知ってる!? 「結婚・出産・子育て・老後」にかかる費用、大公開!
形式によって大きな違いが……!? 「結婚」にかかるお金はどれくらい?
結婚や出産などの近い将来から、老後など未来のライフイベントまで。かかるお金について解説! また、申請することでもらえるお金も教えます。
【教えてくれたのは……】 ●井戸美枝さん/ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士。生活に身近な経済問題や年金・社会保障問題が専門。『100歳までお金に苦労しない 定年夫婦になる!』など著書多数
結婚式にかかる費用は平均約354万8000円
「結婚式は、大切な人たちにお披露目する場。流行や周囲の意見に振り回されず、想い出に残る自分たちらしいスタイルを探しましょう」(井戸さん、以下同)。ご祝儀総額の平均は230万7000円で、結婚式の平均費用から差し引くと自己負担額は約3 分の1 の124万1000円。「装花や料理など、ひとつひとつにランクがあるので、お金をかけるポイントにメリハリをつけるのも重要です。レンタルを活用したり、レストランやゲストハウスなど会場の選択肢も見直しながら上手にやりくりを。シンプルな挙式で新婚旅行にお金をかけるパターンもあり!」
★ちなみに、挙式だけなら……平均約36万5000円
挙式料の平均額を見ると、「神前式」は約33万9000円、「キリスト教式」は約41万5000円と、キリスト教式のほうがやや高めの傾向。選択肢のひとつとして定番になりつつある「人前式」は約28万8000円とさらにお手頃。
★ちなみに、海外挙式なら……平均約199万3000円
内訳の平均額を見ると、航空代金や宿泊費で約76万7000円、挙式は約113万6000円で、自己負担額の平均は約160万円となった。親・親戚からの援助額の平均は約132万1000円。場所は「ハワイ」、「グアム」の順に人気。
●出典/「ゼクシィ 結婚トレンド調査2017」、「ゼクシィ 海外ウエディング調査2017」より
「結婚式は、大切な人たちにお披露目する場。流行や周囲の意見に振り回されず、想い出に残る自分たちらしいスタイルを探しましょう」(井戸さん、以下同)。ご祝儀総額の平均は230万7000円で、結婚式の平均費用から差し引くと自己負担額は約3 分の1 の124万1000円。「装花や料理など、ひとつひとつにランクがあるので、お金をかけるポイントにメリハリをつけるのも重要です。レンタルを活用したり、レストランやゲストハウスなど会場の選択肢も見直しながら上手にやりくりを。シンプルな挙式で新婚旅行にお金をかけるパターンもあり!」
★ちなみに、挙式だけなら……平均約36万5000円
挙式料の平均額を見ると、「神前式」は約33万9000円、「キリスト教式」は約41万5000円と、キリスト教式のほうがやや高めの傾向。選択肢のひとつとして定番になりつつある「人前式」は約28万8000円とさらにお手頃。
★ちなみに、海外挙式なら……平均約199万3000円
内訳の平均額を見ると、航空代金や宿泊費で約76万7000円、挙式は約113万6000円で、自己負担額の平均は約160万円となった。親・親戚からの援助額の平均は約132万1000円。場所は「ハワイ」、「グアム」の順に人気。
●出典/「ゼクシィ 結婚トレンド調査2017」、「ゼクシィ 海外ウエディング調査2017」より
充実のサポートを活用すべし! 「出産」にかかるお金はどれくらい?
出産費用の平均は、約50万5759円
出産費用を医療機関別に見ると、病院は51万1652円、診療所は50万1408円、助産所は46万4943円となった。「保育所などの問題はあるけれど、ひと昔前に比べて産み育てるためのサポートは格段に手厚くなっているので、お金のことはそれほど心配しなくても大丈夫」。自己負担となる14回程度の妊婦検診にも助成制度があり、自治体によってはすべて公費で補助してくれるところも!「ただし、給与の3分の1 ×休む期間分は貯めておくとベター。お金は急に貯まらないので親に頼るのもあり。お金を理由に出産を先送りしないでほしいですね」
★ちなみに、無痛分娩なら……プラス10万円前後かかる!
