【フィルムカメラの始め方】おすすめのカメラ、現像の方法は?カメラ屋さんに聞いてみた!
フィルムカメラ初心者のための最初の知識をカメラ屋さんに聞いてみた!
フィルムカメラっていったい何から始めればいいの? 挑戦してみたいけど、機種や現像など疑問がいっぱい! ビギナーのための「これを押さえておけばOK」なことを教えてもらいました。
教えてくれたのは……
『カメラのキタムラ』が運営する、“写真とカメラにまつわるライフスタイル提案を行う”専門店。フィルム現像、カメラ販売買取、写真プリントなど多岐にわたるサービスを提供している
●製品写真提供/新宿 北村写真機店
Q:気軽に始めるなら?
A:「写ルンです」などの使いきりカメラやお手軽なフィルムカメラが◎。
いちばん気軽に始められるのは、買って、撮って、そのまま現像に出せる『富士フイルム』の「写ルンです」。中のフィルムを入れ替える楽しさを味わいたいなら、「Kodak ULTRA F9」や「VIBE PHOTO 501F」! 使いきりカメラの次のステップにおすすめで、軽くて操作も楽で始めやすいです。撮る時のコツは「とにかくフラッシュをたくこと」。明るい場所でもフラッシュをたくことが美しいフィルム写真の秘訣。(秋元さん、以下同)
「写ルンです」
撮ってそのまま現像に出せる手軽さが初めの一歩にぴったり
「Kodak ULTRA F9」
簡単操作で初心者にも◎。ハーフサイズの「EKTAR H35」モデルも人気
「VIBE PHOTO 501F」
フラッシュ内蔵で、フィルムを交換して繰り返し何度でも使える
Q:フィルムカメラ初心者が最初に手に取るべきなのは?
A:「簡単・手軽・小さい」の3つを兼ね備えた機種がおすすめ!
操作が簡単で覚えやすく、持ち運びがしやすいコンパクトなサイズのものがおすすめです! 一枚撮影したら自動でフィルムを巻き上げてくれる機能や、明るさを自動で測ってくれる機能がついているものが扱いやすくていいと思います。レンズにくせがなく、失敗の少ない写真が撮れる「オートボーイ」シリーズは最初の一台に◎。
Canon「AUTOBOY」シリーズ
フィルムの自動巻き上げ、巻き戻しに加え、オートフォーカス機能も
Q:フィルムを入れ替える時、どれを買えばいいんでしょうか?
A:富士フイルム、コダックのカラーネガフィルム、最近は「昭和カメラフィルム」も売れています。
今は白黒フィルムよりはカラーのネガフィルムがよく手に取られている印象です。入荷してはすぐに完売していく商品ばかりなので、カラーネガフィルムを見つけたらとにかく手に取ってみるのがいいと思います! 最近は、レトロブームの影響からか、「昭和カメラフィルム」というフィルムも売れ筋です。迷ったらぜひスタッフにご相談ください。
Q:人気の現像のしかたは?
A:仕上がりはレトロやハイキー、サイズはハーフサイズプリントが好評。
現像後にスマホへのデータ転送を希望される方が多く、「得プリパック」というサービスが人気です。プリントは、大きすぎずスマホケースに入るハーフサイズプリントで、フチありのものをカード感覚で楽しむ方が多く、仕上がりはレトロやハイキーなどの懐かしい色調が好評です。混雑具合にもよりますが、現像はだいたい2〜3時間で仕上がります。
人気サービス
仕上がり
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通常
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レトロ
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ハイキー
Q:お出かけ好きなモア読者におすすめの機種は?
A:自動巻き上げ、オートフォーカス機能つきのコンパクトカメラ!
おすすめしたいのは、上でご紹介したオート機能つきのコンパクトカメラです。扱いやすい『キヤノン』の「オートボーイ」シリーズはもちろん、望遠がついているモデルが多く、景色の撮影にもってこいな『PENTAX』の「ESPIO」シリーズ、スナップで扱いやすい広角レンズのおかげでいつも以上にきれいな写真が撮れる『RICOH』の「GR」シリーズはモア読者の皆さんのお出かけのお供にもぴったりだと思います!
Canon「AUTOBOY」シリーズ
上で紹介したものと同機種。初心者でも扱いやすく手軽さが人気
PENTAX「ESPIO」シリーズ
ズームレンズを搭載。望遠がついているモデルが多いので旅行にも◎
RICOH「GR」シリーズ
手軽ながら、描写力の高い“GRレンズ”を搭載しておりワンランク上の写りが楽しめる
これからフィルムカメラを始める方へ
まずは使いきりカメラに挑戦して、実際に試してカメラの楽しさを味わってもらいたいです。最初はうまく撮れないこともあるかもしれませんが、失敗した写真が想い出に残ることもあります。当店では、カメラやレンズの販売もありますし、選び方や仕上げ方のご相談も受け付けておりますので、いつでもご来店くださいね!
撮影/新谷真衣 ※MORE2023年8月号掲載