ジミー大西氏の絵画展や、大爆笑のうた自慢イベントも! 第15回沖縄国際映画祭レポ
沖縄各地の魅力や物産を全国に発信するイベントが開催!
映画上映はもちろん、音楽、お笑い、アート、ソーシャルビジネスコンテスト、レッドカーペットなど、多岐に渡るコンテンツが催される総合エンタテインメントの祭典「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」。今年は、2023年4月15日、16日に開催されました。
多彩なコンテンツのなかでも、特に会場が一体となって盛り上がるイベントが、「ハイサイ!うた自慢まち自慢2023 島ぜんぶでおーきな祭スペシャル」です。 沖縄県41市町村の首長、または首長が指名する当該市町村の人々が、ご自慢の「歌」と独自の「パフォーマンス」で、地元の魅力や物産を全国に発信しました。
「ハイサイ!うた自慢まち自慢2023 島ぜんぶでおーきな祭スペシャル」
首長たちがみずから歌って踊って会場を盛り上げるイベント。事前受付が必要となりますが、無料で一般客も観覧できます。
予選を勝ち抜いた6市町村の代表者による歌のパフォーマンスと地元のPR合戦が繰り広げられました。
西川きよしさんが司会を務め、ナビゲーターとしてガレッジセール(川田、ゴリ)と、宮川たま子さん。審査員として、シンガーソングライターのEPO、沖縄の演芸集団・FECオフィスの山城智二社長、大平サブローさん、株式会社よしもとエリアアクション代表取締役社長の泉正隆さんがステージに登場しました。
ゴリさんは「18時スタートのイベントですが、会場の皆さんが明るいのは何でか知っていますか? これはもうみんなお酒を飲んでいるからです! 沖縄は飲み始めるのが早いんですよー!」とスタートから会場を沸かせました。
本企画の発起人である、前大宜味村長の宮城功光さんと沖縄国際映画祭実行委員長・吉本興業ホールディングスの大﨑洋会長が登場。「全国市長村長のカラオケ大会がやりたいね。特産物のPRもできるし」という話しがきっかけでイベントが始まったそうです。そんな思いつきでここまで大きなイベントになるのだからすごいですよね!
少年隊を踊って歌う豊見城市長に、大崎会長もカネを鳴らすのを忘れる
弾き語りや個性ある衣装での登場など、どのパフォーマーも素晴らしかったのですが、特に印象に残ったのが、豊見城市長 徳元 次人さんのパフォーマンス。
少年隊の仮面舞踏会をキレッキレのダンスで歌う姿がカッコよく、でもそのキレの良さがどこか面白くてみんな爆笑。審査員として鐘を鳴らすはずの大崎会長も見入ってしまい、鳴らすのをしばし忘れてしまうほど大盛り上がりでした。41歳の若さで市長ということにも驚きました。
パフォーマンスの後には地域の紹介も。その地域を知るきっかけにもなる当イベント。豊見城市は最近、観光地としても話題の瀬長島ウミカジテラスがあるところです。マンゴーも名産とのことで、マンゴーのゆるキャラも一緒に登場しました。
6市町村の代表者のパフォーマンスが終わり、二葉百合子さんの「関東一本〆」を歌った、八重瀬町の神谷たか子議会議長が優勝! まるで紅白歌合戦の舞台のような貫禄のあるパフォーマンスが圧巻でした。
最後は沖縄らしく、みんなでカチャーシーを踊って大盛り上がり。このイベントを通して、沖縄のさまざまな地域や首長さんたちがとても身近に感じました。町おこしにも繋がったイベントだと思います。
ジミー大西 画業30年記念作品展 「POP OUT」 Pre-Exhibition
画業30年を迎えた画家・ジミー大西さんの貴重な原画作品展も開催されました。本展は、沖縄県立博物館・美術館にて4月28日から開催される大規模個展「ジミー大西 画業30年記念作品展“POP OUT”」のプレエキシビションとして、期間限定で那覇市タイムスビル1階で実施されました。
画家・ジミー大西さんの作品が無料で見られるということで、非常に多くの人が来場していました! 世界を魅了するそのカラフルなタッチが印象的で、素晴らしい作品の数々です。
ジミー大西さんは、「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」のメインイベントとして行われたレッドカーペットにも登場していました。
さまざまなエンターテイメントステージも!
「ラフピーラウン」という、1日中無料で楽しめるエンターテイメントステージも2日間開催されていました。国際通りの玄関口「パレットくもじ前交通広場」を会場とし、お笑い・アイドル・カラオケ・ワークショップなど、多彩なステージが実施され、誰でも見られることから、通りすがりの人も交えて大きな人だかりができていました。
ここはまた、国頭村・大宜味村・与那原町・八重瀬町・粟国村・奄美群島観光物産協会の特色ある物産販売や、企業ブースが立ち並び、さまざまな魅力・情報を発信する会場としても賑わいを見せていました。
2日間に渡り、映画に関するイベントはもちろん、町おこしや社会活動に繋がる催しなど、多岐にわたるイベントが開催されました。
「島ぜんぶでおーきな祭 - 第15回沖縄国際映画祭」はこれからも、沖縄県民と観光客がともに楽しめ、そして沖縄の魅力を多くの人に発信できる、素晴らしいイベントに進化していきそうです!
取材・文/雨宮あゆ実