一般的な出産費用に加えて個人施設で0 ~5万円、一般総合病院では3万~10万円、大学病院では1 万~16万円と医療機関によってかかる費用が異なるので要確認。また、無痛分娩を取り扱う医療機関は全国で250カ所ほど。
★ちなみに、帝王切開なら……20万〜22万円
帝王切開手術の費用はおよそ20万〜22万円。帝王切開は通常の自然分娩に比べて入院期間が数日長くなるケースも多く、自己負担額の平均は病院に確認を。妊娠前から医療保険に加入していれば、給付金が出る場合も。
【「出産」でもらえるお金も!】
・出産育児一時金で、子供1人につき42万円もらえる!
出産費用の負担軽減が目的。妊娠4カ月以上で生まれた子供1人あたり42万円がもらえる。国から医療機関に直接支給されるので、退院時には差額を払うだけでOK。42万円未満だった場合は差額を請求できる。
・出産手当金で、約52万円がもらえる! (月給24万円/98日分)
健康保険に加入ずみの会社員・公務員で、産休・育休中の給与支払いがない場合、標準報酬日額の約3分の2 が支給される。期間は産前42日間と産後56日間。月給24万円の人が98日分もらうと約52万円の計算に。
●出典/国民健康保険中央会「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)」、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
出産費用を医療機関別に見ると、病院は51万1652円、診療所は50万1408円、助産所は46万4943円となった。「保育所などの問題はあるけれど、ひと昔前に比べて産み育てるためのサポートは格段に手厚くなっているので、お金のことはそれほど心配しなくても大丈夫」。自己負担となる14回程度の妊婦検診にも助成制度があり、自治体によってはすべて公費で補助してくれるところも!「ただし、給与の3分の1 ×休む期間分は貯めておくとベター。お金は急に貯まらないので親に頼るのもあり。お金を理由に出産を先送りしないでほしいですね」
★ちなみに、無痛分娩なら……プラス10万円前後かかる!
一般的な出産費用に加えて個人施設で0 ~5万円、一般総合病院では3万~10万円、大学病院では1 万~16万円と医療機関によってかかる費用が異なるので要確認。また、無痛分娩を取り扱う医療機関は全国で250カ所ほど。
★ちなみに、帝王切開なら……20万〜22万円
帝王切開手術の費用はおよそ20万〜22万円。帝王切開は通常の自然分娩に比べて入院期間が数日長くなるケースも多く、自己負担額の平均は病院に確認を。妊娠前から医療保険に加入していれば、給付金が出る場合も。
【「出産」でもらえるお金も!】
・出産育児一時金で、子供1人につき42万円もらえる!
出産費用の負担軽減が目的。妊娠4カ月以上で生まれた子供1人あたり42万円がもらえる。国から医療機関に直接支給されるので、退院時には差額を払うだけでOK。42万円未満だった場合は差額を請求できる。
・出産手当金で、約52万円がもらえる! (月給24万円/98日分)
健康保険に加入ずみの会社員・公務員で、産休・育休中の給与支払いがない場合、標準報酬日額の約3分の2 が支給される。期間は産前42日間と産後56日間。月給24万円の人が98日分もらうと約52万円の計算に。
●出典/国民健康保険中央会「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)」、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
習いごと選びは慎重に!? 「子育て」にかかるお金はどれくらい?
中学卒業までの養育費用(1人分)は 平均約1779万円
「デフレだった時もずっと教育費だけは年1.2〜1.5%上昇し続けています。義務教育修了までの養育費だけでも1800万円近くかかりますし、多いのが高校・大学の資金が不足するケース。コツコツ貯めながら育てる習慣を身につけて」。習いごとも見直しポイントのひとつ。「モア世代は、教育にお金をかけてもらった世代です。ただし、親世代と自分たちの収入状況は違うので、親の言うことをすべてうのみにしないほうが得策。習いごとも自分の経験を振り返り、身についているもの、役立っているものを見直すことで必要以上の出費を防げます」
★オール公立なら……学習費は平均約794万7200円
幼稚園が約70万円、小学校が約193万円、中学校が約144万円、高校が約135万円、国立大学が約243万円。1歳から保育園に預けると小学校入学まで約112万円。大学でひとり暮らしなら月8万円前後の仕送りも必要に。
★中学から私立なら……学習費は平均約1358万2539円
私立中学校なら約398万円、私立高校は約312万円、私立文系大学の場合は約385万円となり、オール公立との差額は560万円以上。私立の医科歯科系大学に進学する場合は、卒業までに約2245万円がかかる計算に。
【「子育て」でもらえるお金も!】
・児童手当 中学修了まで約210万円がもらえる!
