井桁弘恵も登壇！ 「集英社 MOREyoi ウェルネス スクール」詳細レポ

半世紀近く働く女性を応援してきた雑誌『MORE』と、2021年にローンチした“心・体・性のウェルネスメディア”『yoi』。集英社のふたつのメディアが「集英社 MOREyoi ウェルネス スクール」を3／3（日）に開催しました。
今回のテーマは、『フェムテラシーから考える働き方』※。アダストリアのウェルネスブランド『Mood is me.ムードイズミー』とタッグを組み、トークショーやワークショップなど、現代を生きる女性を応援する内容満載で行われました。
このセミナー&イベントの模様をレポートします。
※「フェムテラシー」とは： 女性の健康をテクノロジーで後押しするサービスや製品「フェムテック」と「リテラシー」を掛け合わせた言葉で、女性のこころやからだに寄り添う知識を指します。

PART1の「フェムテラシー講座」には、MORE専属モデルの井桁弘恵が登場！ 女性の健康をテクノロジーで後押しするサービスや製品を指す「フェムテック」と、正しい情報を選択し活用する「リテラシー」を掛け合わせた「フェムテラシー」について学びました。

井桁弘恵（以下、井桁）：自分の体のことで言うと、とにかく冷えが気になります。生理前や生理中はもちろん、それ以外のときもずっと体が冷えている気がします。また、生理前にメンタルの波があったり、食欲が旺盛になったりもします。(このようなことは普段)誰とでも気軽に話せることではなく、信頼できる情報を得るのも難しいと思うため、今日みなさんと一緒に学べるのがとても嬉しいです！

yoi編集部の進行で、月経カップや月経ディスク、骨盤底筋を鍛えるデバイスなど最新のフェムテックアイテムについても、実際に触りながら学びました。

井桁：月経カップの装着をサポートしてくれるアプリケーターは日本で生まれた製品なんですね。少しでもみんなが使いやすいようにという優しさを感じます。生理がくることを日常化しすぎて、そこに意識を持たなくなってしまっていましたが、これだけたくさんのアイテムがあることを知るだけで自分のことを愛せるきっかけになりそうです。

続くPART2は、フェムテックで社内起業をした女性ふたりによるトークショー。
株式会社アダストリアで、美と健康をテーマにしたブランド『Mood is me.（ムードイズミー）』を立ち上げた渥美昌子さん（画像右）と、繊維を扱う豊島株式会社で吸水ショーツなどを販売するブランド『Hogara（ホガラ）』を立ち上げた大川侑穂さん（画像左）が登壇しました。

渥美さん：ブランドを立ち上げたきっかけは、友達がセクシャルトイを持っていたこと。その方々がきれいでおしゃれだったので、「私、遅れているのかも！」と思い、あわてて買いに行ったんです。ブランドを立ち上げた当初は、「ただのエロでしょ」とか、「クレームが入るんじゃないか」、「株価が絶対に落ちる」などと言われ、やっぱりショックでした。でもいただく意見には感謝の気持ちを忘れず、とにかく笑顔で謙虚に過ごしていたところ、次第にポジティブな意見が増えていったんです。

大川さん：私も上司が全員男性で、吸水ショーツを提案しても「それって売れるの？」と言われ、予算もつかずクラウドファンディングから始めました。上司を一人ずつあたって製品への想いを伝えていたのですが、途中で「これって隠れて話さなきゃいけないことなのかな？」と私自身がハッとして。女性のクローズドなムードが変わっていくことの大切さに気づきました。

奇しくもブランド立ち上げ前に病気を患ったというおふたり。自分の体の状態に目を向けることも大切だと気づいたそうです。

大川さん：『Hogara』を立ち上げた頃に婦人科系の病気が見つかって。がむしゃらに仕事をしていたけれど、自分が“ほがらか”に働くことや、健康や心と体について考えるきっかけになりました。

