豪華有名人のレカペや舞台挨拶も! 第15回沖縄国際映画祭レポ
沖縄・那覇で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」
映画上映はもちろん、音楽、お笑い、アート、ソーシャルビジネスコンテスト、レッドカーペットなど、総合エンタテインメントの祭典「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」。今年も、2023年4月15日、16日に那覇で開催されました。
今年は第15回目を迎える節目の年。地元の人も観光客も楽しみにしているこのイベントのレポートをお届けします。まずは、映画祭ということで上映された作品やその関連イベントを紹介します。
俳優や芸人などの著名人が歩くメインイベント「レッドカーペット」
多くの著名人が集まった「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」(主催:沖縄国際映画祭実行委員会 運営:㈱よしもとラフ&ピース)。2023年4月15日と16日の2日間で、約3万5000人もの参加者が集まりました。特に観客を沸かせたのが、国際通りで2日目に行われたメインイベントの「レッドカーペット」。
国際映画祭という名の通り、上映された作品の監督や俳優、著名人はじめ、芸人やタレント、キャラクター、応援団ら711名がレッドカーペットを歩きました。この日は雲ひとつない快晴で、沖縄ならではのポカポカ陽気。人気俳優やタレインを見ようと、全長160メートルのレッドカーペットの沿道には約1万7000人もの観客が集まりました。
レッドカーペットは、琉装を身にまとった踊り手たちによる四つ竹で華やかに開幕。
イベント内で数々のMCをこなしていたガレッジセールのおふたりが、スーツでビシッときめて登場。沖縄出身のコンビということもあり、注目を集め会場を沸かせました。
映画上映に合わせて、舞台挨拶に監督や演者が登壇
映画部門は「特別招待」「沖縄映画特集」「地域発信型映画」「特別上映」「クリエイターズ・ファクトリー」「シアタードーナツ連携企画」の6つの部門に分かれています。
県内外の作品、29プログラム33作品が上映されました。その中、今回MOREが特に注目した作品を、舞台挨拶やレッドカーペットの様子を合わせてご紹介します。
ひとつめの作品は、銀座で繰り広げられるタイムリープSFコメディー映画『ザギンでシースー!?』。主演の伊藤健太郎さんをはじめ、岩城滉一さん、監督の金森正晃さん、主題歌を歌った華原朋美さんなどがレッドカーペットに登場。「健太郎くん、こっち向いて〜」というファンから声に、手をふりながらなごやかに答えている伊藤さんの姿が印象的でした。
続いて、嘘をテーマに新進気鋭の映画監督がそれぞれの作品を製作するショートムービープロジェクト「嘘の起源」。第1弾として『絵掻きうた』『ホワイト ライ』の2作品が上映されました。『絵掻きうた』の主演は後藤大さん。舞台挨拶の際、作品中に描かれている絵は実際に後藤さん自身が描いているとコメントし、その多才さに会場は驚きの様子でした。そして『ホワイト ライ』の主演は瑚々さん。ガレッジセールの川田さんも出演していることから、おふたりが舞台挨拶に登場しました。
レッドカーペットでの凛とした美しさが際立っていました。
ユン・ソンモさんが主演を務める『ランサム』も注目の作品。韓国人1人を含む五人が19歳の女子大生を誘拐。父親に突きつけられた身代金(ランサム)は一億円。命をかけたランサム強奪作戦が繰り広げられるアクション作品です。出演者のみなさんとともに、ユン・ソンモさんがレッドカーペットに登場しました。
映画特集の『沖縄カミングアウト物語 〜かつきママのハグ×2珍道中!〜』も心を打つ感動作。大好きな家族に、いつか自身がゲイであることをカミングアウトしたいとずっと思っていた新宿二丁目ゲイバー「九州男」の店主、かつきママのカミングアウト・ストーリーです。
舞台挨拶には、この作品に出演した川田美輝(かつきママ)さんと監督の松岡弘明さんが登場。
川田さんは「カミングアウトする前は沖縄にいるのが辛かった。そのため故郷を離れました。でも10年を経て、両親にゲイであることをカミングアウトしたあの日から視野が変わりました。そして沖縄に居やすくなったんです。変わったのは僕の気持ちで、受け入れられるキャパが広がったと感じています。この映画を通してカミングアウトを勧めているわけではありません。ただ、今一度、自分の家族や恋人、大好きな人たちを大切にすることを思い出して欲しいと思います」と素敵なコメントを残しました。
レッドカーペットに著名人が続々!
レッドカーペットには、映画 『風が通り抜ける道』に出演した山田邦子さんらも登場。山田さんは意外にもレッドカーペット初登場だそうです。
世界各地に根付くサーフカルチャーを紐解くサーフドキュメンタリー作品の映画『Surf Around ~駿河太郎が巡る、種子島~』で主演を務める駿河太郎さん。
風間寛平さんも登場して明るいギャグをレッドカーペットで連発し、大きな笑いをとっていました。
豪華な顔ぶれと、沖縄らしいカラッとした晴天で、大賑わいのレッドカーペットとなりました。
「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」の公式サイトもチェックしてみてくださいね。
取材・文/雨宮あゆ実