスで使われています。
単体でも使えますし、느좋の後ろに名詞をつけて使ったりもします。例としては、「느좋 카페(いい感じのカフェ)」「느좋 아이템(小洒落たアイテム)」など。
とにかく何にでも使えるので、「남(ナム/男)」「녀(ニョ/女)」をつけて「느좋남(イケメン)」「느좋녀(美女)」と表現することも。この場合は、ルックスの美しさもですが、“雰囲気がおしゃれな人”という印象を与えます。
汎用性が高い言葉ですが、発音にはご注意を。「ジョッ」の発音を間違えると韓国語のFワードになってしまうのです。韓国人同士でも一瞬戸惑うくらいなので、SNSやテキストのみで使うのがよさそう。また、カジュアルな表現なので親しい間柄で使いましょう。
「느좋」と似ているようでちょっと違う略語
「느좋」が見た目や雰囲気といった印象を褒める言葉だとしたら、「감다살(カムダサル)」は機転や能力を褒める言葉。「感じ(勘)が全部生きている」という意味の「감 다 살았네(カム タ サラッネ)」の略語です。
誰かが何かを上手にこなしたり、期待に応えたり、場を盛り上げたりした時にほめるニュアンスで使われます。例えば、G-DRAGONが約7年ぶりにカムバックしましたが、新譜もコンサートもやっぱりすごい、さすがレジェンド! ということを表現する時は、「いい感じ」でも「느좋 」より「감다살」がしっくりきます。
また、韓国ではクオリティーの高いドラマを「ウェルメイド ドラマ」とよく表現しますが、同じ感覚で「감다살 드라마(ドラマ)」と言ったりすることも。「감다살」は、場合によって「느좋 」と互換性がありつつ、もう一層深い部分を指している印象があります。
よく何かをほめる時に「天才すぎる」と言ったりしますが、そのニュアンスに近いかも!
食べ物のチュクミではありません!
通称「쭈꾸미(チュクミ)」と呼ばれる「イイダコのピリ辛炒め」と発音が似ていますが、食べ物ではありません。「추구미(チュグミ)」とは、「追求」という意味の「추구(チュグ)」と「美しい」という意味の「미(ミ)」を合わせた造語で、「なりたいイメージ」という意味。漢字にすると「追求美」です。
ファッションやメイク、ヘアスタイル、ネイルなどの好みのムードを表すほか、「ロールモデル」や「ワナビー」のようなニュアンスも含まれていて「私の追求美はIVEのウォニョン」というように使います。
「好み」という意味では、似たような表現に「私のスタイル(タイプ)」という意味の「내 스타일(ネ スタイル)」があり、こちらは理想のタイプや好きなものを指す言葉として以前から使われてきました。
クアンクの対義語
韓国メイクですっかりおなじみとなった「꾸안꾸(クアンク)」。抜け感のあるメイクや着こなしのことを意味しますよね。この「クアンク」の対義語となるのが「꾸꾸꾸(ククク)」です。
どちらの言葉も「おしゃれをする」という意味の「꾸미다(クミダ)」から生まれた若者言葉ですが、「꾸꾸꾸」は「꾸미고 꾸미고 꾸미다」を略したもの。つまり、「盛って盛って盛りまくる」ということ。「がっつりおしゃれすること」を意味します。
YouTubeやInstagramなどで「꾸꾸꾸 메이크업(メイクアップ)」「꾸꾸꾸 코디(コーデ)」と検索すれば、韓国スタイルの勝負メイク/コーデがヒットするので、おしゃれのヒントがほしい時の参考にしてみてはいかがでしょうか。
韓国系ライター。K-POPアイドル、俳優にインタビューを行い、現在はソウルと東京を行き来して活動中。美容/コスメ好きで、美容雑誌やWEBマガジンでは韓国美容のコラムを担当。私生活でも3日に1度はポーチに新入りコスメが増える。韓国人ビューティユーチューバーのメイク動画を見るのが癒し。