同性婚の法制化のために、私たちができる10のこと。
プライド月間の今こそ考えたい、同性婚のこと。
大切なパートナーと人生をともにしたいと思っても、法律的に「結婚」を認められない人たちがいる。自由に、そして平等に、結婚する・しないを「選べる」社会をつくるには……? LGBTQ+の権利を啓発する“プライド月間”の6月こそ、みんなで考えてみよう。
私たちみんなにできる10のこと。
同性婚の法制化を実現するために、何か行動してみたい。そんな時は……? 今日からできる第一歩について、皆さんに聞いてみました!
#関連するハッシュタグでつぶやいてみる
SNSで情報発信をすることで、周りの人に情報をシェアできる! 「さらに賛同者の可視化につながり、社会や政治を動かすパワーになります。自分から発信するのが難しいなら、リポストするのでも大丈夫!」(臨床心理士・公認心理師 みたらし加奈さん)
#選挙に行く!
政治が動かなければ、同性婚の法制化は進みません。「同性婚の問題は、実は政治と深く関わっているんです。投票に行く前に、ぜひ同性婚に賛成している政党や議員を調べてみてください」(早稲田大学特命教授 ロバート キャンベルさん)
#オンライン署名をしてみる
お金もかからず簡単にできるオンライン署名なら、気軽に参加できるはず。「多くの声を集めて国や自治体に提出すると、議員や政治家たちが『見逃せない問題だ』と感じて動いてくれる可能性が」(弁護士 寺原真希子さん)
#会社の制度を調べてみる
制度を調べたり、それについて上司や同僚と話すだけでも意味がある! 「あなたの会社にもLGBTQ+の人がいるはず。アライ(理解者、支援者)の存在がわかるだけで彼らの安心につながります。制度づくりに取り組む有志チームを結成するのもアリ」(ライター 松岡宗嗣さん)
#理解ある企業を応援する!
同性婚の法制化にコミットする企業の製品を購入することで、より多くの人がこの問題に興味を持ってくれるように! 「おなじみの会社もたくさんあるので、ものやサービスを購入する際に意識してみてください」(寺原さん)
・パナソニック
・日本コカ・コーラ
・資生堂
・ラッシュジャパン
・ユニリーバ・ジャパン
・KDDI
and more……!
#友人との会話で話題にする
小さいように見えて、対話は社会のムードを変える大きなアクションのひとつなんです。「同性婚や性的マイノリティについてポジティブに語ることは、偏見や差別のない社会をつくることに役立ちます」(YouTuber みっつんさん)
#プライドイベントに参加してみる!
毎年6月は、LGBTQ+の権利を啓発する“プライド月間”。世界各地でイベントなどが開催されます。「ぜひ参加してプライドを盛り上げましょう! メディアでも特集が組まれやすい時期なので注目してみるのも◎」(松岡さん)
#チャリティやサポート活動に参加
よりよい社会をつくるために活動する人を支援するのも大事。「私を含む多くの人が本業の合間に無償で活動しています。一日お手伝いしてくれるだけでもありがたいんです。少額から気軽にできるオンライン寄付もあります」(寺原さん)
#レインボーカラーのアイテムを取り入れる
レインボーカラーはLGBTQ+のシンボル。身につけて自分が“アライ”だと表明するのもひとつの手段。「SNSの名前にレインボーフラッグの絵文字をつけるのもおすすめ。支援の輪を広げるきっかけになりますし、仲間ともつながりやすく」(松岡さん)
#共感できる発信にはコメントをして応援する
コメント欄をポジティブなメッセージで埋め尽くすことでHAPPYの輪を広げていって。「心ない書き込みがあったとしても、それ以上に応援のメッセージがあるからくじけず発信を続けられます」(YouTuber みち子さん)
臨床心理士・公認心理師として活動するだけでなく、マイノリティへの理解を深め、差別や偏見をなくすための講演・活動を行っている。NPO法人『mimosas(ミモザ)』副理事でもあり、SNSを通してメンタルヘルスの情報を発信
ニューヨーク市生まれ。日本文学研究者で専門は近世・近代日本文学。国文学研究資料館前館長や東京大学名誉教授を務め、テレビやラジオなど、さまざまなメディアでも活躍中
公益社団法人『Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に』代表理事でもあり、全国の同性婚訴訟にも関わる
LGBTQ+に関する情報を発信する一般社団法人『fair』の代表理事。当事者の立場から政策や法制度に関して執筆等を行う
男の子を育てるスウェーデン出身のリカと日本出身のみっつんの家族YouTuber。スウェーデン在住で、現地で法的に結婚している。著書『ふたりぱぱ ゲイカップル、代理母出産(サロガシー)の旅に出る』は必読!
自分たちの生活を発信するレズビアンカップル。2016年に交際を開始し、翌年ブログを開設。2019年のプロポーズとともにYouTubeを始め、2021年にパートナーシップ宣誓
撮影/つぼいひろこ イラスト/中島ミドリ 取材・原文/衛藤理絵 ※MORE2023年7月号掲載