子供の育成支援のため、国から毎月支給される。月額で見ると3 歳未満は1 万5000円、3 歳から中学卒業までは1 万円(第3 子以降は3歳〜小学校卒業まで1 万5000円)。年収約960万円以上は一律月5000円支給。
・育児休業給付金 約144万円がもらえる!(月給24万円/10カ月)
出産手当金支給後の出産57日目から、子供が1 歳(最長2 歳)になるまで雇用保険から支給される。金額は最初の半年が休業前の給与の67%、残り半年が50%。たとえば月給24万円の人が10カ月もらうと約144万円に。
●出典/文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」、『35歳・年収300万円でも結婚して子どもを育てて老後を不自由なく過ごす方法を聞いてみた』(総合法令出版)、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
「デフレだった時もずっと教育費だけは年1.2〜1.5%上昇し続けています。義務教育修了までの養育費だけでも1800万円近くかかりますし、多いのが高校・大学の資金が不足するケース。コツコツ貯めながら育てる習慣を身につけて」。習いごとも見直しポイントのひとつ。「モア世代は、教育にお金をかけてもらった世代です。ただし、親世代と自分たちの収入状況は違うので、親の言うことをすべてうのみにしないほうが得策。習いごとも自分の経験を振り返り、身についているもの、役立っているものを見直すことで必要以上の出費を防げます」
★オール公立なら……学習費は平均約794万7200円
幼稚園が約70万円、小学校が約193万円、中学校が約144万円、高校が約135万円、国立大学が約243万円。1歳から保育園に預けると小学校入学まで約112万円。大学でひとり暮らしなら月8万円前後の仕送りも必要に。
★中学から私立なら……学習費は平均約1358万2539円
私立中学校なら約398万円、私立高校は約312万円、私立文系大学の場合は約385万円となり、オール公立との差額は560万円以上。私立の医科歯科系大学に進学する場合は、卒業までに約2245万円がかかる計算に。
【「子育て」でもらえるお金も!】
・児童手当 中学修了まで約210万円がもらえる!
子供の育成支援のため、国から毎月支給される。月額で見ると3 歳未満は1 万5000円、3 歳から中学卒業までは1 万円(第3 子以降は3歳〜小学校卒業まで1 万5000円)。年収約960万円以上は一律月5000円支給。
・育児休業給付金 約144万円がもらえる!(月給24万円/10カ月)
出産手当金支給後の出産57日目から、子供が1 歳(最長2 歳)になるまで雇用保険から支給される。金額は最初の半年が休業前の給与の67%、残り半年が50%。たとえば月給24万円の人が10カ月もらうと約144万円に。
●出典/文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」、『35歳・年収300万円でも結婚して子どもを育てて老後を不自由なく過ごす方法を聞いてみた』(総合法令出版)、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
生活費の見直しは不可欠! 「老後」にかかるお金はどれくらい?
夫婦ふたりの生活費(65~85歳の20年間) 平均約8496万円
老後資金の目安には大きな個人差が。「最低限必要な夫婦ふたりの生活費は月平均約22万円、ゆとりある生活なら約35万円といわれます。65歳からの20年で計算すると約5300万〜8500万円。あくまで平均なので、2000万円で足りる人もいれば1 億円必要な人もいるでしょう。求める生活レベルによって大きく変わります」。また、高齢になると家族の介護費用や冠婚葬祭費も負担になる可能性大。「不安なら、月8 万〜10万円の収入が手に入る仕組みをつくって、老後=退職後の期間を短くする工夫を。働きながら得た人脈やチャンスを生かす意識を持って」
★ひとり暮らしなら……1年に平均約232万円
「必要なのは『毎月の生活費(現役の7 割)×12カ月+余裕資金』。趣味や旅行に使う余裕資金は50万〜100万円が目安です」。2016年の総務省の調査では、65歳までの生活費は平均すると月約16万円。7 割なら約11万円に。
★老人ホームに入るなら……1年に平均約270万円
地域や施設によって大きな差があるけれど、介護つき有料老人ホームに入居する場合、初期費用は約510万円、月約21万円が目安に。「見た目の華やかさに惑わされず、社会福祉法人など運営組織の信頼性で選ぶのも大切」
【「老後」にもらえるお金も!】
・老齢基礎年金が、年約77万9300円もらえる!
