【TWICE・SANAインタビューまとめ】「これまでもこれからも。9人で支えあって壁を乗り越えていく」
私らしくいるために、守りたいもの、伝えたい言葉
唯一無二の輝きを放つガールズグループ「TWICE」のメンバーSANA。知性あふれる美しさと、天性の愛らしさで世界中を魅了し続けている。近年、ユニットとしての活動も精力的に行う彼女が、MOREに単独で初登場。メンバーと共に駆け抜けてきたこれまでと、これからを真摯に語る。
サナ●12月29日生まれ、大阪府出身。9人組の多国籍ガールズグループ「TWICE」のメンバーとして、2015年10月に韓国デビュー。2017年6月には、日本デビューも果たす。近年、数多くのブランドアンバサダーとしても活躍。2023年、メンバーのMINA、MOMOと共にユニット「MISAMO」を結成。JAPAN 1st MINI ALBUM『Masterpiece』をリリースし、『第74回NHK紅白歌合戦』にも出演
SANAとTWICEの今までを振り返って
2022年、事務所との契約更新のタイミングで、9人全員での再契約を選び、グループのさらなる飛躍を誓ったTWICE。デビューから今までに至るSANAの想い、メンバーやONCEへの感謝の言葉とは。
Q.2015年10月20日にデビュー。練習生から“TWICE・SANA”になった時、どんな気持ちだった?
「ずっと夢見ていた歌手になるんだ! これからが本当の始まり」と気が引き締まりました。“SANA”と書かれたボードを持って応援してくれたり、心のこもった言葉をお手紙で伝えてくれたり、自分のファンという存在に初めて会った時は、不思議な感覚を覚えると同時に、すごくうれしかったです。今でもライブ会場で、私のファンだとわかるアイテムを持っている方を見つけた時がいちばん心躍ります!
Q.デビュー2作目『CHEER UP』で、「shy shy shy」ブームを巻き起こしたSANAさん。注目を集めたことで、考え方や表現に変化はあった?
『CHEER UP』は、デビュー間もない頃だったので、韓国語の発音にとても気をつけていた時期でした。だから、この曲を初めてステージで披露する直前まで、ひとりで焦りながら、「シャイシャイシャイ!」とはっきりと単語が聞こえるように練習をしていたのですが、この曲のリリース日に開催したショーケースライブ後、みなさんが、「シャーシャーシャー」と崩した発音で言ってて! 私も合わせることにしたのを覚えています(笑)。
Q.日本での活動で最も記憶に残っていることは?
2019年に開催したTWICE初のドームツアー1日目のオープニングステージ。『One More Time』という曲で幕開けした瞬間に感じた緊張感と、胸がいっぱいになったことは今でも忘れられません。
Q.デビューからこれまでを振り返って、どうやって“壁”を乗り越えてきた?
私ひとりではなく、9人で支えあって乗り越えてきました。壁が現れても、それがどれくらい高くて分厚いのかは進んでみないとわからない。でも、これまでもそうやっていくつもの困難をみんなで乗り越えてきたので、今後また壁にぶつかったとしても、このメンバーならきっと大丈夫。いつもそう思っています。
“お疲れさま”。メンバーがかけてくれる何気ないひと言が背中を押してくれる。
Q.2022年、9人全員で現事務所との契約更新を発表。この決断をしたことで再確認したTWICEの魅力とは?
7年間、みんなで支えあい、築き上げてきたTWICEというチームは、これからやってみたいことも、できることもたくさんあるチームだと思ったので、9人がいるTWICEを守りたかった。そして、とても大切な8人の存在に出会えたことに感謝していますし、そんなメンバーとまだ離れる時ではないなと思いました。
私たちTWICEにはやりたいことがまだまだある。だから、9人のTWICEを守りたかった。
Q.メンバーに伝えたい“ありがとう”を教えて!