渥美さん：私も9年前にくも膜下出血で倒れたのをきっかけに、今は毎朝5kmのランニングと、週3回のトレーニングを続けています。社内でも、みんなで20分間筋トレする「ちょこウェル」を提案して始めたんですよ。

大川さん：仕事の合間にみんなでトレーニングができるの、楽しそう！ それにしても、セクシャルトイを『アダストリア』のストアで買えるのって本当に革命的ですよね。

渥美さん：『Hogara』のショーツもすっごく良くて、実は今新しい商品化の話を一緒に進めていてとてもワクワクしてます！ ぜひ楽しみにしていてください。

PART3では再び井桁弘恵が登場し、全員でワークショップを行いました！
登壇してくださったのは、「瞑想」で起業したインド中央政府公認SVYASA認定ヨガ講師のカナさん（画像左）と、体質診断型のパーソナル薬膳サービス『YAKUZEN TOKYO』株式会社代表取締役の山川麻子さん（画像右）。

まずは山川さんが薬膳についての興味深いお話をしてくださいました。

山川さん：食事が「好きなものを食べること」だとすると、薬膳は「美肌や老化予防などある目的のために効果のある食材を食べること」。東洋医学では、女性は7の倍数で体に変化があると言われ、一番充実しているのが28歳。35歳からは体調不良が出やすいとされています。ぜひ養生を取り入れて備えてみてください。

井桁：薬膳って「この食材が入っていなきゃいけない」という決まりはないんですね。それを知っただけでも薬膳へのハードルがいっきに下がりました。私はちょうど来年28歳になるので、ぜひ薬膳を取り入れてみたいです！

ヨガ講師であるカナさんご指導のもと、薬膳スープを飲みながら瞑想を行う「食事瞑想」をスタート。

カナさん：よく耳にするマインドフルネスとは「今この瞬間に集中すること」。空を見てきれいだと思うことに集中したり、書道で書くことに集中したり、その対象はなんでもいいんです。食事瞑想では、食べることに集中していきます。

井桁：そう聞くと簡単そうですね。最近は食事をしながら携帯を触ったり動画を見たりして、食事に集中できていなかったかもしれません。今日は集中します！

カナさん：まずはカップを見つめて、目でスープを楽しみます。どんな味がするか、想像してみてください。次にカップを持って、香りを感じて。香りから何を受け取るか、感じ取ってください。スプーンでスープをひとすくい、ゆっくりと口に運んで……

心にスッと沁み渡るようなカナさんのガイドで、会場全員が目の前のスープに集中。目から、鼻から、舌から、じっくりとスープを感じて、食材ひとつひとつが喉を通って食道を通り、胃に落ちて体の一部になっていくのを想像する。穏やかで静謐な時間が流れます。

井桁：なんだか不思議な感じ……、自分の嗅覚とか味覚とか、体を流れていく感覚をこんなに意識したのは初めてです。スープのお味はあっさりしていて濃くないのに、意識を集中させるとその中にある繊細な味を感じ取れるような気がしました。食材のありがたみや作ってくださった方の優しさもわかるし、丁寧に生きているという多幸感も得られました。

全員でスープを味わい、それぞれが自分の味覚と向き合う時間。
同じ空間にいながらみんなが自分の内側に意識を向けた経験は、慌ただしい日常から離れ、素敵な記憶となったようです。

会場には、今回の登壇者が開発したプロダクトをはじめ、フェムテックやウェルネス、ビューティ、フードのアイテムがずらり展開！ 最新アイテムを見て触って、体験できる時間となりました。想像以上の大盛況に各ブースは大盛り上がり！ 来場者のみなさんの関心の高さがうかがえました。

トークショーに登壇した渥美さんが立ち上げた、心身ともに健康で美しくあることを提案するウェルネスブランド『Mood is me.（ムードイズミー）』のブース。オリジナルの洗顔料「シリカ※ウォッシュ」(※整肌成分) のもっちり泡を触ってみたり、人気のドクターズコスメブランド『Dr.MEDION（ドクターメディオン）』の製品をお試しできました。