国民年金の保険料を1年間納めると約2万円の年金がもらえる計算になるので、2万円×加入年数が目安。40年間納めると、65歳で満額の約80万円。納めなかった期間や免除期間がある場合はその分減額される。
・介護保険利用額は、月に約16万〜36万円もらえる
介護保険サービスの9 割を介護保険が負担する仕組み。要介護度によって毎月の利用限度額が異なる、歩行などで支えが必要な「要介護1 」なら月約16万円、全面的な介助が必要な「要介護5 」なら約36万円。
●出典/『35歳年収300万円でも結婚して子どもを育てて老後を不自由なく過ごす方法を聞いてみた』(総合法令出版)、『現役女子のおカネ計画』(時事通信社)、『大切な家族を介護するときにやるべきことQ&A100』(光文社)、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
老後資金の目安には大きな個人差が。「最低限必要な夫婦ふたりの生活費は月平均約22万円、ゆとりある生活なら約35万円といわれます。65歳からの20年で計算すると約5300万〜8500万円。あくまで平均なので、2000万円で足りる人もいれば1 億円必要な人もいるでしょう。求める生活レベルによって大きく変わります」。また、高齢になると家族の介護費用や冠婚葬祭費も負担になる可能性大。「不安なら、月8 万〜10万円の収入が手に入る仕組みをつくって、老後=退職後の期間を短くする工夫を。働きながら得た人脈やチャンスを生かす意識を持って」
★ひとり暮らしなら……1年に平均約232万円
「必要なのは『毎月の生活費(現役の7 割)×12カ月+余裕資金』。趣味や旅行に使う余裕資金は50万〜100万円が目安です」。2016年の総務省の調査では、65歳までの生活費は平均すると月約16万円。7 割なら約11万円に。
★老人ホームに入るなら……1年に平均約270万円
地域や施設によって大きな差があるけれど、介護つき有料老人ホームに入居する場合、初期費用は約510万円、月約21万円が目安に。「見た目の華やかさに惑わされず、社会福祉法人など運営組織の信頼性で選ぶのも大切」
【「老後」にもらえるお金も!】
・老齢基礎年金が、年約77万9300円もらえる!
国民年金の保険料を1年間納めると約2万円の年金がもらえる計算になるので、2万円×加入年数が目安。40年間納めると、65歳で満額の約80万円。納めなかった期間や免除期間がある場合はその分減額される。
・介護保険利用額は、月に約16万〜36万円もらえる
介護保険サービスの9 割を介護保険が負担する仕組み。要介護度によって毎月の利用限度額が異なる、歩行などで支えが必要な「要介護1 」なら月約16万円、全面的な介助が必要な「要介護5 」なら約36万円。
●出典/『35歳年収300万円でも結婚して子どもを育てて老後を不自由なく過ごす方法を聞いてみた』(総合法令出版)、『現役女子のおカネ計画』(時事通信社)、『大切な家族を介護するときにやるべきことQ&A100』(光文社)、『届け出だけでもらえるお金の本』(PHP研究所)より
人生は意外とお金がかかるんです! あなたはお金、ちゃんと貯めてますか?
今回、紹介した「結婚・出産・子育て・老後」の平均費用を足すと、なんとそれだけで1億越え! 現実にはそれに加え、生活費や住宅費、冠婚葬祭費などなど様々なお金がかかります。もちろん、その間に収入もあるわけですが、知っておくだけで大違い。今からきちんと貯蓄や保険など、お金にまつわる様々なことを見直しておきましょう! 次回、ライフプランに合わせてお得に使える「おすすめカード」を紹介予定。見逃さないよう、毎日「DAILY MORE」のサイトをチェック♪
・・・・・・・・・・・・・・・・ MORE2018年7月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・原文/国分美由紀 千吉良美樹 本誌編集部 撮影/藤澤由加 永躰侑里 イラスト/坂本夏実 ・・・・・・・・・・・・・・・・