SNSの総フォロワー数は9万人超え! ファッション誌のようなセンスあふれる写真で支持されるカメラマンの髙木さんが、初心者でもプロのように撮れるテクを大公開!

プロカメラマン・髙木慎平さんに教わる

プロカメラマン
髙木慎平さん

独学で写真を学び、会社員からプロカメラマンに転身。色彩豊かでポップなポートレート写真が魅力で、広告や雑誌でも活躍中! Instagramもチェック。

CONTENTS
  1. スマホでも簡単! 撮り方の裏技10
  2. 【カメラ派向け】“オートモード”を卒業する方法は?

スマホでも簡単! 撮り方の裏技10

【01】グリッドONで水平にすればしゃれ感UP!

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した窓から女性が見える写真

©髙木慎平

iPhoneのカメラ設定画面

「グリッドとは、スマホカメラのプレビュー画面に、設定すれば表示される縦横各2本の補助線のこと。これを使えば、被写体の水平・垂直がわかり、バランスのよい写真が撮れます」(髙木さん、以下同)

【02】顔は中心が盛れる!

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した女性の顔

©髙木慎平

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した写真のグリッド選

「スマホレンズの特性上、画面の端にいくほど、被写体がゆがんだり、伸びたりして見えるということがあります。そのため、顔を撮る時は、カメラの中央に来るように意識するとよいですよ」

【03】焦点距離は35㎜がベスト

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した女性の横顔

©髙木慎平

「カメラ画面にある倍率表示で、焦点距離を35mmに設定を。一眼レフのような画角の写真が撮れます。特に、風景込みの一枚を撮る時に活躍!」

【04】あえての広角レンズでおしゃれに

プロカメラマン髙木慎平さんが広角レンズで撮影した女性

©髙木慎平

「自然の風景を撮る時によく使われる広角レンズを、人物を撮る際に使うと、背景がダイナミックに写り、面白くてしゃれた一枚に仕上がります」

【05】脚はすべて写さずスタイルアップ

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影したプールと女性の写真

©髙木慎平

「足先まで写さずに、脚は途中で切るのが正解! そうすることで、写真を見る側は、写っている人のスタイルを自由に想像することができます」

【06】ポーズに迷ったら座ってみて!

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した女性が座っている写真

©髙木慎平

「撮られ慣れていな人は、座るとリラックスできて、脚や手もとのポーズを自然と撮れるように。ちなみに、カップやフードを持たせるのもおすすめ」

【07】関係性が見える写真がエモい

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した上を向いた女性の写真

©髙木慎平

「プライベート感漂うカットは、真上から撮影を。上を見上げるアンニュイな瞳が、親密な関係を想像させます。また、目を大きく見せる効果も」

【08】お花には埋もれて“自分だけの世界”に

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した仰向けの女性の写真

©髙木慎平

「フレームがお花で満たされたショットを撮るなら、花畑に寝転がってみても。そうすれば、お花とモデルだけの幻想的な写真ができ上がります」

【09】食べ物は見切れさせて表紙風に

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影したカレーの写真

©髙木慎平

「プレートの食べ物は、上から撮影し、皿の一部をフレームアウトさせると◎。また、カクテルやかき氷など、高さのあるフードは真横から撮影を」

【10】加工はプリセットでおしゃれに!

WEEKEND DRIVE-INプロカメラマン髙木慎平さんが撮影した加工写真

©髙木慎平

「加工が苦手な人は、ワンタッチでプロが撮った一枚のように仕上がる加工フィルターを使うのもおすすめ!」

髙木さんプロデュースのプリセットは、「Lightroom」という写真編集アプリで使用可能。「WEEKEND」は、やわらかくマットな印象の写真に。「DRIVE-IN」は、爽やかさとぬくもりの両方を感じさせる色合いに。各¥3000
購入はこちら↓
https://www.shimpeitakagi.com/store

【カメラ派向け】“オートモード”を卒業する方法は?

「せっかく一眼レフを持っているならオートモードに頼らずに、明るさの調整法やレンズの特徴を学んで、自分の感性を発揮してみて」(髙木さん、以下同)

Aモードを駆使しよう

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した水辺の女性の写真

「Aモードとは、レンズの明るさを示す指標“F値”のみを自分で調整し、あとはカメラに設定してもらうモードのこと。F値が小さいほど、写真はボケやすくやわらかい仕上がりに。大きければ、くっきりとした写真になります」

ぐっと寄ってみよう

プロカメラマン髙木慎平さんが撮影した花と女性の写真

被写体に思いきってぐっと寄ると、背景がボケやすく、遠近感のある写真が撮れます。また、被写体の手前に、花などを置くのも遠近感を表現するのに便利。このちょっとしたテクで、一眼レフだからこその一枚が生まれます」

単焦点レンズにトライ

Canon単焦点レンズRF50㎜ F1.8STMプロカメラマン髙木慎平さんが撮影した花の写真

「カメラ購入時についてくるレンズは、ズームができて使い勝手がいい一方で、実はボケ感のある写真は撮りにくい。単焦点レンズを持っておけば、左写真のようなボカしのきいた、雰囲気のある一枚が撮れるようになるのでおすすめです」

Text : Rie Kaido ※MORE2024年夏号掲載