こちらもトークショーの登壇者・大川さんによるブランド『Hogara（ホガラ）』。オーガニックコットンを使ったカラフルな吸水ショーツや、セットになったお守りポーチなどを実際に見て、触れて、大川さんから直接製品の説明を聞くことができました。

薬膳のワークショップで登壇してくれた山川さんの薬膳サービス『YAKUZEN TOKYO』。ここでは、薬膳キットの実物を見ながら、自分の体質を診断しておすすめの薬膳を教えてもらうこともできました！

食事瞑想をガイドしてくれたカナさんも、この春に開催する興味深いイベント「カカオ瞑想会」や、リトリートイベントの案内をしてくれました。

セルフプレジャー・アイテムブランド『iroha（イロハ）』のブースも登場。セルフプレジャーアイテムをはじめ、デリケートゾーンウォッシュなどのフェムケアアイテムもずらり。さまざまなアイテムをいっきに見るて触ることができる貴重な場となりました。

女性のセクシャルヘルス促進のためのプロダクトの輸入・販売を手掛ける『アジュマ』のブースでは、世界各国のセクシャルトイに触れることができました。「おしゃれなデザインのトイがたくさんある」と、来場者からは驚きの声が上がっていました。

最後はゲストのモアモデル・井桁弘恵、登壇者のみなさん、来場者のみなさん、全員で記念撮影！ 全員笑顔が眩しい！ 楽しく有意義な時間が幕をおろしました。

「井桁弘恵ちゃんが大好きでこのイベントを知ったのですが、瞑想しながら食事をしたのがすごく印象的でした。自分の世界と食べ物の世界を繋げたり、舌で楽しむという体験は初めてでした。生産者の方を想像したり、いつもなら考えもしないような発想が浮かんできて、イマジナリーな時間を過ごせました」

「最近薬膳に興味があったので参加しました。スープを味わえたのも嬉しかったけれど、起業されたみなさんのお話がすごく刺激的で楽しかったです！」

「フェムテックという枠の中ではあるけれど、ファッション、食、マインドフルネスなど、それぞれの分野で活動されている方たちが集まって、その全員のお話を聞けてとてもおもしろかった。たまたまSNSで見かけてイベントを知ったのですが、参加できて本当によかったです」

「yoiをいつも読んでいるのですが、もっとフェムテックやウェルネスの知識を増やしたくて参加しました。社内で起業された方々はみなさんパワフルで、自分が仕事をする中でも参考にしたいエピソードが聞けて勉強になりました」

参加してくださったみなさんからは、こんな生き生きとした感想が続々と寄せられました！

イベント終了後、登壇してくださった『アダストリア』の渥美さんにお話を伺いました。

渥美さん：来場者のみなさんがとても温かく、私がお話ししている時も、大きく頷きながら聞いてくださったり、クスッと笑ってくださる方ばかりで、すごく素敵な雰囲気でした。今回一番感じたことは「みなさんの情熱」。いっしょにトークをさせていただいた豊島株式会社の大川さんもそうですし、『YAKUZEN TOKYO』の山川さんも瞑想ガイドのカナさん。そして、もちろんMOREとyoiの編集部の方々も、本当に情熱を持ってそれぞれのお仕事をされているんだなと感じました。みなさんの「世の中を良くしたい」という思いが集まってこの素晴らしいイベントができたと思います。そして、来てくださったみなさんにも伝わったと思います。「情熱って人を動かすんだな」、「自分ががんばってきたことは間違っていなかったのかも」と私も再認識できました。

会場の全員で作り、学び、楽しんだ 「集英社 MOREyoi ウェルネス スクール」。今後もさまざまな体験の場や情報をお届けしていければと思います。『MORE』と『yoi』で日々発信しているさまざまなコンテンツも楽しんでくださいね！