ある曲の活動中に心身共に疲れてしまった時期がありました。お仕事が終わって寮に帰った時に、玄関で何も聞かずに背中をぽんぽんと叩きながら、「疲れたよね〜お疲れさま!」と声をかけてくれたメンバーみんなの言葉で、「よし、また頑張るぞ」と思えました。みんな、あの時はありがとう!
TWICEとして、MISAMOとして、SANAのこれから
昨年、TWICEからのユニット「MISAMO」の活動を開始し、さらに活躍の場を広げたSANA。キャリア9年目を迎えた彼女が、新しいチャレンジをし続ける理由について語った
2023年、SANAさんは、メンバーのMINAさん、MOMOさんと共に「MISAMO」を結成し、グループの時とはまた違うエレガントなムード漂うJAPAN 1st MINI ALBUM『Masterpiece』をリリース。年末には、『第74回NHK紅白歌合戦』への出演を果たした。今回の活動は、TWICEとしてデビューする前、練習生時代を振り返る機会になったと語る。
「デビュー前は、何かとMISAMOの3人で一緒にいることが多かったんです。あと、その頃に練習していたパフォーマンスの雰囲気が、今回のMISAMOのコンセプトとなんとなく近くて! それもあって、ミニアルバム準備期間中は、3人で当時の想い出トークをよくしていました。大変だったレッスンの話とか、宿舎でこっそりおいしいものを食べたね〜とか(笑)。もちろん、私たち3人にしかできない表現についてもたくさん話し合いました」
そうしてでき上がった作品のリリース直前に開催した、ショーケースイベントは、「『これまで8年間、私は何をやってきたんだろう?』と思うくらいすごく緊張した」と明かす。
「9人でステージに立つことに慣れていたので、急に3分の1になったことで、普段、どれだけメンバーのことを頼っていたかに気づかされたし、みんなの存在の大きさを再確認することができました」
近年、SANAさんは、数多くのブランドのアンバサダーを務めるなど、ソロでも活躍の幅を広げ続けている。
「グループやユニット活動の時は、自分の個性を100%出すというより、いかにバランスをとるかを大切にしています。たとえば、ポーズを取る時、ほかのメンバーとかぶっていないか左右を見て、空気を読みながら表現するのですが、ひとりのお仕事では、私のすべてを見せるようにしています。去年の活動で印象的だったのは、ブランドアンバサダーの就任記者会見! 毎回、ちゃんと話せるか不安で、すごく緊張しちゃいました(笑)。でも、“ひとりで話す”機会は学べることが多いし、やり遂げた時の達成感がすごいんです。これからもこういったチャンスをいただけたら、しっかりと準備して頑張りたいです!」
今年、TWICEは、昨年スタートさせた5度目のワールドツアー「TWICE 5TH WORLD TOUR 'READY TO BE'」のアンコール公演を、今年3月に、ラスベガスのアレジアント・スタジアム、さらに7月には、日産スタジアムと、ヤンマースタジアム長居で開催する。限られたアーティストしか立てないステージを控えた心境とは。
「スタジアムは、ずっと夢に見ていた場所。やりたいという気持ちだけでは立てないステージで、たくさんの方に支持していただいたおかげで公演ができることがうれしいです。これまでワールドツアーやドーム公演など、目の前にある目標に向かって9人全員で走って、それをひとつひとつ達成してきました。TWICEのおかげで、努力すればどんな夢も叶えられると実感したし、今もこれからもこのチームは、私に目標や希望を与えてくれる存在です」
そんなグループに対する“誇り”と“愛”に満ちたSANAさんが、見据える“これから”はというと。
「私は、昔から好奇心旺盛なタイプなんです。だから、これまでどおり新しいことに挑戦する機会にめぐりあえたら迷わずに飛び込みたい。そうやって、自分の強みをひとつでも多く増やして、カッコいい大人の女性に近づきたいです」
これまでもこれからも。9人で支えあって壁を乗り越えていく
Photo : Kyosuke Azuma Style Director : Choi Minhye Stylist : Oh Soyull Hair : Choi Jiyoung(LULU) Make-up : Won Jungyo(Bit&Boot) Text : Rie Kaido