20代のための「投資の基本知識」。始める前にするといい事、投資先の選び方

不安にならないための投資の前準備と基本知識

投資に興味はあるけどお金が減るのでは？と心配……。そんな人も安心して投資を始められるように、20代が知っておくべき基本を再確認！人気ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんがレクチャー。これから投資を始めようとしている人が参考にしたい、失敗しないためのコツをプロ目線で解説します。

教えてくれるのは……

ファイナンシャルプランナー

高山一恵さん

女性向けFPオフィスを立ち上げ後、現在は『Money＆You』の取締役を務める。女性の人生に不可欠なお金の知識を幅広いメディアで発信。女性誌のマネー企画にも引っぱりだこな、人気ファイナンシャルプランナー

投資をする前に生活費の3カ月～半年分の貯蓄をしておく

「投資はお金が増える可能性がある一方、減ることもあるもの。スタートする前に、最低3カ月、可能なら半年分の生活費を確保して守りを固めておきましょう。何か起きてもその貯蓄があれば持ちこたえられます。そのうえで、余剰金を投資に回すようにするのが大前提。生活費を貯めている期間も、月々数百〜数千円の少額からでも始めておいて、生活費が貯まったら投資資金を増やしても」

投資をする前に自分の“リスク許容度”を知ることが大事

一般社団法人全国銀行協会
https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-c/diagnosis/risktest/

「投資を始める前に必ず確認したいのは、自分が抱えられるリスクがどの程度か？という“リスク許容度”。どのくらいの損失なら受け入れられるかは、収入、資産、年齢、投資経験などによって変わってきます。たとえば、お金はあってもものすごく心配性な人が、リスクの大きい金融商品を買うと大きなストレスに。金融商品のサイトなどで“リスク許容度”をチェックするところから始めましょう」

5年以内に使い道が決まっているお金がある場合は、個人向け国債が賢明

「結婚や留学などの予定があり、5年以内に使うお金を貯めたいという場合は、個人向け国債や定期預金が◎。どちらも短期で解約しても元本割れすることがないためです。iDeCoは老後資金を貯めるのが目的で、60歳以上にならないと解約できないのでNG。NISAは15〜20年以上の長期間保有をしてこそメリットがある投資。短期の売却は、利益分の10万円程度など一部売却にとどめておきたいところ」

長期分散投資は15～20年以上保有すると元本割れがしづらい

「投資は一時的な値動きで資金が減ることがあります。ですが、長期間保有していれば値動きがならされますし、増えたお金が新たなお金を生み出し増えていく複利効果も期待できます。また、値動きの異なる複数の資産に分散投資することで、リスクを減らしてリターンを狙うことも可能です。15〜20年保有すると、元本割れしないというデータも。長期分散投資が基本と考えてトライしましょう」